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科目名: 電気回路U (英文科目名:Electric Circuits II) 1単位 必修 電子制御工学科 2年 後期

担当教官:渡邉達男(居室:電子制御工学科棟3階)Tel: 0285-20-2256 E-mail: watanabe@oyama-ct.ac.jp

 

授業目的:

(この科目は2年生、4年生の2年間で全体を学習する。前半の2年生では主に直流、交流回路を学習する。2年生の後期の科目である)

  1.記号法による交流回路の計算

  2.相互誘導回路とベクトル軌跡

  3.交流回路計算の諸方法

  4.三相交流回路

達成目標:

  1.複素ベクトルの計算、複素電圧、複素電流、複素インピーダンスの概念を理解する。それらを用いて簡単な交流回路の計算ができる。

  2.自己誘導作用、相互誘導作用を理解する。相互誘導が入った回路を記号法で計算できる。相互誘導回路の等価回路を理解する。

  3.キルヒホッフの法則を用い、記号法で交流回路網の計算ができる。重ねの理、テブナンの定理を理解し、回路計算に応用できる。

スターデルタ変換ができる。

  4.三相交流の概念を理解できる。

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教科書:

  早川義晴、松下祐輔、茂木仁博共著

  「専修学校教科書シリーズ1電気回路(1)直流・交流回路編」(1986)

  他 必要に応じてプリント配付。

参考書:

  必要に応じて指示

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キーワード:

  記号法、複素ベクトル、複素電圧、複素電流、複素インピーダンス、相互誘導作用、相互インダクタンス、重ねの理、

テブナンの定理、スターデルタ変換、三相交流

授業内容:

  1.記号法による交流回路の計算(7週)− 複素数、複素数の計算、交流回路の記号法表示、複素インピーダンスの直列・並列回路、

複素アドミタンス、交流ブリッジ回路、記号法による電力の計算

  (後期中間試験)

  2.相互誘導回路とベクトル軌跡(1週)− 相互誘導回路、ベクトル軌跡。

  3.交流回路計算の諸方法(4週)− キルヒホッフの法則、等価電源、重ねの理、テブナンの定理、ノートンの定理、ミルマンの定理、

スターデルタ変換

  4.三相交流回路(2週)− 三相交流の発生と性質、三相交流と三相結線。

  (後期期末試験)

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評価方法:

  定期試験の成績平均(70%)

  レポート(10%)

  授業内で解くことを指定された問題の解答内容(20%)

  授業内で積極的に演習を行うこと(?%、積極さの度合いにより変化)

連絡事項:

  電気回路は電気工学の基礎科目で、重要な科目である。

  したがって、受講者は授業だけではなく、積極的な予習、復習、そして、自ら演習を自主的に

行うことが必要である。演習は受講者の積極性が要求され、自らの意志で黒板に解答を書いてもらう。

ただ授業に出席しているだけの受け身的な受講態度では身に付かない。単位を取るのも難しいかもしれない。

電気回路T、回路工学基礎の知識を習得済として授業を進める。

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