金属化学(本科専門科目)
科目名:金属化学(英文科目名: Metals
Chemistry)
1単位 選択 物質工学4年 前期 講義 (2時間×15週)
担当教官:糸井康彦 (居室:電気・物質棟3階)
Tel:0285-20-2802 E-mail:itoi@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
1.電気化学的平衡と反応速度の導入部を理解.
2.化学変化と電気エネルギーの相互変換を理解.
3.電池、電気分解を基礎に腐食現象を理解.
4.地球の資源エネルギーと環境保全を考える.
達成目標:
1.電極電位の簡単な計算ができる.
2.電気量(反応量)に関する簡単な計算ができる.
3.腐食現象と電池反応の関わりを説明できる.
4.地球環境と資源エネルギーと電気化学の関わりを理解し概説できる.
技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A),(C)
JABEE基準1の(1)との関係:(d),(g)
教科書:美浦,佐藤,神谷,奥山,縄舟,湯浅;電気化学の基礎と応用 朝倉書店
参考書:外島,佐々木;電気化学(電気学会), 岡本,井上;腐食と防食(大日本図書)
ユーリック;腐食反応と制御(産業図書) 田村,松田;現代電気化学(培風館)
キーワード
電気化学,腐食防食,平衡,反応速度,電解質,界面,金属,電池,電気分解,環境,
エネルギー,資源
授業内容:
1.電池・電気分解の考え方-(1週)
2.腐食反応の考え方-(1週)
3.電位‐pH図-(2週)
4.電極電位と熱力学的平衡電位-(1週)
5.ファラデーの法則と反応速度-(1週)
6.分極曲線(腐食電位と腐食電流)-(1週)
前期中間試験(前期末試験に相当する)
7.最近の電池(燃料電池、分極曲線)-(2週)
8.電気分解(メッキ、分極曲線 )-(1週)
9.環境電気化学(廃液処理)-(1週)
10.生物電気化学-(1週)
11.半導体電極(光エネルギー)-(2週)
12.資源エネルギーと電気化学,電気化学と工業-(1週)
前期末試験(学年末試験に相当する)
評価方法:期末試験(100%)
連絡事項:1.授業方法は講義中心とする.(時々演習をおこなう)
2.期末試験は時間を50分とし,教科書,参考書,コピー,携帯電話の持ち込み不可
とする.
3.この分野は,生活や工業の中で深い関わりを持っている.地球環境を考えてどん
な生活をすることができるか,あるいは,材料開発に向けて,どのような資源エネ
ルギーの立場を選んでゆくかなどを考えるための第一歩にして欲しい.
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2005.1
に一部改正 2005年度以降の学生に適用される.