科目名

空間計画原論

英語科目名

Basics of Spatial Design

開講年度・学期

平成18年度 通年

対象学科・専攻・学年

建築学科5年

授業形態

講義+演習

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

履修単位(60時間単位)

担当教員

白石光昭

居室(もしくは所属)

建築学科棟3階

電話

0285-20-2833

E-mail

shiraish@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1.人体寸法を理解し,具体的な寸法や特徴説明できる

2.人間の行動特性を人間工学・空間心理学・感性工学の面から理解し,説明できる

3.バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインを理解し,説明できる

4.人間に影響を与えるモノと人間の関係性を理解し,説明できる

5.ファシリティの適切な維持管理(ファシリティマネジメント)について理解し,説明できる

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1.試験については,60%以上の成績で評価する

2.課題については,提出状況,提出内容また口頭発表の内容を設定水準で評価する

 

評価方法

評価は下記による。

1.試験(70%)

2.課題・レポート(課題の提出状況と内容)(30%)。

なお,課題やレポートは定期的に出題し,提出してもらう。

また,特に受講態度が悪い場合は減点をする場合がある。

授業内容

授業内容に対する予習項目

1.感性と空間計画(10週)

視覚の法則,視認距離,音,におい,皮膚感覚,感性工学等

2.設計寸法の基礎(3週)

人体寸法,人間工学,モデュール,モノの寸法

4.安全,ユニバーサルデザイン(2週)

日常災害,建築における安全,

UDの原則,ユーザーの多様性,ハートビル法,設計時の留意点

<期末試験>

5.空間知覚(5週)

方位の概念,パーソナルスペース,テリトリー,行動圏,アフォーダンス

6.行動の時間的特性・群衆の行動法則(2週)

行動のリズム,待ち時間,行動の変動(時刻,曜日,季節),群集密度,群集の行動パターン

7.ファシリティと空間との関係(8週)

オフィスビル計画とオフィス計画,ファシリティマネジメントの概念と体系,ライフサイクルマネジメント,ファシリティマネジメントの目的・目標,機能と業務(統括マネジメント,目標管理,戦略・計画,プロジェクト管理,運営維持)

<期末試験>

全般にわたり,以下の通りとする。

 

1.教科書及び配布資料中の授業内容部分の精読

 

2.関連情報の自主的な収集

キーワード

人間工学,感性工学,ファシリティマネジメント

教科書

岡田光正著,「建築人間工学 空間デザインの原点」(理工学社,1993

参考書

1.日本建築学会編,「建築・都市計画のための空間学」(井上書院,1990

2.高橋鷹志編,「環境と空間」(朝倉書店,1997

3.岡田光正他,「建築計画T」(鹿島出版会,2002

4.高橋鷹志編,「環境行動のデータファイル」(彰国社,2003

5.FM推進連絡協議会編,「総解説ファシリティマネジメント」(日本経済新聞社,2003

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(A-1) 科学や工学の基本原理や法則を身につける。

(B-1) 現象を観察し,疑問を自主的に探求し,解決することができる

(C-2) 社会・経済と技術の共生の可能性を把握・理解し,技術者として社会的責任を自覚する

JABEE基準1の(1)との関係

d2-a, (e)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

インテリアデザイン,造形意匠,建築計画T〜U,建築設計T〜U

現学年の関連科目

建築計画V

次年度以降の関連科目

建築設計,地域施設計画

連絡事項

1.期末試験は時間を50分とし,配布資料,計算機の持ち込みは不可とする。

2.建築空間を計画する際に必要な基本的な知識であるので,課題やレポートを定期的に出題する。課題やレポートは自らの基礎知識の修得の機会と考え,課題の範囲だけでなく,幅広く積極的に行って欲しい。

シラバス作成年月日:平成18年 2月 1日