科目名

有機化学II

英語科目名

Organic Chemistry II

開講年度・学期

平成20年度・通年

対象学科・専攻・学年

物質工学科3年

授業形態

講義

必修or選択

必修

単位数

2単位

単位種類

履修単位(30h)

担当教員

亀山雅之

居室(もしくは所属)

電気・物質棟4階

電話

0285-20-2801

E-mail

kameyama@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1.     有機化合物を官能基ごとに分類し、それぞれの特徴を示せること。

2.     種々の有機化合物の代表的な合成法を示せること。

3.     種々の有機化合物の反応に必要な反応剤および生成物を示せること。

4.     代表的な有機反応の機構を示すことができ、それらが基本的に類似していることを理解する。

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

達成目標1−4:試験において60%以上の得点により評価する

評価方法

原則として次の2項目の加重平均により評価する。

1.各試験:90%   2.演習問題および課題:10%

試験での教科書、参考書、ノート、およびそれらのコピーの持ち込みは不可とする。

授業内容

1.       ガイダンス、6章 鏡像異性体、キラリティー、 光学活性

2.       RS配置、ジアステレオマー、メソ化合物

3.       光学分割、反応の立体化学

4.       演習、7章 ハロゲン化アルキルの命名法、製法

5.       求核置換反応、S2、S

6.       E2、E1

7.       反応性のまとめ、演習

8.       中間試験

9.       答案返却・解説、8章 アルコール、フェノールの性質

10. アルコールの合成、反応、演習

11. アルコールの反応、フェノールの合成

12. フェノール、エーテル、エポキシド

13. まとめ、演習

   ・・・・・期末試験・・・・・

14. 答案返却・解説、演習

15. 9章 アルデヒドとケトンの命名、合成

16. アルデヒドとケトンの求核付加反応:還元、水和

17. アルコールの付加、アミンの付加

18. Grignard試薬の付加

19. Wittig反応、アルケンの合成

20. 演習

21. 中間試験

22. 答案返却・解説、演習

23. 10章 カルボン酸とその誘導体の命名法、カルボン酸の性質

24. カルボン酸の合成

25. 求核アシル置換、カルボン酸の反応:還元、Fischerエステル化

26. 酸ハロゲン化物の反応、アミドの反応

27. 酸無水物、エステルの加水分解、還元

28. エステルのGrignard反応、アミドの反応、

29. ニトリルの反応、ポリマー

30. 演習

   ・・・・・期末試験・・・・・

 

キーワード

キラル、立体配置、光学活性、エナンチオマー、ジアステレオマー、光学分割、

アルコール、フェノール、エーテル、アルデヒド、ケトン、求核付加、カルボン酸、エステル、アミド、ニトリル、求核アシル置換

教科書

McMurry著、伊東・児玉訳「マクマリー有機化学概説」(東京化学同人)

参考書

1.    McMurry著、伊東・児玉訳「マクマリー有機化学」(東京化学同人)

2.    Vollhardt, Schore著、古賀・野依・村橋監訳「ボルハルト・ショアー現代有機化学」(化学同人)

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(A−2)、(C−1)

JABEE基準1の(1)との関係

 (d(2−a))、(g)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

有機化学I、物質工学入門、一般理科、化学I・II

現学年の関連科目

生物化学

次年度以降の関連科目

4学年:有機化学III、高分子化学、機器分析I、生物工学実験

5学年:工業化学、環境化学、天然物化学、高分子材料、生物有機化学

物質工学専攻:有機合成化学、有機金属化学、有機材料化学、立体化学

連絡事項

1.   有機化学が多くの事実の羅列であると感じるのは間違いです。教科書のまとめの暗記を避け、“なぜ起こるか”を教科書の説明を読み、理解する習慣を身に付けてください。理解するには、自分で考えることが必要です。

2.   例題等を数多く解答することで、考え方の正しさが確認できます。

3.   理解の助けとして教員を使ってください。質問等はメールでも受け付けます。

シラバス作成年月日

平成20年2月29日