デザコン2004で「最優秀賞」

2004.09.21.

 

高専には、「ロボコン」(ロボットコンテスト)があります。「プロコン」(プログラミングコンテスト)もあります。ここで優勝するのは、ほんの一握りの世界です。

実は、建築や、建設・土木、環境都市系学科に対するこういったコンテストとして「デザコン」が本年度からできました。正式名では、「全国高等専門学校デザインコンペティション2004」といい、通称「デザコン2004」です。

本年度は石川県の津幡町を会場として主幹校:石川高専が運営をとりしきり開催されました。

このデザコン2004において、様々なセッションがあるのですが、「複合住居デザインコンペティション」において、当校の学生「大橋文彦」君が「最優秀賞」を受賞しました。

 

 

 


 

開催日 :9/3金-9/5日
会場  :石川高専(津幡町役場・福祉センター)
開催部門:5セッション
 ・地域交流シンポジウム(当校1件参加:パネラー選出、代表SA1大橋文彦(桜井隆行))
 ・ものづくりワークショップ
 ・構造デザインコンペ(当校1件参加、代表2A柳田晴哉、村上祐太、宮田瞬)
 ・木造住宅デザインコンペティション
 ・複合住居デザインコンペティション(当校2件参加、SA1大橋文彦、SA1永島隆行)
主催  :高等専門学校連合会
主管  :石川高専
共催  :津幡町(石川県の石川高専のある場所)
後援  :文部科学省、津幡町商工会、・・・各協会・団体等全18
協力スポンサー:多数
(後援からみてもわかりますように、文部科学省がついたことにより、構造デザインコンペにて文部科学大臣賞が授与されました)

本校から参加した学生たち

以下、表彰結果(小山高専の結果と感想記事です)


○地域交流シンポジウム

 パネラー起用により優秀賞:「わらの家」代表SA1大橋文彦

○構造デザインコンペティション

 佳作:2A柳田を中心に参加

○複合住居デザインコンペティション

 最優秀賞:「思川cafe」SA1大橋文彦
 佳作  :「(無題)」SA1永島隆行

○木造住宅デザインコンペティション

 参加せず

○ものづくりワークショップ

 参加せず

見事、複合住居で大橋君が1等賞を獲得しました。名誉なことです。しかもこのセッション審査委員は、有名大御所建築家の妹島和世さん(検索してみて下さい。いっぱい情報がでますよ)が単独で超客観的に見たものです。さすがに、永島君のは、妹島さんが見てどうだったのか?は、確認する余地もありませんでしたが、わたしとしてはいいところ迄はいっていたのでは?と勝手に解釈しています。当日参加発表の学生は皆,佳作以上が与えられています(事前の1次審査を通過した証です)。このコンペは188件応募がありそれが8件にしぼられて、当日の8件のみが最終審査をしたというかたちになっています。設計内容も実に現実に近く、これで賞をいただけるということは、本物です!

(最優秀賞をとった「思川cafe」。この名前で「ん?」と思われる方もいるかもしれません。白鴎大学生がベンチャーとして行っている小山市駅前西の空き店舗利用の思川cafeと同じ名前です。ただ、このコンペは、設計競技であるので詳細のお店としての企画運営というより、街の中での建築のあり方・空間のあり方を住宅機能も兼ね備えての建築設計をするものです。ま、しかしながら大橋君にとってはヒントにはなっているのかな?)

構造コンペは、ブリッジを細い角材等を利用して1Mの長さで作ったものを真ん中におもりを吊るして、どこまで耐えられるかを競うものですが、本校のものは、実はあっという間(初期加重時)につぶれてしまいました。本科の2年生が主体参加しているのは、どうも本校だけのようでした。実は、この構造形式については現在勉強段階なのが2年生なのです。そう考えると、話している内容や悔しがりかたから言って,よく勉強している気がしました。良い効果です!

シンポジウムは、各校の地域への取り組みが紹介され、当校は「わらの家」を紹介。この代表者も実は、大橋文彦。複合住居で1等をとった学生です。彼は当日大忙しでした。パネラーとして参加するとき複合住居とかぶるので、途中退場し、代わりに同席したSA1桜井隆行君が討議をしました。この辺の連携がうまくいく学生達に大変誇りを感じました。

全体を通して非常に有意義な大会でした。

なお、来年度は明石高専が主管校となります。
今年度参加した学生は、来年度も!と意気込んでおります。


地域交流シンポジウム「わらの家」:「佳作」

構造デザインコンペ(ブリッジ)「佳作」

複合住居デザインコンペ「佳作」:
永島隆行君の作品

複合住居デザインコンペ「最優秀賞」:
大橋文彦君の作品

詳しくは、石川高専・デザコン2004のホームページもご覧下さい。
http://www.ishikawa-nct.ac.jp/lab/A/www/descom/index.html

近々、小山高専の正門はいってすぐの建物(庶務課などはある建物)の玄関脇「インフォメーションルーム」に、この現物作品(図面と模型)を展示予定です。お近くにお寄りの際は是非、ご覧下さい。