科目名

鉄筋コンクリート構造

英語科目名

Design of  Reinforced Concrete Structures

開講年度・学期

平成19年度 通年

対象学科・専攻・学年

建築学科・4年

授業形態

講義

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

履修単位(30時間単位)

担当教員

高橋純一

居室(もしくは所属)

建築棟3階

電話

0285-20-2831

E-mail

授業の達成目標

1.建築構造形式中の鉄筋コンクリート構造の欠点を含む特徴を説明できる。

. 鉄筋コンクリ−ト造建物がどのように構成されているか、またその力学的性状を理解できる。

3.鉄筋コンクリート構造の各部材(梁、柱、耐震壁、スラブ、基礎等)を設計できる。

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1〜3.試験において60%以上の成績で評価する。

2〜3.提出レポートの内容を設定水準で評価する。

評価方法

評価は下記2項目の加重平均により行う。

1.中間試験2回、期末試験2回形4回の試験の加重平均(90%)

2.課題の解答内容(10%

授業内容

【前期】

1.鉄筋コンクリ−ト構造の歴史−(2週)

2.鉄筋コンクリ−ト構造の原理、特徴、種類−コンクリ−ト、圧縮、ひび割れ、鉄筋、引張(3週)

3.荷重および外力とのその組み合わせ−常時荷重、固定荷重、積載荷重、長期荷重、地震時荷重、短期荷重(1週)

4.構造解析の基本仮定−応力、変形、ヤング係数、クリープ、断面2次メーメント、曲げ変形、せん断変形、T型梁、剛域(1週)

5.材料の性質と許容応力度−コンクリ−ト、鉄筋、丸鋼、異形鉄筋、圧縮、引張、せん断、付着、降伏点、ヤング係数(3週)

 (中間試験)

6.許容応力度設計法と終局強度設計法−(1週)

7.曲げ材の断面算定における基本仮定−平面保持の仮定、ヤング係数比(1週)

8.梁の曲げに対する補強−許容応力度、許容曲げモ−メント、部材寸法(幅、せい)、中立軸、引張鉄筋比、複筋比、釣り合い鉄筋比、主筋、計算図表(2週)

9.柱の軸方向力と曲げに対する補強−軸方向力、外力作用方向、部材寸法(幅、せい)、全鉄筋比(2週)

 (期末試験)

【後期】

10.梁のせん断補強−設計用せん断力、曲げ降伏モ−メント、曲げ降伏モ−ド、許容せん断力、せん断スパン比、許容せん断力の割り増し係数、せん断補強筋比、あばら筋(2週)

11.柱のせん断補強−帯筋、副帯筋、135°折り曲げ(2週)

 (中間試験)

12.付着、定着の検討−せん断力、付着応力度(2週)

13.耐震壁の設計−壁筋、縦筋、横筋、単筋、複筋、開口、付帯ラ−メン(2週)

14.スラブの設計−長方形スラブ、周辺固定、柱間帯、柱列帯、最小厚さ(2週)

15.基礎の設計−独立フ−チング基礎、曲げモ−メント、パンチングシャ−、地耐力(2週)

(期末試験)

 

キーワード

材料の許容応力度、曲げ補強、せん断補強、付着、柱、梁、耐震壁、スラブ、基礎

教科書

日本建築学会「鉄筋コンクリ−ト構造計算規準・同解説」丸善(1999

参考書

日本建築学会「鉄筋コンクリ−ト構造計算用資料集」丸善(2002

林静雄、清水昭之「鉄筋コンクリ−ト構造」森北出版(2004

田中礼治「鉄筋コンクリ−トの構造設計入門」相模書房(1997

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

C

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(A-1) 科学や工学の基本原理や法則を身につける。

(A-2) 基礎知識を専門工学分野に応用して解ける。

JABEE基準1の(1)との関係

d(2-a)(g)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

建築構造力学T、建築構造力学U、建築材料

現学年の関連科目

建築構造力学V、建築実験

次年度以降の関連科目

建築構造計画、建築耐震構造、建築法規、建築応用力学

連絡事項

1.授業方法は講義を中心とし、時々課題を課します。

2.試験の時間は90分とし、計算機のみの持ち込みを認めます。

3.建築構造の中で代表的な構造となっている鉄筋コンクリート構造建物の力の流れと設計方法を理解して欲しい。

4.話題になっている鉄筋コンクリート構造の有名建物を見学して欲しい。

シラバス作成年月日:平成19320