電子材料 (C科専門科目) 2005年度
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科目名:電気材料(英文科目名:Electronic Materials)
1単位 選択 物質工学科5年 後期 講義
担当教官:田中昭雄(居室:電気・物質棟1階)
Tel:0285-20-2233 E-mail: atanaka@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
1.物質の構造の理解する。
2.物質における電気物性の基礎を理解する。
3.導電材料の性質と特性、並びに各種導電材料の理解する。
4.半導体材料の性質と特性について理解する。
達成目標:
1.授業目的が説明できること。
2.電気材料の電気・電子工学分野への応用ができる基礎的指針を与えること。
プログラムの学習・教育目標 :(A), (C)
JABEE 基準 1 の(1)との関係:(c), (d)
教科書:中澤達夫 他 共著「電気・電気材料」コロナ社
参考書:材料物性関係の書籍
学習方法:
予習−教科書を事前に読み、理解し得ない点を明らかにしておく。
授業−黒板の講義内容を整理・記録し、理解する。
復習−授業で与えられた課題、教科書の問題を自ら解き、学習内容の理解を深める。
学習保証時間:
100(分/週)x15(週/年)=1500(分/年)=25(時間/年)
キーワード:電気材料、電子物性、導電体、絶縁体、結晶、半導体
授業内容:
1.原子構成(1週)
陽子、中性子、電子、電子の発見
2.原子スペクトルと水素原子模型(2週)
水素原子スペクトル、ボーアの原子模型
3.量子数(3週)
量子数、パウリの排他律、フントの規則、電子配置
4.原子の結合(1週)
共有結合、金属結合、イオン結合、分子結合
(中間試験)
5.結晶構造(3週)
結晶、単位格子、対称性、ブラベ格子、最密充填構造
6.導電体中の導電現象(3週)
導電率、移動度、緩和時間、平均自由行程、電気抵抗
7.半導体材料(2週)
半導体の基礎的な性質、電子と正孔、真性半導体、N形半導体、P形半導体
(期末試験)
授業方法:
・講義を中心として、適宜課題を与える。
・学習の達成度は試験を行い、達成度を知らせる。
・授業時間以外でも質問がある場合は応じる。
カリキュラム中の位置付け:
様々な電子デバイスを開発する際に、使用される材料の基本的な電気的特性について修得するための科目である。
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目:自然科学(化学、物理)、電子工学
この科目と同時に学ぶ関連科目:電子工学
この科目の後に学ぶ関連科目:なし
評価方法:
・中間試験および期末試験の平均
連絡事項:学習において理解し得ない点は、質問に応ずる。
学生へのメッセージ:
・電子材料は材料の性質・特性を知ることによって電気・電子専門科目の工業への応用において、
製品を作り出すのに必要な科目である。応用への知識を広げよう。
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