研究実績 2001年
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所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
SS2 | 石山亮 | 正弦波周波数推定法に関する研究 |
本研究では,単一の正弦波を標本値から推定するProny法とBinary法を取り上げた。 これらの周波数推定法は,従来の方法に対して,周波数分解能や計算回数が少ない点で優れている。 しかし,標本値に混入した雑音により推定結果に誤差が発生する。 本研究では,これらの方法を用いた周波数推定器を製作することを目標とし, そのために,標本値への雑音混入によって発生する推定誤差の大きさと原因について明かにした。 また,その結果を下に,標本値への雑音混入によって発生する誤差を抑制できるように改良した。 さらに,DSPの評価キットを用いて,実際に周波数推定器を製作し,改良の評価を行った。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
SS1 | 久保田裕之 | 人間音響心理に関する研究 |
本研究は,音に対する人間心理の応答を工学的手法により解明しようというものである。具体的には, (1)入力音の性質を抽出する手法 (2)出力としての心理応答を脳波から抽出する手法 (3)入力に対する心理応答の相関を解析する手法 を確立することが目的である。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
SS1 | 渡辺洋平 | DSPによる残響時間の測定 |
本研究では,DSPスターターキットを用いて室内の残響音を測定し, 周波数帯域ごとの残響分析を行うことが目的である。 今回は,DSPを使用した残響音の測定結果と,騒音分析を調べるために作成したBPFについて報告した。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
5D | 阿久津匡智 | ICテスタの製作 |
スタンドアロン型のロジックICテスタを製作することを目的とする。
スタンドアロンタイプとは,その機器単体で動作するものであるため,測定器としてはとても扱いやすい。
今回は,ハードウェア部分の製作を行い,製作にあたっては以下の2点を目標とした。 (1)テスタの小型化,軽量化 (2)診断可能ICの追加 ICテスターのハードウェアについては,テスタの小型,軽量化の目標に沿うものを製作することができた。 ソフトウェアの開発により,このICテスタを完成させることができると考えられる。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
5D | 石塚健一 | リアルタイムFFTアナライザの開発 |
本研究では,DSPによるリアルタイム高速Fourier変換を実現し, 周波数分解能の高いパワースペクトル表示装置を開発することを目的とする。 DSPを用いてリアルタイムFFTアナライザが開発でき,従来法におけるいくつかの問題点を解決することができた。 これ以上の周波数分解能を求めるために必要ないくつかの事柄を発見できた。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
5D | 須藤英理 | マルチエフェクタの開発 |
DSPを用いて,ギターのマルチエフェクタを開発することを目的とする。 7種類のエフェクタを操作するスイッチを作成し,その動作を確認した。 DSP上で,オクターバー,オーバードライブ,フェイズシフタ,リングモジュレータ,コーラス,コンプレッサー,ノイズゲートの処理を行う プログラムを作成し,その動作を確認した。 また,プッシュスイッチをDSKに取り付け,リアルタイムで制御することにより, マルチエフェクタ開発という目的を達成することができた。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
5D | 鈴木佑佳 | FFTによるヴァイオリン音の分析 |
本研究では,FFTを用いてヴァイオリンのスペクトルを分析することを目的とする。 今回は,奏者の技量や楽器の違いが周波数スペクトルに与える影響を比較した。 |
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
5D | 田嶌健亮 | FFTによるヴァイオリン音の分析 |
本研究では,FIR(有限インパルス応答)バンドパスフィルタ(以下BPFとする)を製作し, 周波数帯域ごとの音響分析に応用することを目的とした。 今回の研究により,FIRフィルタの設計手順を確立し,1段と2段のFIRフィルタの周波数特性を得ることができた。 また,APFを用いることで,フィルタの通過域の形を知り, 希望する周波数帯域の形を持つフィルタの次数を確認することができた。 |