2005年度

工業化学(5C専門科目)

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科目名:工業化学(英文科目名:Industrial Chemistry

        2単位 必修 物質工学科5年 通年 

担当教官:齊藤光司 (居室:電気・物質工学科棟4階)

     Tel:0285-20-2806   E-mail: ksaitou@oyama-ct.ac.jp

奥山 優 (居室:管理棟1階・非常勤講師控室)

Tel:内線 153

授業目的:

  1. 日本の産業基盤となる工業材料や家庭で使う日用品を生み出す工業化学を理解する。

  2. 基本的な化学製品の製造プロセス,性質,用途等を反応速度,熱力学等の

     基礎的考察を通して理解する。

達成目標:

  1. 石油の精製、転化について概説できる。

  2. 有機化学工業原料,中間体および有機ファインケミカルズの製造法の概略が説明できる。

  3. 酸・アルカリの製造プロセスを概説できる。

  4. 化学平衡と反応速度を工業化学プロセスに応用できる。

  5. セラミックス材料の製造方法と応用について説明できる。

技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A-1),(B-1

JABEE基準1の(1)との関係:(b),(d(2-a)),(e)

 

 

カリキュラム中の位置づけ

 この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目

 有機化学、無機化学、高分子化学、材料工学

 現学年でこの科目と関連性のある科目

 電子材料、高分子材料、工業材料、焼結工学

 次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目

 有機合成化学、複合材料

 

教科書:塩川二郎・園田 昇・亀岡 弘「工業化学」化学同人(1987)  

参考書:園田 昇 他「有機工業化学(第2版)」化学同人(1993

塩川二郎「無機工業化学(第2版)」化学同人(1993

 

 

授業内容:

1.               石油精製(精製と転化)と石油化学工業(エチレンとプロピレンの製造、エチレン誘導体の製造)(4週)

2.               石炭化学工業(2週)

3.               高分子化学工業(パルプ,プラスチック,ゴム,機能性材料)(4週)

4.               有機ファインケミカルズ(油脂,塗料,染料,香粧品,医薬,農薬)(5週

5.               日本の工業化学の現状(1週)

6.               無機製造化学の熱力学(2週)

7.               酸製造プロセス(硫酸,硝酸,塩酸,リン酸)(4週)

8.               アルカリ製造プロセス(製塩,カセイソーダ,ソーダ灰, アンモニア,尿素)(5週)

9.               セラミックス工業(耐火物,セメント,ガラス)(3週)

 

 

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:

1,2.                前期中間、前期末試験において60%以上の成績で評価する。

3,4,5. 後期中間、後期末試験において60%以上の成績で評価する。

 

 

評価方法:

1. 前期は齊藤が担当し、2回の試験で評価する。

2. 後期は奥山が担当し、2回の試験で評価する。

     最終の学年末成績は、前期と後期の評価の平均をとる。

連絡事項:

1. 講義時間以外でも質問がある場合は応じる。

2.  製造プロセスを単に反応経路の理解にのみ留まることなく,基礎工学的見地(化学平衡,反応速度)から把握することに勤める。

3.            試験は前期中間前後、前期末、後期中間、学年末の期間内に行う。

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