科目名

近代建築思潮史

英語科目名

History of Modern Architectural Thought

開講年度・学期

平成19年度・前期

対象学科・専攻・学年

建築学専攻・1年

授業形態

講義

必修or選択

前期

単位数

2

単位種類

学修

担当教員

奥冨利幸

居室(もしくは所属)

建築学科棟2

電話

 

E-mail

 

授業の達成目標

1.近代建築についてその建築史的な意義を説明できる。

2.近代建築の様式、意匠、技術について、その特徴を説明できる。

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1.2.共に課題(口頭発表および提出レポート)の内容を設定水準で評価する。

 

評価方法

中間・定期試験は行わず、課題(口頭発表および提出レポート)の完成度、論理性、表現力で行う。

 

授業内容

授業内容に対する自宅学習項目

自宅学習時間 (時間)

1.近代建築の発生(産業革命と建築,近代建築の造形,近代建築の様式)(4週)

新工法とエンジニア、鉄骨造建築の発達、近代建築運動の発生、ウィリアムモリスの工芸運動、アール・ヌーボー、各国の新芸術運動、ワーグナーの建築理論、ゼツェション、近代造形の先駆、保守的傾向における合理主義、芸術と産業の融合、建築表現の革新、鉄筋コンクリート造の開拓などについて学習する。

16

2.近代建築の発展(第一次世界大戦後の近代建築,国際建築の発展)(6週)

表現主義の建築と意義、工業主義的近代建築の造形理論、バウハウス、エスプリヌーボーとコルビジェ、バウハウス、近代建築家の国際的交流、シアム、住宅問題と建築の工業、生活の最小限住居、新しい都市像への提案などについて学習する。

24

 

3.近代建築の発展(1930年代の近代建築,第二次世界大戦後の近代建築)(4週)

アメリカ合衆国と工業主義の建築、近代建築の普及、イギリスの状況、北欧における地方主義、イタリアとスイスのエンジニア、アメリカ合衆国の状況、反国際建築の動き、ライトと有機的建築などについて学習する。

16

 

4.地元の近代建築(デザインサーベイの発表)

1週)

地元の近代建築の調査、分析、プレゼンテーション

3

 

キーワード

近代建築,産業革命,国際建築,工業化,建築様式,近代化

教科書

藤岡通夫他「建築史」(市谷出版社)

参考書

藤森照信「日本の近代建築」(上・下)(岩波新書)、桐敷真次郎「近代建築史」(共立出版)、日本建築学会編「近代建築史図集」(彰国社)

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

E

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(C-2), (E-1)

JABEE基準1の(1)との関係

(a), (b)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

建築史、現代建築論

現学年の関連科目

まちづくり論

次年度以降の関連科目

文化財保存論

連絡事項

1.課題は、授業時に提示する。

2.近代建築は、近世からの建築形態から大きく変容し、現代建築の成立を理解する上で欠かすことの出来ない建築である。現代建築との関連を常に意識しながら理解を深めてほしい。

3.近代建築の大きな特徴の一つに国際性がある。各地域の建築様式が、近代に入って国際様式となって世界を席巻したのである。その結果、各国間の社会情勢の変化は、敏感に建築にも影響してくることになる。建築様式の変革と社会情勢の変化を常に意識しながら、学んでほしい。

 

シラバス作成年月日:20073