科目名: 材料工学 (英文科目名:Materials Engineering )
2単位 選択 物質工学科 4年 通年
講義担当教官:
武 成祥 (居室: 電気物質棟4階)
Tel: 0285-20-2809
E-mail: wuc@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
1.材料の性質が化学結合の特徴に由来することを理解する。
2.固体物質を結晶構造から理解する。
3.結晶中に存在する欠陥の働きを理解する。
4.合金等混合物の状態図を理解する。
5.材料の組織と性質との関連性を理解する。
6.基本的な実用材料の知識を身につける。
達成目標:
1.化学結合を理解し、材料の性質の特徴を予想できること。
2.図、写真等視覚により、結晶のでき方、欠陥等を三次元的に理解できる。
3.材料の挙動が原子の動きとして把握できるようにする。
4.状態図に対する解釈および応用ができること。
5.実用材料の基本を把握することができる。
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技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A-1)、(C-1):
JABEE基準1の(1):(d(2-a))、(g)
カリキュラム中の位置づけ
この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目
基礎化学、無機化学、工学概論
現学年でこの科目と関連性のある科目
ない
次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
焼結工学、工業材料、複合材料
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教科書:
特にないが、授業で使用する図、絵、表、解説(パワーポイント)の事前配布。
参考書:
入門無機材料(荒川剛共著、三共出版)、無機材料化学(塩川二朗、化学同人)
学生のための初めて学ぶ基礎材料科学(日刊工業新聞社)
学習方法:
予習 - 前回授業の復習、配布プリント等の予習
授業 - 講義を中心とする授業
復習 - 宿題を中心に復習する。
キーワード:
材料、セラミックス、金属材料、結晶、欠陥、転位、アモルファス、状態図、組織
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授業内容:
(前期)
1.序論 材料工学とは 1週
2.物質の構成要素(電子構造など) 1週
3.結合方式(イオン結合、共有結合、金属結合など) 2週
4.原子のつまり方 1週
5.結晶構造 4週
6.アモルファス 1週
7.二成分系合金の平衡状態図 3週
8.状態図の実例(全率固溶型、共晶型、包晶型、その他) 2週
前期末試験
(後期)
9.相変態 2週
10.材料の組織と性質 3週
11.転位とその挙動 3週
12.材料の強化機構 2週
13.実用金属材料 2週
14.実用セラミックス材料 2週
15.複合材料 1週
学年末試験
授業方法
講義を行い、必要に応じ、途中で演習問題を行う。宿題を課しいた時に翌週必ず提出する。授業の理解が進んでいるかどうか確認しながら授業を進める。
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各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:
1.前期中間試験において60%以上の成績で評価する。
2.前期末試験において60%以上の成績で評価する。
3.後期末試験において60%以上の成績で評価する。
4.後期中間試験において60%以上の成績で評価する。
5.後期中間試験において60%以上の成績で評価する。
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評価方法:
評価は下記2項目の加重平均によって行う。
1.試験成績(80%)
2.演習問題の解答内容(20%)
なお、試験成績は中間および期末試験の算術平均とする。
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連絡事項:
課題は確実に行うこと。理解が困難な場合は、その都度相談に応じる。
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