科目名

特別研究

英語科目名

Thesis Works

開講年度・学期

平成19年度・

1年後期、2年通年

対象学科・専攻・学年

建築学専攻・1年、2年

授業形態

演習

必修or選択

必修

単位数

2、6、6単位

単位種類

学修単位(30+15)h

担当教員

建築学専攻全教員

居室(もしくは所属)

建築学科棟

電話

 

E-mail

 

授業の達成目標

1.各教員の設定した達成目標(別欄)に従い、各自具体的な研究テーマを設定し、

2.そのテーマに従い実験・調査計画を立て、実験・調査・解析を行い、問題点の発見から解決に至るプロセスを体験する。

3.その結果を取りまとめ、研究論文として発表する。

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1〜3.1年後期の中間発表会、2年後期の特別研究発表会において60%以上の成績で評価する。

評価方法

1.評価は各期ごとに行うが、最終的には建築学専攻全教員の合意により合否を判定する。

2.評価項目は以下とする。

研究の進め方、研究の独創性、論文のまとめ方、発表方法・内容

授業内容

授業内容に対する自宅学習項目

自宅学習時間 (時間)

1年後期:

 

45

1.既往研究の調査

 

 

2.ゼミによる研究課題の掘り下げ

 

 

3.調査研究方法の検討・研究スケジュールの調整

 

 

4.中間審査として全教員に発表

 

 

2年前期:

 

135

1.実験・調査・解析

 

 

2.「学習成果」のとりまとめ 

 

 

2年後期:

 

135

1.「学習成果」に元づく中間審査

 

 

2.研究計画の再立案

 

 

3.実験・調査・解析

 

 

 

自宅学習時間合計

315

キーワード

研究計画、調査、実験、解析、研究論文

教科書

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参考書

建築に関する書籍

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

A

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(B-1)実験や観察、調査、製作を行って結果や結論が導ける。

(D-2)実験や調査結果を口頭発表して議論できる。

JABEE基準1の(1)との関係

d(2-c)(f)(h)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

建築学科4,5年全科目

現学年の関連科目

建築学専攻全科目

次年度以降の関連科目

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連絡事項

1.テーマの設定、実験調査、まとめまで原則として学生が自主的に行うこと。

2.長期にわたるためスケジュールを十分吟味すること。

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各教員の研究テーマ、達成目標

 

教員名:山本 昇

研究テーマ:

・鉄骨はり端接合部の応力集中と接合ディテールの研究

・骨建築物の耐震補強方法に関する研究

達成目標:

・鉄骨柱はり接合部の各種接合方法とその特徴について施工法を含めて説明できる。

・各種はり端接合方法の問題点を摘出しその解決方法を提案できる

・各種ディテールを有するはり端接合部をFEMモデルを用いて解析し、結果の考察が行える。

・鉄骨骨組の耐震補強法を提案できる。

・補強した骨組の耐震性能を証明できる。

 

教員名:高橋純一

課題名:

・都市地域の地震被害予測

・鉄筋コンクリ−ト造建物の耐震補強とその費用効果

履修上の注意:

 前半はゼミを主体として、耐震問題に関する研究の現状について理解する。後半は、研究の組立、実施、結果の整理、論文の作成とする。

到達目標:

 各テーマに共通して、次の点を到達目標とする

・テーマに関連した問題情況について整理把握できる。

・研究目的、研究方法、調査方法、分析方法、結果と考察が相互に整合性を持って論理展開ができる

・問題発見、問題解決の基礎能力を持つ。

・発表をつうじて、内容の理解に基づきテーマについて討議できる能力を持つ。

 

教員名:瀧澤雄三

研究テーマ:

・高齢者関連施設の計画に関する研究

・高齢者の身体状況・生活実態に関する研究

・高齢者を取り巻く生活環境整備計画に関する研究

履修上の注意:

 各研究課題共通に関連する教科目としては、本科の「建築計画・」「建築計画・」及び専攻科の「地域施設計画論」「居住地計画論」があるのでしっかり勉強しておくこと。

 2年通じて週一回(原則)のゼミ(研究室全体)を中心に進めていく。1年生の前期を目途に研究テーマを決定する。そのため、この期間のゼミは既往研究のサーベイを中心に行う。

 研究テーマが決まった後は定期ゼミと随時の個別指導の両方で進めていく。また、調査等を実施した場合、統計処理が必要になるので本科の「情報処理T」「情報処理U」もしっかり勉強しておくこと。

 なお、既往の関連研究論文は日本建築学会、日本都市計画学会、日本介護福祉学会等の論文集が研究室にあるのでそれらを活用すること。

達成目標:

 各テーマ共通に、以下の点を到達目標とする。

・自分の研究テーマを取り巻く課題や問題を整理把握できる。

・研究目的に従い、研究方法、分析方法、結果、考察が論理的に展開できること。

・この一連の研究を通じて、問題発見能力、問題解決能力の基礎を身につける。

・ゼミでのレポートやその発表及びそれについての討論を通じてコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につける。

・自分の研究に対する質疑等に、きちんと対応し討議できる能力を身につける。

 

教員名:尾立弘史

研究テーマ:

・ユニバーサルデザインから見た住宅の「すみごごち」に関する研究

・小山市の居住環境(地域施設環境)に関する研究

・環境共生型居住環境施設に関する研究

達成目標

 以下は、研究の達成目標であるが設計においても同様の目標(テーマは各自が選定)である

・与えられた枠組みの中で自分の研究テーマを絞ることができる

・調査方法とデータ収集の方法が計画でき、データが収集できる

・問題点を整理し、研究の範囲内の結論が導ける

・適切の取りまとめ、プレゼンテーションができる

 

教員名:山本嘉孝

研究テーマ:

・空間における二節点間の相対変位が架構の安定・不安定に及ぼす影響に関する研究

概要:

 空間にある二節点が曲げモーメント、剪断力と軸力により、それぞれの節点が変位・変形し立体構造物の変形状態を構成している。このとき各架構を構成する最小単位の架構が不安定なユニットを任意に増殖させて安定架構を作製する過程を検証し、そのアルゴリズムを立証する。

 

教員名:川上勝弥

研究テーマ

・再生資材の建築材料としての有効利用に関する研究

・コンクリートブロック塀の実態と安全性に関する研究

履修上の注意

 実験を行うときは、入念な計画と準備、実験の安全な遂行に配慮する。関連する教科目として、本科の「建築材料」「建築実験」「情報処理」「建築環境工学」、専攻科の「環境技術」「高機能材料工学」をよく勉強しておくこと。

到達目標

 各テーマに共通しての到達目標とする。

・日常生活を取りまくテーマから、安心して生活できる

・環境を構築するための問題点について整理把握できる。

・実験あるいは調査を行い、研究目的−実験計画・調査方法−実験・実態調査−結果と分析・考察を有機的に関連付け、論理展開並びに結論を導くことができる。

・ゼミでの討論、レポート作成及び発表を通して、効果的なコミニュケーション及びプレゼンテーションができる。

 

教員名:白石光昭

研究テーマ:

・オフィスを中心とする「働く場」の計画に関する研究

・生活空間における様々なファシリティ(家具や設備等)の使い勝手に関する研究

・生活空間における環境心理面からの計画研究

達成目標:

 各テーマに共通して,次の点を到達目標とする

・研究テーマに関連する問題点を抽出し,問題点の重要性等を整理・把握できる。

・研究目的、研究方法、調査方法、分析方法、結果へと論理的に論旨を展開できる。

・ゼミでの討議や発表を通して,コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につける。

 

教員名:奥冨利幸

研究テーマ:

・旧街道沿いの歴史的建造物に関する研究

・伝統芸能劇場の空間形成史に関する研究

履修上の注意

・この研究課題の関連科目である本科の「建築史」、専攻科の「近代建築思潮史」、「文化財保存論」、「地域設計U」を必ず履修して、講義と演習内容を十分に理解して下さい。

・課題を進める上で、必ず現地調査を実施し、関係者の方々と面談するので、社会人としてのマナーを身につけておいてほしい。

・資料の分析や現地調査においては、研究室の共同作業として実施する場合が多いので、普段からコミュニケーションの形成に努めて下さい。

到達目標:

・テーマの社会的背景を把握して研究の目的や方法を提示することができる。

・関係資料の検索、収集、分析をして、テーマに沿って論理的に展開できる。

・デザインサーベイや悉皆調査などの現地調査の立案、実施、分析ができる。

・研究に関する内容を第三者に伝わるようにプレゼンテーションできる。

 

教員名:大島隆一

研究テーマ:

・建築構法に関する基礎的研究(防犯建具などの各部構法、コンバージョンなどの改修技術等)

・建築CADCGの有効活用に関する研究

履修上の注意

 建築構造や設計・計画に関する基礎能力、基礎知識をしっかりと勉強しておくこと。前期は研究テーマに関連した既往研究を数多く読込み分析をおこない、後期から目的の明確化と資料・データ収集および論文作成をおこなう。

達成目標

・研究におけるテーマに関連した知識を収集整理することができる。

・現代都市や建築物における問題点を明らかにし、分析することで、設計・研究に対して論理的に展開・考察していくことができる。

・ゼミでのディスカッションを通して、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を身につける。

シラバス作成年月日:平成19331