科目名	システム工学		英語科目名	Systems Engineering
開講年度・学期	平成20年度・後期		対象学科・専攻・学年	電子制御工学科　5年
授業形態	講義		必修or選択	選択
単位数	2単位		単位種類	学習単位（１５＋３０ｈ）
担当教員	久保和良		居室（もしくは所属）	電子制御工学科棟　4階
電話	0285-20-2261		E-mail	kubo[at-mark]oyama-ct.ac.jp
授業の達成目標
１．工学的システムについて，基本的な設問に解答できる． ２．横断型工学について理解し，エネルギーや情報の流れとブラックボックスの組み合わせを理解して説明できる． ３．ディジタル信号処理の基礎を理解して，数値的なアルゴリズムとの関連を説明できる． ４．信号理論の基礎を音響系との関連において理解し，周波数やスペクトルなどとの関連において説明できる． ５．自律分散，動的システム，非線形系，システムの記述，離散系と確率系などを理解して説明できる． ６．人工知能，コネクショニズム，遺伝的アルゴリズム，人工生命と創発について理解して説明できる．
各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法
１−６：試験によって評価する．中間試験と期末試験の相加平均が60点以上の場合に合格とする．
評価方法
中間試験と期末試験の相加平均が60点以上の場合に合格とする．原則として年度内の再試験は実施しない． 試験は手書きのノート持込を許可します．書籍やコピー，通信手段の持ち込みは許可しません．
授業内容		授業内容に対する自学自習項目			自学自習時間
［第１部：システムと工学的見方］
１．ガイダンス，システムについて復習		シラバス確認，復習項目の確認とまとめ			４
２．学問体系の相似性とシステム的な観点		量と体系の相似性について			４
３．信号，情報，エネルギー，インピーダンス		量とシステムの関連について			４
４．学際と横断型工学およびエンジニア		エンジニアリングとサイエンスについて			４
［第２部：ディジタル信号処理］
５．Fourier変換と線形性		Fourier変換とスペクトルについて			４
６．Fourier変換の性質		Fourier変換と信号について			４
７．標本化定理および離散化と量子化		標本化と信号再現について			４
（中間試験）
８．DFTとFFT		FFTアルゴリズムの数値計算について			４
９．相関関数とスペクトル		相関関数およびスペクトルの工学的応用について			４
10．非確定信号とその取り扱い		アンサンブルとエルゴード性について			４
［第３部：システム工学の基礎と最近の流れ］
11．システム工学のルーツ		サイバネティックスとノイマン型コンピュータ			４
12．線形・非線形計画問題と最適制御		山登り問題，NP完全，バンバン制御など			４
13．人工知能とゲーム理論		エキスパートシステム，フレーム，鞍点など			４
14．コネクショニズムと遺伝的アルゴリズム		ニューロン，遺伝子など			４
15．人工生命と創発		強い人工生命と弱い人工生命など			４
（期末試験）
		自学自習時間合計			６０
キーワード	システム，信号処理，横断型科学技術，人工知能，人工生命，創発
教科書	（１）越川常治：信号解析入門，近代科学社 （２）星野力：はやわかりシステムの世界，共立出版
参考書	（１）森下巌ほか：信号処理，計測自動制御学会 （２）赤木新介：システム工学，共立出版
小山高専の教育方針�@〜�Eとの対応		（１）（２）（３）（４）
技術者教育プログラムの学習・教育目標
(A-1,2,3) (B-2,3) (C-2)
JABEE基準１の（１）との関係			(c),(d)-(1)-1,(d)-(2-a,b,c,d),(e)
カリキュラム中の位置づけ
前年度までの関連科目			システム演習，制御工学，計測工学，電気工学，計算機工学
現学年の関連科目			制御工学，情報工学，コンピュータ，工学実験，卒業研究
次年度以降の関連科目			専攻科システム系科目，特別研究
連絡事項
１．講義を中心に実施しますが，必要に応じて考える時間や実際に手計算する時間をとって理解を深めることが 　　あります．また，毎回のように宿題を出してレポートの提出を求めます．講義を聴くだけではなく，自力で 　　考える習慣をつけてください．講義は理解を高めるように単元ごとに完結するように配慮します． ２．本科目は分析型科学ではなく，むしろ横断型のエンジニアリングを学ぶことに特徴があります．
シラバス作成年月日	初版：2008年2月29日　修正版：同年3月10日（学校指定フォーマットへの対応） 学生への周知：第1回授業日　最終修正：未対応