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第39回計測自動制御学会 学術講演会 SICE2000 2000年7月発表 | ||
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
SS2 | 高橋義明 | 測定現場利用のための簡易スペクトルアナライザ |
音響計測現場で,音のスペクトルを簡便に調べるための簡易型スペクトルアナライザを開発した。
この装置はマイクロフォンからの信号を信号処理装置によって周波数領域のパワースペクトルとWigner分布を計算し,
これをオシロスコープに出力させるものである。最終的にはホストコンピュータを切り離し,
プログラムをROM化することでスタンドアロン動作をさせることを目的とするが,現段階ではスペクトル表示機能までが完成したので報告する。
信号処理装置はDSP(TMS320C31)を中心とする構成とし,処理プログラムの開発言語としてC言語コンパイラ(TMS320C3x/4x optimizing C Compiler)と
パソコン上で動作するデバッガ(DSK3D)を用いた。 メモリ回路を増設することにより,周波数分解能の高い簡易スペクトルアナライザの開発を行うことが出来た。 また,入力信号に含まれる周波数成分を良好にスペクトル表示していることを確認した。スペクトルアナライザを用いてピアノ音の解析を行った結果, ピアノの部分音は基本周波数の整数倍となっており,スペクトル上で等間隔に発生することが判明した。 現段階ではスペクトル表示機能まで完成したが,メモリ増設の技術を応用することでROMの搭載が可能であり, また,計測現場において測定を行うスペクトルアナライザが実現できるものと期待される。 |
第40回計測自動制御学会 学術講演会 SICE2001 2001年7月発表 | ||
所属 | 学生氏名 | 研究題目 |
SS1 | 石山亮 | 周波数推定器の開発とアルゴリズムの改良 |
入力された正弦波の周波数をProny法によって代数的に計算して表示する装置を開発し,推定誤差の評価を行った。
またBinary法による正弦波周波数推定アルゴリズムの改良を行い,計算機上で推定誤差の評価を行った。 Prony法による周波数推定器を開発し,推定誤差の検討を行ったところ,推定誤差の点で必ずしも実用に耐えるとはいえないことが判った。 そこでBinary法を用いて改良アルゴリズムを提案し,数値シミュレーションによって周波数推定誤差を約1〜2桁のオーダーで改善できることを示した。 |