科目名

生物反応工学

英語科目名

Bioreaction Engineering

開講年度・学期

平成20年度・後期

対象学科・専攻・学年

物質工学科5年

授業形態

講義

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

学修単位(15+30h

担当教員

田中孝国

居室(もしくは所属)

電気物質棟3階

電話

0285-20-2804

E-mail

tanakatakakuni@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

達成目標:

1. 培養における量論関係が記述でき,また菌体組成を求めることができること

2. 収率,代謝熱,生成熱,発酵熱の計算ができること.

3. 簡単な酵素反応,微生物反応の速度式が説明できること

4. 回分培養,連続培養における物質収支が導けること

5. 簡単なバイオプロセス関連語句が説明できること

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

達成目標1〜5は、以下の評価方法で評価される。

1.      中間試験及び期末試験それぞれにおいて60%以上の成績で評価する。

2.      提出レポートの内容を設定水準で評価する。

評価方法

評価は下記のように総合して行う。

中間試験35%、期末試験 35

課題レポートの解答内容 30%

授業内容

授業内容に対する自学自習項目

自学自習時間 

1. バイオリアクターと生物反応工学

バイオリアクター例について調べる

2. 培養における物質収支(物質代謝)

巨視的収支について調べる

3. 菌体収率,生成物収率

異化代謝同化代謝について調べる

4. 培養におけるエネルギー代謝

構造・非構造モデルについて調べる

5. 酵素反応速度

Lineweave-Burk プロットについて調べる

6. 酵素反応における反応阻害

テキストp65-4を解く

7. 微生物の反応速度(菌体増殖速度,基質消費速度,代謝産物生成速度)

反応速度の課題について解く

8. 微生物の反応速度(死滅速度その他)

培養中の細胞死滅による影響について調べる

9. 微生物の滅菌について

滅菌法について2つ以上調べる

10. 殺菌速度の解析

殺菌に関する例題について解く

11. 回分培養の解析

70-80%エタノールの細胞への影響について調べる

12. 半回分,流加培養の解析

比増殖速度について定義式等を調べる

13. 連続培養操作の解析

連続培養時のS及びPの物質収支式を導く

14. 回分培養に関する例題の解説

テキストp162-10

15.半回分、連続培養に関する例題の解説

テキストp162-18

 期末試験

 

 

 

自学自習時間合計

60

キーワード

バイオリアクター、物質収支、速度論、バイオプロセス

教科書

海野肇 他 「新版 生物化学工学」講談社サイエンティフィク (2006)

参考書

1.        山根恒夫「生物反応工学(第3版)」産業図書 (2002)

2.        海野肇 他「バイオプロセス工学」講談社サイエンティフィク(1996)

3.        土戸哲明 他「微生物制御」講談社サイエンティフィク (2002)

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

C

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(A-1) 科学や工学の基本原理や法則を身につける。

(C-1) 資源やエネルギー、環境を考慮した技術を指向できる。

JABEE基準1の(1)との関係

(d(2-a))

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

生物化学, 化学工学, 微生物工学

現学年の関連科目

反応工学

次年度以降の関連科目

生物化学工学

連絡事項

1.        授業方法は講義を中心とし、時々問題や課題を出して解答させて学習の達成度を確かめる。

2.        問題や課題の提出は必ず行い、生物の工学的な取り扱いに慣れてもらいたい。

3.        試験は時間を90分とし、計算機の持ち込みは可とする。

4.        学習相談には,その都度応じる.

シラバス作成年月日

平成20年2月25日