物質合成化学(5C専門科目)
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科目名:物質合成化学(英文科目名:Organic Synthesis)
2単位 選択 物質工学科5年 通年
担当教官: 亀山雅之(居室:電気物質棟4階)
Tel:0285-20-2801 E-mail: kameyama@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
1. 有機化合物の代表的な官能基変換反応を理解する。
2. 代表的な炭素―炭素結合生成反応を理解する。
達成目標:
1.種々の酸化反応に必要な反応剤とその生成物を示せること。
2.種々の還元反応に必要な反応剤とその生成物を示せること。
3.種々のアルキル化に必要な反応剤とその生成物を示せること。
4.代表的な人名反応の特徴を示せること。
5.逆合成の考え方により、炭素骨格が連結できること。
技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A-2), (C-1)
JABEE基準1の(1)との関係 (d(2-a)), (g)
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カリキュラム中の位置づけ
この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目
有機化学、高分子化学、生物工学実験
現学年でこの科目と関連性のある科目
工業化学、環境化学、天然物化学、生物有機化学
次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
有機金属化学I、有機金属化学II、有機合成化学、立体化学
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教科書:太田博道・鈴木啓介「有機合成化学」(裳華房)
参考書:a) McMurry著、伊東訳「マクマリー有機化学」(東京化学同人)、b) Pine著、花房訳「パイン有機化学 I・II」
(廣川書店)、c) Vollhardt, Schore著、古賀・野依・村橋監訳「ボルハルト・ショアー現代有機化学」(化学同人)、
d) 野依編「大学院講義有機化学II. 有機合成化学・生物有機化学」(東京化学同人)
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授業内容:
1. アルコールの酸化
2. カルボニル化合物の酸化
3. 炭素-炭素二重結合の酸化
・・・・・試験1・・・・・
4. アルデヒドとケトンの還元
5. カルボン酸およびその誘導体の還元
6. 炭素-炭素不飽和結合の還元
・・・・・試験2・・・・・
7. 炭素-炭素結合生成反応とC-HのpKa
8. カルボニル化合物のアルキル化とエナミンの反応
9. アルドール反応
・・・・・試験3・・・・・
10.有機金属化合物
11.α-チオカルボアニオンと極性転換
12.Wittig反応
13.Diels-Alder反応
14.Claisen転位
・・・・・試験4・・・・・
15.逆合成とは何か
16.逆合成の考え方と実際例
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・・・・試験5・・・・・
各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法: 試験により評価する。 |
評価方法: 試験を時間数で案分して評価する。
連絡事項:
1. 低学年での“有機化学”を基礎として、ものをつくる観点から代表的な官能基変換方法ごとに合成化学を理解する科目です。
2. 教科書および参考書により予習、復習を確実に行ってください。
3. 演習問題等により理解度を確認してください。
4. 質問等はメールでも受け付けます。