科目名 |
免疫工学 |
英語科目名 |
Immunology
and Engineering |
開講年度・学期 |
平成18年度・後期 |
対象学科・専攻・学年 |
物質工学専攻1,2年 |
授業形態 |
講義 |
必修or選択 |
選択 |
単位数 |
2単位 |
単位種類 |
学修単位(45時間単位) |
担当教員 |
佐々木いづみ |
居室(もしくは所属) |
電気・物質棟3階 |
電話 |
0285-20-2811 |
E-mail |
sasaki@oyama-ct.ac.jp |
授業の達成目標 |
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1. 免疫系が生体を防御する仕組みを説明できる。 2. 免疫細胞とその種類、個々の働きを説明できるようになる。 3. 免疫異常による疾患がどうして起こるか説明できる。 4. 工業的な応用を免疫の特徴、反応機構から考案できるようになること。 |
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各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法 |
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1から3については中間試験期と末試験の成績が60点をこえたものについて評価する。 4は課題に対する提出レポートの内容を設定水準で評価する。 |
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評価方法 |
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評価は下記2項目の加重平均によって行う。 1. 学期末の成績(60%) 2. 演習問題の評価(40%) |
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授業内容 |
授業内容に対する予習項目 |
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1. 免疫学の基本的な概念、特異性について説明するとともに、免疫系の構造と機能、免役担当細胞(白血球一般、T細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞などのリンパ球、樹状細胞等)、系統発生、個体発生などについて解説する。(2週) 2. 免疫グロブリンとB細胞抗原受容体による抗原認識機構、免疫グロブリンの構造と機能、B細胞の初期発生と遺伝子再構成機構などについて解説する。(2週) 3. T細胞のT細胞抗原受容体を介した抗原認識機構、Tリンパ球の初期分化、胸腺におけるネガティブセレクションとポジティブセレクションについて解説する。(2週) 4. 生体内でT細胞、B細胞、樹状細胞などが局所に動員され、相互作用をする分子機構とこれとの相互作用の結果生じるB細胞のクラススイッチング、リンパ球のメモリー獲得、免疫寛容などについて解説する。(2週) 5. サイトカインの構造と機能、受容体、サイトカインと癌、サイトカインとウイルス、サイトカインとTh1, Th2分化などについて解説する。(2週) 6. 免疫系が異常になった時に見られる疾患、特にアレルギー、自己免疫疾患、免疫不全などについて、その分子レベルでの発症機構ついて解説する。(2週) 7. 癌免疫、 移植免疫など、免疫の人為的制御の理論的裏付けについて解説するとともに、新しい人為的制御の可能性についても触れる。また、免疫の工業的利用法について、可能性を考察する。(3週) |
1から7について配付資料中の授業内容部分を精読する。 |
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キーワード |
免疫、抗体、免疫治療 |
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教科書 |
担当教員が作成 |
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参考書 |
1)Janeway & Travers『免疫生物学』 南江堂(1998) 2)免疫のしくみと疾患(平野俊夫編)、羊土社、1997. 3)サイトカインの最前線(平野俊夫編)、羊土社、2000. |
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技術者教育プログラムの学習・教育目標 |
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(A-2)基礎知識を専門工学分野に応用して解ける。 (C-1) 資源やエネルギー、環境を考慮した技術を指向できる。 |
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JABEE基準1の(1)との関係 |
(d(2-a)), (e) |
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カリキュラム中の位置づけ |
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前年度までの関連科目 |
物質工学入門、生物化学、微生物工学、酵素工学氈E、細胞遺伝子工学、生物資源工学、食品化学 |
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現学年の関連科目 |
タンパク質ペプチド工学、生体エネルギー論 |
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次年度以降の関連科目 |
代謝生理学、生物化学工学 |
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連絡事項 |
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1. 授業方法は講義を中心とし、毎回演習問題を出して次の時間までに解答を求めます。 2. 演習問題にはその時間で学んだことに対する理解度を試す問題が出題されます。 3. 期末試験は90分とし、資料等の持ち込みは不可とします。 4. 本講義は免疫学の知識を得ると共にそれを工業的に応用させるアイディアを育てることを目的としています。よって、講義後には、演習問題をとおして、応用方法を考案するようにして下さい。 |
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シラバス作成年月日:平成 18年 2月 16日 |