科目名:文化財保存論  (英文科目名:Conservation of Cultural Assets )

単位 選択 建築学専攻2年 後期 講義 

担当教官:

河東義之 (非常勤講師 千葉工業大学)

TEL:

E-mail:kawahigashi@pf.it-chiba.ac.jp   

授業目的:

  1. わが国における文化財保護の変遷を辿り,その意義や現状を認識すると共に,欧米諸国との比較を試みる。また,建造物や町並みの保存の方法や技法を事例に即して検討し,それぞれの問題点を明らかにするとともに,現代における文化財保存のあり方を考察する。

達成目標:

  1. 文化財保護の変遷について修得する。
  2. 日本と欧米の文化財保護について比較・検討を行い、これからの日本における建造物や町並み保存のあり方について修得する。

学習保証時間:

lecture:50*2/60[H/week]*15[week/yr.]=25[H/yr.]

exam.: 90/60[H/time]*1[time/yr.]=1.5[H/yr.]

教科書:

特になし

参考書:

各種報告書および雑誌

学習方法:

予習:授業で配布されるプリントを読む。

授業:毎回、授業内容に関する討論をする。

復習:興味を持った文化財保存手法について調べる。

キーワード:

文化財、町並み保存、景観保存

授業内容:

  1. わが国における文化財保護の変遷・・・・2週
  2. 欧米における文化財保護の変遷・・・・・1週
  3. 文化財保護法の概要・・・・・・・・・・1週
  4. 歴史的建造物の保存の現状と問題点・・・3週
  5. 近代建築の保存方法と問題点・・・・・・2週
  6. 町並み保存の現状と問題点・・・・・・・3週
  7. 文化財保存のあり方と今後の課題(討論)・3週 

(レポート課題・歴史的建造物あるいは伝統的町並みの現状と問題点)

授業方法:

授業は、スライドとプリントを併用して行い、それらの実例を基に文化財保存についての討論を行う形式で進めていく。

カリキュラムの中の

位置づけ:

日本と欧米における文化財保存を比較してみると、歴史的変遷から保存手法、文化的背景など、様々な違いが浮かび上がってくる。それらを比較・検討した上で、これからの文化財保存について論じていく授業である。

この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目:近代建築思潮史、まちづくり論、計画システム論、建築設計、地域施設計画論

この科目と同時に学ぶ関連科目:居住地計画論

この科目の後に学ぶ関連科目:特になし

評価方法:

評価は出席状況とレポート課題の内容により行う。

定期試験実施方法:

歴史的建造物あるいは伝統的町並みの現状と問題点について、レポートを提出し、発表してもらう。

連絡事項:

学生へのメッセージ:

建造物や町並みの保存は,単に古い文化財を残すだけでなく,それらを活用あるいは利用することによって新たな建築行為になり得るということを理解する必要がある。その為にも,日頃からできるだけ多くの保存・活用例に関心をもってほしい。