科目名

生物有機化学

英語科目名

Bioorganic Chemistry

開講年度・学期

平成18年度・前期

対象学科・専攻・学年

物質工学科5年

授業形態

講義

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

学修単位(45時間単位)

担当教員

胸組虎胤

居室(もしくは所属)

物質工学科実験棟2

電話

0285-20-2800

E-mail

munegumi@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1.     一般酸、一般塩基の概念について説明できること。

2.        酵素の活性中心にある基質結合部位、触媒部位の働きについて説明できること。

3.        分子認識に必要とされる作用と化学構造との関係を説明できること。

4.        代表的な酵素(少なくとも5種類)の触媒機構を説明できること。

5.        人工酵素設計の基礎を説明できること。

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

達成目標1~5:試験での関連問題について60%以上の成績で達成とする。

ただし、予習および復習課題の100%提出を評価の条件とする。

評価方法

予習:20%; 毎週の課題(復習)に対する評価:20%; 2回の試験(各90分):60%

  試験における参考書、コピー、携帯電話、電卓、ノート、メモ等の持ち込みは不可

 

授業内容

授業内容に対する予習項目

1.生体分子の構造と機能:タンパク質、脂質、核酸、糖質

2.触媒作用の基礎:一般酸触媒、一般塩基触媒、ブレンステッド則

3.生体反応と分子間力:クーロン力、水素結合、分子間力、疎水結合

4.酵素の構造と機能:基質結合部位、触媒部位

5.酵素反応の動力学:ミカエリスメンテンの式、反応速度、動力学パラメーター

6. 代表的な酵素の触媒作用:セリンプロテアーゼ、リボヌクレアーゼ、リゾチーム

7. 酵素の固定化とその利用:固定化のメリット、酵素固定、細胞固定、微生物固定

前期中間試験

8. 補酵素:ビタミンと補酵素、ピロドキサール、ATP

9. 金属イオンと金属錯体の化学の基礎:金属イオンと生体分子、配位子交換

10 金属酵素:カルボキシペプチターゼ、カルボニックアンヒドラーゼ、

11 分子内触媒作用:分子内、分子間触媒、分子配向、エントロピー、エンタルピー

12 協同触媒作用:分子内での協同触媒、

13 人工ホスト化合物:シクロデキストリン、クラウンエーテル、シクロファン

14 人工酵素の構築:包摂化合物、人工酵素

15.  人工ホスト化合物と人工酵素の応用:光学分割

学年末試験

 

 

○授業内容に相当するテキストの各章を600~800字で要約し、授業の前に提出する。

キーワード

タンパク質、酵素、人工酵素、反応機構、酵素モデル、一般酸塩基触媒     

教科書

小宮山、八代著、「生命化学I」(丸善)

参考書

1.田宮 他訳「ヴォート生化学(上)(下)」、」東京化学同人(1992

 

技術者教育プログラムの学習・教育目標

B-3)技術的課題や問題の全体的な解決方法を明らかにできる。

C-1)資源やエネルギー、環境を考慮した技術を指向できる。

JABEE基準1の(1)との関係

(b)(d(1))(e)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

生物有機化学

現学年の関連科目

生物工学実験

次年度以降の関連科目

 

連絡事項

予習は各章の要約を600から800字で書き、毎回提出する。

復習は章末の問題を含む課題を翌週までに行い、レポートとして提出する。

予習と復習を100%提出しなければ単位は出ない。

シラバス作成年月日:平成18年3月27