建築計画U(A専門科目)
 
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科目名:
建築計画U (英文科目名:Architectural Planning U)
2単位 建築学科4年 通年 講義
担当教官:
瀧澤雄三(居室:建築学科棟3階)Email: takizawa@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
実際の建築物の計画・設計にあたっては、多くの条件をクリアーしまとめていかなければならない。ここでは地域生活関連施設について用途別に、そこでの生活や、行為と空間との基本的あり方を修得する。
達成目標:
1.地域施設に関心を持つこと
2.建物種別の計画上の基本的事項を理解し、説明できること
3.建築計画や各種建物の計画関連用語等を理解し、説明できること
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教科書:
特になし プリント配布等
参考書:
各種建築雑誌(新建築、建築文化等々)、建築設計資料集成(日本建築学会)、建築学大系(日本建築学会)等々
学習方法:
予習-講義対象施設をあらかじめ見学しておくことは講義内容を理解する上で非常に有効である。従って、一施設は必ず見学しておくこと。時間的にそれがかなわない場合は、最低限建築雑誌等で類似施設を見ておくこと。
授業-授業は建物種別に、計画にあたっての考え方、留意点、あるいは今後の課題等について解説していく。また、関連施設の実例をスライド等を用いて随時紹介していく。教科書は特に使用しないが、必要に応じてプリント等を配布する。
復習-必ず当日の講義等を復習し、分からないところや更に詳しく知りたい点等を整理し、自分で文献等を調べるなり教官に質問なりすること。
学習保証時間:
100(分/週)×30(週/年)=3000(分/年) =50(時間/年)
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キーワード:
公共施設、建築計画、機能、空間構成
授業内容:
1.住宅と公共施設の建築計画における相違(1週)
2.博物館(4週)
 (1)博物館の目的、組織、種類
 (2)博物館の空間機能、動線計画
 (3)展示空間の計画
 (4)その他空間の計画
3.保育所、幼稚園、学校(9週)
 (1)保育所と幼稚園の歴史的背景
 (2)保育所と幼稚園の計画上の相違点
 (3)幼児の発達段階と保育空間
 (4)学校教育施設の種類と関連法規
 (5)学校建築の画一化
 (6)学校建築の運営方式
 (7) 今までの学校建築の問題点
 (8) 今後の課題と新たな動向
4.図書館(6週)
 (1)図書館の変遷、種類、図書館資料
 (2)図書館の奉仕活動
 (3)図書館の出納システム
 (4)近年の図書館の動向
 (5)図書館の各部計画
 (6)図書館の実例
5.病院(9週)
 (1)わが国の医療体制とその問題点
 (2)病院の構成、搬送設備
 (3)看護単位と看護単位の諸室
 (4)看護単位の設計条件
 (5)P.P.C.方式
 (6)病棟・病室の計画
 (7)外来診療部・診察室の計画
 (8)中央診療部・手術室の計画
授業方法:
不特定多数の利用する公共施設の計画にあたっての一般的ルール、留意点、計画にあたっての考え方等を施設種別に学んで行く。また、関連施設の実例についてもスライド等を用いて随時紹介していく。これらは住宅の計画とともに建築計画の基本となるものであるから十分理解してほしい。
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カリキュラム中の位置付け:
建築学科のカリキュラムの最終目標は設計にある。3年生の建築計画Tでは主に住宅について学ぶが、当科目は不特定多数の利用する地域生活関連施設(公共施設)について、それらの施設計画にあたっての基本的考え方を学ぶものである。
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目
建築計画T
この科目と同時に学ぶ関連科目
建築設計U、建築環境工学
この科目の後に学ぶ関連科目:
卒業設計、都市・地区計画、建築計画特論、建築計画演習
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評価方法:
評価は定期試験及び中間試験の平均で行う。なお、遅刻や欠課、日ごろの授業態度、レポート提出状況等により減点、加点することがある。
連絡事項:
特に教科書は使わないが、講義の中で関連資料等を随時配布する。欠席等で受け取れなかった場合は申し出ること。また、質問等がある場合は随時受け付けるので申し出ること。
学生へのメッセージ:
百聞は一見にしかずということもあり、機会を見つけてなるべく多くの、いろいろな機能の地域施設の見学を心がけることを切望する。
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