建築計画演習(A専門科目)
 
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科目名:
建築計画演習 (英文科目名:Exercises in Architectural Planning)
2単位 建築学科5年 通年 講義
担当教官:
前期:羽鳥芳之(非常勤講師・羽鳥芳之建築設計事務所)Email:y-hatori@t-cnet.or.jp
後期:瀧澤雄三(居室:建築学科棟3階)Email:takizawa@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
前期:地域施設の計画・設計にあたっての与条件の整理と社会における諸問題に考える力を養うこと。計画をデザインだけでなく社会との接点としてとらえさせる。
後期:いろいろな国の都市や建築、またその背景にある歴史、気候、風土、生活等についてスライド写真等を通じて体験することにより、異文化への理解を深めるとともに、建築に携わる者として広い視野を持った人間となることを目指す。
達成目標:
前期:
1.施設の成り立つ仕組み、法規との関連を理解する
2.地域の公共施設の役割、目的を敵確に理解する
3.適正な規模、用途などに精通する
4.発表会を通してプレゼンテーション能力を身につける
後期:
1.世界にはいろいろな文化があることを理解する
2.都市や建築の成り立ちにはいろいろな背景があることを理解する
3.世界のいろいろな地域や都市、建築に興味や関心を持つこと
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教科書:
特になし
参考書:
前期:その都度紹介する
後期:西洋建築史図集(日本建築学会)、近代建築史図集(彰国社)、その他建築史関連図書、各種旅等のガイドブック等
学習方法:
予習-(前期)あらかじめ次週に見せる地域、都市、建築、歴史、生活等について、文献等で調べレポートを作成する。
授業-(前期)まず、授業のはじめに当該地域(国)、都市、建築、生活等について、その概要を説明する。その後、それらに関するスライド写真等を見せ、都市や建築、あるいはそこでの生活等についての理解を深める。
復習-(前期)復習は特に必用としないが、授業で聞き漏らしたことやもっと知りたいこと等があれば文献等で調べ、知識や興味を深めること。また、授業でやった地域や国、都市、建築、生活等についての感想や意見等は必ず次週レポートすること。
学習保証時間:
100(分/週)×15(週/前期)+100(分/週)×15(週/後期)=50(時間/年)
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キーワード:
施設の関連法規、地域コミニュウティ、高齢化・少子化、地球環境、緑化、オープンスペース、複合化、生涯学習、世界、地域、国、都市、建築、生活
授業内容:
前期:
1.課題1 人にやさしい集合住宅(家族の多様化、高齢化など)
  課題の分析、資料収集、与条件の整理・・・2週,発表・・・1週
2.課題2 地域のコミュニティセンター(生涯学習施設として)
  課題の分析、資料収集、与条件の整理・・・2週,発表・・・1週
3.課題3 開かれた図書館(地域で育てる文化)
  課題の分析、資料収集、与条件の整理・・・2週,発表・・・1週
4.課題4 広場+展示施設(豊かさってなーに?)
  課題の分析、資料収集、与条件の整理・・・2週,発表・・・1週
5.レポート提出
後期:
1.エジプトの都市・建築・生活(1週)
2.ギリシャの都市・建築・生活(1週)
3.トルコの都市・建築・生活(1週)
4.チェコの都市・建築・生活(1週)
5.ハンガリーの都市・建築・生活(1週)
6.イタリアの都市・建築・生活(1週)
7.イギリスの都市・建築・生活(1-週)
8.フランスの都市・建築・生活(1週)
9.ドイツの都市・建築・生活(1週)
10.スペインの都市・建築・生活(1週)
11.オランダの都市・建築・生活(1週)
12.マレーシアの都市・建築・生活(1週)
13.中国の都市・建築・生活(1週)
14.カナダの都市・建築・生活(1週)
15.オーストラリアの都市・建築・生活(1週)
授業方法:
(後期)教科書は特に使用しない。必要に応じてプリントを配布する。授業の最初に当該地域の概要等を説明し、その後スライド写真等で当該地域の都市や建築、生活等について説明する。当該地域に関する知識があるか否かが理解に大きく影響するので、前もって出されている当該地域に関する課題をきちんとやった上で授業に臨むことが重要である。
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カリキュラム中の位置付け:
建築計画、建築設計に関連する科目である。
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目
建築計画T、建築計画U、建築設計T、建築設計U、歴史、建築史
この科目と同時に学ぶ関連科目
建築法規、卒業設計、現代建築論、都市・地区計画
この科目の後に学ぶ関連科目
特になし
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評価方法:
(前期)課題提出状況および発表会を基に行う。
(後期)定期試験は行わない。毎回提出させるレポートで評価する。なお、原則として正当な理由なく3回以上欠席した場合は単位の認定はしないので注意すること。また、遅刻の有無や日ごろの授業態度により減点、加点することがある。
連絡事項:
 
学生へのメッセージ:
前期では、社会との関わりの中で、建築というフィルターを通して、現代社会の抱える問題や将来像を探ることで、建築を単にデザインや工学の学問に縛られない、広い視野とものごとの本質を身につけることが重要であると考える。また、環境問題や高齢者など、今後予想される諸事象にふれることで今後の設計計画に取り組んでいく心構えと過程を経験させる。
後期では、都市や建築の様態はその国、地域の歴史、風土、生活に大きく関わりあって成立している。他国の実状をスライド写真等で体験することにより、より広い視野を持った学生になってほしい。また、当授業を通じ日本の都市や建築をより客観的に捉える契機にするとともに、いろいろな国や地域の都市や建築によりいっそう関心を持ち、積極的に関わっていく契機にしてほしい。
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