システム工学I
科目名: システム工学I (英文科目名:System Engineering I)
     1単位 選択 電子制御工学科5年 前期 講義

担当教員:平田克己 (居室:電子制御工学科棟4階)
     Tel: 0285-20-2254 E-mail: hirata@oyama-ct.ac.jp

授業目的
  1.ディジタル信号処理および信号解析の基礎理解
  2.工学的応用を目的としたフーリエ変換とスペクトルの理解
  3.信号の標本化と離散信号解析法の基礎理解
  4.最新工学技術と信号処理の関わりあいの理解

達成目標
  1.基本的な関数のフーリエスペクトルを示すことができる。
  2.標本化定理を説明することができる。
  3.高速フーリエ変換の基本原理とアルゴリズムを説明することができ る。
  4.信号処理を応用した技術を調査して、発表することができる。

技術者教育プログラムの学習・教育目標: (A-2)、(D-2)
JABEE基準1の(1)との関係: (d(2-a))、(f)

カリキュラム中の位置づけ
  前学年までに学ぶ関連科目
    応用数学、システム演習III、計測工学I
  現学年で学ぶ関連科目
    工学実験5、制御工学V、システム工学II
  次学年以降に学ぶ関連科目
    計測システム論、ディジタル信号処理、専攻実験

教科書
  佐々木公男、「ディジタル信号処理」、丸善(2001)
参考書
  ・トランスナショナルカレッジオブレックス、「フーリエの冒険」、 ヒッポフ
   ァミリークラブ(1988)
  ・森下巖他、「信号処理」、計測自動制御学会(1982)

授業内容:

  1.信号処理の概要 (1週)
  2.信号空間 (1週)
  3.フーリエ級数展開 (1週)
  4.フーリエ変換 (1週)
  5.標本化定理 (1週)
  6.離散フーリエ変換 (1週)
  7.高速フーリエ変換 (1週)
  8.Z変換 (1週)
  9.離散時間線形システムとディジタルフィルタ (1週)
  10.ディジタルフィルタの周波数特性と設計法 (1週)
  11.信号処理応用技術の調査発表会 (5週)

各達成目標に対する具体的な評価方法:
  1.演習課題と定期試験
  2.定期試験
  3.定期試験
  4.調査課題(口頭発表+レポート提出)

評価方法:
  定期試験(40%)、調査発表課題(40%)、演習課題(20%)
  場合により追試験または追課題を課すこともある。

連絡事項:
   調査発表課題では、信号処理を応用した技術について各自テーマを設 定し、
  それについて調査した後、調査結果を1人5分くらいで発表してもらい ます。
   ディジタル信号処理が、情報工学、通信工学、制御工学等と密接に関 わり合
  っていること、又、様々な分野に応用可能なことを理解して下さい。