表 面 工 学
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科目名: 表面工学 (英文科目名: Surface Science)
2 単位 必修 物質工学科、物質コース 5 年・通年
担当教官: 岸 浩 (居室 : 物質・電気工学科棟 4 階)
Tel: 0285-20-2805 E-Mail: kishi@oyama-ct.ac.jp
授業目的
固体表面の化学について、基礎的・物理化学的側面及びその工業応用に重点を置いて学習する。
(1) 表面の結晶学、表面構造の表記法、表面の原子構造についての理解
(2) 超高真空技術についての理解
(3) 吸着と脱離の物理化学、触媒反応と反応機構、についての理解
(4) 分子線の原理、分子線と表面との相互作用についての理解
(5) 工業技術分野での様々な表面改質法についての理解
達成目標
(1) 表面の結晶学、表面構造の表記法、表面の原子構造について説明出来る
(2) 超高真空技術について説明出来る
(3) 吸着と脱離の物理化学、触媒反応と反応機構、について説明出来る
(4) 分子線の原理、分子線と表面との相互作用について説明出来る
(5) 工業技術分野での様々な表面改質法について説明出来る
技術者教育プログラムの学習・教育目標: (A)
JABEE基準1の(1)との関係: (d)、(g)
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教科書
岩澤康裕・小間篤 編: 「表面の化学」、丸善出版
参考書
小間篤・八木克道・塚田捷・青野正和 編著: 「表面科学入門」、丸善出版
佐々木申二・恩地勝著:「真空技術」、日本化学会編「実験化学講座1、基礎技術(下)」丸善出版
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授業内容
第1章 序論:表面と界面
第2章 表面の構造
§2-1. 表面結晶学 §2-2. 表面の原子構造 §2-3. 表面トポグラフ
第3章 超高真空技術
§3-1. 真空の基礎 §3-2. 真空度測定 §3-3. 真空ポンプ
第4章 吸着と脱離
§4-1. 物理吸着 §4-2. 化学吸着 §4-3. 吸着と脱離のダイナミックス
第5章 触媒反応と反応機構
§5-1. 各種触媒上の触媒反応 §5-2. 各種触媒上の触媒反応機構
第6章 分子線と表面
§6-1. 分子線による表面研究 §6-2. 分子線発生源と測定装置
第7章 表面改質
§7-1. 改質の目的 §7-2. 改質の内容 §7-3. 改質の方法
§7-4. 表面改質における物理的・化学的変化とその制御 §7-5. 表面科学と表面改質
評価方法
中間試験(35%)、期末試験(35%)、演習課題(30%)。
連絡事項
1. 講義を中心とした授業で、隔週程度に演習課題を課す。
2. 演習課題は必ず行い、次回または次々回提出してください。
3. 年4回の試験は50分で、電卓及び配付資料は持ち込み可とするが、教科書は不可とする。
4. 表面科学は学際領域の分野で、広範な応用を含む内容を持っている。
基礎的・物理化学的側面を理解する事によって応用の理解が進むと考えている。
5. 質問がある場合は、いつでも教官室または実験室を訪ねてください。E-Mailでの質問も可です。