科目名	工業化学	英語科目名	Industrial Chemistry
開講年度・学期	平成１８年度・	対象学科・専攻・学年	物質工学科５年
授業形態	講義	必修or選択	選択
単位数	２単位	単位種類	履修単位（30時間単位）
担当教員	齊藤光司・奥山　優	居室（もしくは所属）	電気・物質棟4階（齊藤）
電話	0285-20-2806（齊藤） 0284-73-3325（奥山）	E-mail	ksaitou@oyama-ct.ac.jp okuyama@oyama-ct.ac.jp
授業の達成目標
１．石油の精製、転化について概説できること。 ２．主な有機工業化学原料、中間体の製造法が説明できること。 ３．主な有機工業材料の製造プロセスを概説できること。 ４．酸製造プロセス、アルカリ製造プロセスを概説できること。 ５．セラミックス材料の化学的性質について説明できること。
各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法
１〜３：有機工業化学部分の内容については、中間、期末試験において60％以上の成績で評価する。 ４．酸製造プロセス、アルカリ製造プロセスはフローシートばかりでなく、各化学反応の化学平衡と化学反応速度の観点から理解できているかどうかで評価する。 ５．セラミックの製造プロセスばかりでなく、各固体材料の化学的性質や機能性の理解を評価する。
評価方法
前期は齊藤が担当し、２回の試験で評価する。 後期は奥山が担当し、２回の試験とレポートおよび授業参加態度で評価する。 最終の学年末成績は、前期と後期の評価の平均をとる。
授業内容			授業内容に対する予習項目
１．日本の工業化学の現状（１週） ２．石油精製（精製と転化）と石油化学工業（エチレンとプロピレンの製造、 　　エチレン誘導体とプロピレン誘導体の製造）（４週） ３．石炭化学工業（２週） ４．高分子化学工業（パルプ、プラスチック、ゴム、機能性材料）（４週） ５．有機ファインケミカルズ（油脂、塗料、染料、香粧品、医薬、農薬）（５週） ６．無機製造化学の熱力学（２週） ７．酸製造プロセス（硫酸、硝酸、塩酸、リン酸）（４週） ８．アルカリ製造プロセス（製塩、カセイソーダ、ソーダ灰，アンモニア、 尿素）（５週） ９．セラミックス工業（耐火物、セメント、ガラス）（３週）
キーワード	無機材料、有機材料、製造プロセス、反応、セラミックス、石油、エチレン、　　　　　　　　　ファインケミカルズ、
教科書	塩川二郎・園田昇・亀岡弘　共著　「工業化学」　化学同人（1987）
参考書	１．園田昇・亀岡弘　「有機工業化学」　化学同人（1993） ２．塩川二郎　「無機工業化学（第２版）」　化学同人（1993）
技術者教育プログラムの学習・教育目標
（A-1）科学や工学の基本原理や法則を身につける。 （A-2）基礎知識を専門工学分野に応用して解ける。
JABEE基準１の（１）との関係		(ｄ(2-a))
カリキュラム中の位置づけ
前年度までの関連科目		有機化学・無機化学・高分子化学・材料工学
現学年の関連科目		高分子材料・電子材料・工業材料・焼結工学
次年度以降の関連科目		複合材料,有機材料
連絡事項
１．製造プロセスを単に反応経路の理解にのみ留まることなく，基礎工学的見地（化学平衡・反応速度）から 把握することに努める。 ２．解が困難な場合には躊躇することなく授業中に質問し、あるいは教官室に来ること。 ３．提出物は期限までに必ず提出すること。
シラバス作成年月日：平成１８年　２月１７日