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科目名:工学システム概論 (英文科目名:Introduction to Systems Engineering)
2単位 選択 全専攻1年 後期(SSs:隔年開講:H17開講/H18閉講)
担当教官:伊藤久夫(居室:電子制御工学科棟3階)
Tel:0285-20-2255 E-mail: ito@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
システム工学は、大規模・複雑系システムを対象とし、経済性・信頼性・安全性・対人間性等を考慮したうえで、対象システムの最適解を求めることを目的としている。この目的を達成するためにとる考え方、アプローチを理解する。具体的には、システム概念に基づき、システムの目的を定め、枠組みを明らかにした上で、最良のシステムを創造することである。本科目では、具体的な事例を盛り込みシステム工学の考え方・アプローチについて理解を深め、具体的なシステムに適用し解決できる能力を習得する。
達成目標:
・ 大規模・複雑系システムを設計する上での問題点を抽出できる。
・ システムのモデリング概念と数学モデルを理解しモデル化できる。
・ 情報伝達を示す図的モデルを理解し具体例に適用できる。
・ システムを特徴づけるシステム特性を理解し具体例に適用できる。
・ 感度解析、信頼性、安全性について理解し具体例に適用できる。
・ シミュレーションを含めたシステム最適化方法を理解し具体例に適用できる。
・ システム工学の応用例を理解する。
技術者教育プログラムの学習・教育目標:(B-3)
JABEE基準1の(1)との関係:d(1,2)、e
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カリキュラム中の位置づけ
・この科目を学ぶ為に、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目
制御工学
・現学年でこの科目と関連性のある科目
システム制御論、計画システム論
・次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
現代制御理論
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教科書:浅居 喜代治 編著 「基礎 システム工学」 オーム社(2001)
参考書:浅居 喜代治 編著 「システムの計画と実際」 オーム社(2001)、他
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キーワード:システム、モデリング、システム特性、最適化、シミュレーション、カレントエンジニアリング
授業内容:
1.総説・システムとシステム概念;システムの定義・種類・特性・考え方・カレントエンジニアリング
2.モデリングの概念と数学モデル;基礎概念・モデルの種類・数学モデルの表現方法・システム同定
3.図的モデルとファジィモデル;グラフ概念・図的モデルの種類・人間の感覚にあったモデル
4.システムの特性と解析T;安定性・可制御性・可観測性・解析方法・判別方法
5.システムの特性と解析U;感度解析・システム信頼性・安全性
6.システムの最適化;数理解析・線形計画・シンプレックス法
7.シミュレーションによる最適化;解析的な方法が使えないシステムの解法・シミュレーション法・戦略的発見法
8.システム工学の応用;情報システム、経営システム、社会システム
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評価方法:
定期試験と課題に対するレポートで評価する。定期試験を80%、レポートを20%とし、総合して60%以上を合格とする。
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連絡事項:
・授業は講義を中心とし、必要に応じて課題を出して提出を求める。
・問題や課題は必ず行い理解を深めること。
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