確率統計
科目名:
確率統計(英文科目名:Probability and
Statistics)
2単位 必修 4年 電子制御工学科 通年 講義
担当教員:
島田 勉(研究室:機械工学科等3階・内線175)
授業目的:
確率についての基礎事項の修得とデータ処理のための統計学の基本的手
法
について学ぶ。推定と検定についても学ぶ。
達成目標
1.確率・確率分布の概念を理解し、基本的な計算ができること。
2.基本的なデータの整理ができること。
3.標本と推定に関する概念を理解し、基本的な計算ができること。
4.検定に関する概念を理解し、基本的な計算ができること。
技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A−1)(B−2)
JABEE基準1の(1)との関係:(c)
カリキュラム中の位置づけ:
この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある
科目
基礎数学A,代数学・幾何学,微分積分学,線形代数学
現学年でこの科目と関連性のある科目
特になし
次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
特になし
教科書:
田河生長 他「確率統計」(大日本図書)
キーワード:
確率・ベイズの定理・二項分布・ポアソン分布・正規分布・中心極限定
理・
相関係数・標本・推定・カイ2乗分布・t分布・検定・F分布
授業内容:
●前期中間試験までの7週 ( )内の数字は教科書のページ
○確率の定義と性質(p.1〜16)
確率の定義/確率の基本性質/条件付き確率と事象の独立/ベイズの
定理
○確率変数と確率分布(p.18〜50)
確率変数/二項分布/ポアソン分布/平均/分散と標準偏差/連続分
布/
正規分布/二項分布と正規分布の関係/2次元の確率変数/中心極限
定理
◎前期中間試験
●前期末試験までの7週
○1変数のデータ(p.52〜61)
度数分布/代表値/散布度
○2変数のデータ(p.63〜69)
相関グラフ/相関係数
◎前期末試験
●後期中間試験までの7週
○母集団と標本(p.71〜83)
標本の抽出/標本分布/正規母集団と二項母集団/母数の点推定
○区間推定(p.85〜99)
信頼度と信頼区間/χ2乗分布とt分布/
母平均の区間推定/母分散の区間推定/母比率の区間推定
◎後期中間試験
●学年末試験までの7週
○母数の検定(p.101〜114)
仮説の検定/対立仮説と棄却域/母平均の検定/母分散の検定/母比
率の検定
○いろいろな検定(p.116〜126)
適合度の検定/独立性の検定/F分布と等分散の検定
◎学年末試験
各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:
1〜4.定期試験・課題・小テスト(評価方法については次項)に置い
て
60%以上の成績で評価する。
評価方法:
評価は下記2項目の加重平均による
1.定期試験(90%)
2.課題・小テストなどの解答内容(10%)
連絡事項:
1.授業方法は講義を中心として適宜課題や小テストを与える。
2.学習方法としては、
予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。
授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。
理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を
解く。
復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。
課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解
いてみる。
3.定期試験実施方法について、前期中間、前期末、後期中間、学年末
の4回実施。
時間は原則として50分(場合により90分とすることがある)ま
た原則的として、
筆記用具以外の持ち込みを認めない。(持ち込み許可物は予め連絡
する)
なお、不正行為に関しては本校規程に従って対応する。
4.内容的には比較的独立した科目。ただし連続分布の確率密度関数の
扱いなど、
積分の概念やその計算法を知っておく必要がある。2年、3年次で
学んだ積分
について復習しておくこと。基本的な概念と計算技能を身につけて
欲しい。
5.本校数学科教員6人は、担当科目に関わらず数学に関する質問を受
け付けるので、
放課後等を利用して、在室している教員に随時相談すること。
研究室:岡部(→専攻科棟3階)・新井・佐藤・須甲(→専攻科棟
1階)・
玉木(→電子制御工学科棟1階)・島田(→機械工学科棟
3階)