ソフトウェア工学V

科目名:ソフトウェア工学V(英文科目名:Software Engineering III)
    1単位 選択 電子制御工学科5年 前期
担当教官:南斉清巳 (居室:電子制御工学科棟3階)
    Tel: 0285-20-2257    E-mail: nansai@oyama-ct.ac.jp

授業目的:
 1.ネットワークを理解する上で必要となるコピュータの基礎
 2.ネットワークの基礎技術とTCP/IP
 3.インターネットプロトコルの理解
 4.TCPとUDPによる通信プロトコルの理解
 5.経路制御とルータの内部処理の理解
 6.ネットワークアプリケーション
 7.ソケットプログラミング
達成目標
 1.OSの役割とプログラムの動作原理が説明できる.
 2.OSI参照モデルとTCP/IPの階層化について説明できる.
 3.IPアドレス及びネットマスクの計算ができる
 4.IPによるパケットの配送原理が説明できる
 5.TCPプロトコルとUDPプロトコルの違いと、それぞれの特徴を説 明できる
 6.TCPによる通信の信頼性について説明できる
 7.動的経路制御(RIP及びOSPF)について説明できる
 8.WWWおよび電子メールの仕組みについて説明できる
 9.ソケットを使用した簡単な通信プログラムが作成できる
 10.ネットワークの簡単なトラブルシューティングができる

技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A-1),(B-3)
JABEE基準1の(1)との関係:(d(2-d)),(e)

教科書:村山公保「TCP/IPネットワークコンピューティング」オーム社
参考書:
 1.竹下隆史,村山公保,荒井透,苅田幸雄
     「マスタリングTCP/IP入門編第3版」オーム社
 2.日経NETWORK編「ネットワーク入門」日経BP社(2002)
 3.日経NETWORK編「TCP/IP超入門」日経BP社 (2002)

授業内容:
 1.ネットワークとコンピュータ・・・ハードウェアとソフトウェアの基 本要素、プログラムの動作原理、OSの役割
 2.ネットワークの基礎技術とTCP/IP・・・ネットワークの種類、 TCP/IP技術の構成、ネットワークの性能、輻輳とパケットの喪失、ハードウェアとネットワーク
 3.インターネットプロトコル・・・IPの役割、IPアドレスとネット ワーク、IPとルーティングテーブル、IPのエラー処理、ICMP、DNS
 4.TCPとUDP・・・UDPの特徴とヘッダーフォーマット、TCP によるデータの信頼性とフロー制御、TCPのヘッダーフォーマット、TCPとUDPの性質の比較
 5.経路制御とルータ・・・ルータの役割、経路制御の仕組み、RIP、 OSPF
 6.ネットワークアプリケーション・・・WWWのしくみ、電子メールの しくみ
 7.ソケットプログラミング・・・ネットワークプログラミングの基礎、 TCP通信アプリケーション、UDP通信アプリケーション

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:
    定期試験の成績および課題成績で評価する。

評価方法:
    評価は下記の2項目による
 1.定期試験(70%)
 2.演習問題や実習課題の解答内容(30%)

連絡事項:
 1.授業では講義と並行して実習を行います.
 2.自分が使用しているパソコンのネットワーク設定等を調べるなど、常 にネットワークに関心を持ってください.
 3.受講生自身が各研究室のネットワーク管理者となれるように、ネット ワーク技術を身につけてください.
 4.インターネット技術や高度情報化社会の発展に寄与する技術者が生ま れることを願います.