科目名:地域施設計画論  (英文科目名:Community Facilities Planning 

単位 選択 建築学専攻1年 後期 講義 

担当教官:

滝沢雄三  (居室:建築棟3階)

TEL:

E-mail:takizawa@oyama−ct.ac.jp

授業目的:

  1. 我が国の建築計画・施設計画研究の変遷と現状の理解
  2. 地域施設の種類とその補助体系の理解
  3. 基本的地域施設配置計画(近隣住区論)の理解

以下、高齢者関連施設を題材として、地域施設の計画手法を修得させる。  

  1. 我が国の高齢化の動向、高齢者関連施策の動向の理解
  2. 高齢者関連施設及び高齢者関連施設補助体系の変遷の理解  
  3. 高齢者の生活、意識、行動特性等を通して高齢者関連施設整備計画手法の理解修得

達成目標:

  1. 地域施設計画研究の現在までの流れを簡単に説明できること。   
  2. 地域施設の種類と施設整備補助体系の概要を説明できること。  
  3. 近隣住区論がどのようなものであるかを簡単に説明できること。
  4. 我が国の高齢化の特徴と高齢者関連施策の流れを簡単に説明できること。
  5. 高齢者の生活や意識等の調査研究結果から、どのような施設整備計画課題が導き出されるかを例をあげて説明できること。

学習保証時間:

lecture:50*2/60[H/week]*14[week/yr.] +

exam.: 90/60[H/time]*1[time/yr.]=24.8[H/yr.])

教科書:

特になし

参考書:

建築学便覧T・計画(日本建築学会)。高齢者関連出版物多数有。厚生白書や過疎白書。   日本建築学会計画系論文集・大会論文集。等々

学習方法:

予習−次週の講義に関わるものを課題として出す。それについて各自で調べレポートする。

授業−各自で作成したレポートを発表し、質疑応答を通じて理解を深める。またそれに関連する講義を行い、その講義内容と板書内容をノートに整理し、理解する。疑問点は随時質問する。

復習−予習で与えられた課題と授業内容を整理、理解し、必要に応じて更に文献調査を行う。

キーワード:

地域施設、施設計画、高齢者、補助体系

授業内容:

  1. 建築計画・施設計画研究の変遷         ・・・・1週
  2. 地域施設の種類                ・・・・1週
  3. 地域施設の補助体系              ・・・・1週    
  4. 地域施設計画モデル

(高齢者関連施設計画)    

  1. 日本の高齢化の動向とその特徴         ・・・・1週    
  2. 高齢者関連施策の動向             ・・・・1週  
  3. 高齢者関連施設の種類と目的          ・・・・1週   
  4. 高齢者の生活と意識              ・・・・2週    
  5. 高齢者と住まい                ・・・・2週    
  6. 生活拠点移動(リロケーション)問題      ・・・・1週  
  7. 高齢者とまちづくり              ・・・・2週

授業方法:

レポートの発表とそれへの質疑応答。レポート課題に関連した講義により進める。

カリキュラムの中の

位置づけ:

建築学プログラムの中では建築計画系科目に関連する科目である。4年生の科目に建築計画Uがあり、そこでは単体施設の一般的な建築計画上の留意点について学んでいる。本科目では我が国の施設整備補助体系の実態を理解するとともに、地域施設計画研究成果を踏まえた高齢者関連施設計画の考え方やその課題について学ぶ。

この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目:建築計画U、都市・地区計画

この科目と同時に学ぶ関連科目:まちづくり論、居住地計画論

この科目の後に学ぶ関連科目:特になし

評価方法:

評価は随時出す課題(50%)と定期試験の結果(50%)をもとに行う。

定期試験実施方法:

試験時間は90分とし、参考資料等の持ち込みは一切許可しない。

連絡事項:

特になし

学生へのメッセージ:

随時出されるレポート課題については、課題に対する解答をしっかり自分のものとし、借り物の言葉ではなく自分の言葉で発表することが大切である。また、高齢者問題は単に建築の問題にとどまらず、様々な分野で現在大きな問題と課題を抱えている。新聞等にも高齢者関連の記事も多く、スクラップ等を行い、高齢者問題への理解を深めることが必要である。