物質工学実験(本科専門科目)
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科目名:物質工学実験(英文科目名:Experiments of Material Engineering)
4単位 必修 物質工学科3年 前後期 実験
担当教官:
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渥美太郎(居室:電気物質棟4階)Tel:0285-20-2805 E-mail:
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斎藤光司(居室:電気物質棟4階)Tel:0285-20-2806 E-mail: ksaitou@oyama-ct.ac.jp
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武成祥(居室:電気物質棟4階)Tel:0285-20-2809 E-mail: wuc@oyama-ct.ac.jp
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田中孝国(居室:電気物質棟3階)Tel:0285-20-2804
E-mail:
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飯島道弘(居室:電気物質棟4階)Tel:0285-20-2812
E-mail: iijima@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
1. 化学分野の幅広い実験技術を習得すること。
達成目標:
1.
有機化学、物理化学、生物化学、無機化学の4分野の実験を経験する。
2.
実験レポートの書き方に習熟すること。
3.
実験の誤差についての正確な知識と実験データの見方を身に付けること。
4.
実験データの記録の仕方、実験ノートの取り方を向上させる。
5.
実験器具の名称と使用方法を習得する。
学習保証時間:200(分/週) x 30(週/年) = 6000(分/年) = 100(時間/年)
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教科書:自作プリント
物理化学実験:「物理化学実験法」、鮫島実三朗著(裳華房)
参考書:特になし。
学習方法:
予習-実験前日にはテキストを充分に読み、内容を把握しておくこと。実験操作をノートにメモしておくと良い。
授業-実験に用いる器具、装置の使い方に慣れる。実験データをノートに逐次記録する。疑問点等もメモする。
レポート-定められた期間までに担当教官に実験レポートを提出する。
発表-実験内容について要点をまとめて所定時間内に発表する。
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キーワード:
実験、レポート、装置、器具、技術習得
授業内容:
1.
物理化学実験
1)
液体の密度
2)
液体の粘度
3)
溶解度と溶解熱
4)
表面張力
5)
中和熱
6)
沸点曲線
7)
液体の蒸気圧
8)
分配係数
以上の8テーマから6〜8テーマ実施する。そのテーマの中から発表体験を行う。
2.
無機化学実験
1)
硫酸銅、金属銅の製造
2)
海草灰からの塩化カリウムとヨウ素の製造
3)
硝酸カリウムの製造
4)
チオ硫酸ナトリウム、カリウム明ばんの製造
5)
ザロールの過熱―冷却
6)
ゲル中での酒石酸カルシウム結晶の成長
7)
熱電対による温度変化
8)
硫酸カルシウム水和物の製造
9)
ガラス細工
以上の9テーマから6テーマ実施する。そのテーマの中から発表体験を行う。
3.
有機化学実験
1)
シス、トランス異性体の性質
2)
酢酸エチルの合成
3)
アジピン酸の合成
4)
ニトロベンゼンの合成
5)
アニリンとアセトアニリドの合成
6)
オレンジIIの合成と染色
以上の6テーマから5〜6テーマ実施する。そのテーマの中から発表体験を行う。
4.
生物化学実験
1)
微生物の基本操作
2)
炭水化物の定性
3)
ペーパークロマトグラフィー(アミノ酸の分離、分析)
4)
脂肪の定性及び酸価の決定
5)
アミノ酸、タンパク質
6)
アスコルビン酸の定量及びアスコルビナーゼの活性測定
以上の6テーマから4〜5テーマ実施する。そのテーマの中から発表体験を行う。
授業方法:
1. クラスを4組に組分けし、実験テキストに従って、実験を行い、ノートにデータ、気が付いた点等を記録する。
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カリキュラム中の位置付け:
4年から履修する材料化学実験/生物工学実験への導入的性格を持った科目
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目:物質工学入門、基礎化学、有機化学
この科目と同時に学ぶ関連科目:生物化学、有機化学、物理化学、無機化学、化学熱力学
この科目の後に学ぶ関連科目:材料化学実験、生物工学実験
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評価方法:
予習状況(ノート): 10%
実験実技、態度: 40%
レポート: 40%
発表: 10%
定期試験実施方法:
定期試験は行わない。
連絡事項:
理解が困難な場合は、その都度相談に応じる。
学生へのメッセージ:
予習、復習は確実に行うこと。クラスを4組に組分けし、物理化学、無機化学、有機化学及び生物化学実験をローテイションで行う。各分野の実験に挑戦してみましょう。
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