電子回路                2005年度

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科目名:電子回路(英文科目名:Electronic Circuits

        2単位 電気情報工学科3年 通年 講義

担当教員:土田英一 (居室:電気物質棟2階)       

    Tel:0285-20-2227   E-mail: tsuchida@oyama-ct.ac.jp

授業目的

1.半導体(ダイオード、トランジスタ)の動作原理の理解

2.バイポーラ型トランジスタとFETの静特性の理解

3.トランジスタのバイアス設計

4.トランジスタ回路における入出力特性の理解

5.トランジスタ基本回路(CR結合、周波数選択、電力、帰還増幅回路)の理解

6.オペアンプの動作原理と基本回路の理解

達成目標

1.ダイオード、トランジスタの動作原理を説明できること。

2.バイポーラ型トランジスタとFETの各種接地方式とその特徴、静特性を説明できること。

3.トランジスタのバイアス設計ができること。

4.小信号等価回路を用いて回路計算、とくに増幅率、入出力インピーダンスを算出できること。

5.直流・交流負荷線を描くことができ、トランジスタの動特性を説明できること。

6.トランジスタ基本回路の種類と構成法、特徴を概説できること。

7.オペアンプの動作原理を説明できること。

技術者教育プログラムの学習・教育目標: (A-1), (C-1)

JABEE基準1の(1)との関係: (d(2-a)), (g)

 

 

カリキュラム中の位置づけ

 この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目

    電気回路学T、電気情報工学実験

 現学年でこの科目と関連性のある科目

    電気回路学T、電子工学、電気情報工学実験

 次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目

    電子回路、電子計測、電子デバイス工学、電子物性

 

 

教科書:須田健二・土田英一「電子回路」コロナ社(2003)

参考書:丹野頼元「電子回路」森北出版(1988)

 

授業内容

1.半導体(ダイオード、バイポーラトランジスタ、FET)の動作原理(2週)

2.増幅回路(バイポーラトランジスタ)の基礎−トランジスタの接地方式と等価回路(3週)、

バイアス設計と回路安定法(2週)

  前期中間試験

負荷線の描き方と信号の入出力特性(2週)

3.各種の増幅回路−CR結合増幅回路(2週)、直接結合増幅回路(1週)、

電力増幅回路(2週)

  前期定期試験

高周波増幅回路(2週)、帰還増幅回路(3週)

4.FET回路−JFETMOSFET(2週)

  後期中間試験

バイアス設計と回路安定法(2週)、FETの接地方式と等価回路(3週)

5.演算増幅回路−演算増幅器の動作原理(2週)

後期定期試験

 

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:

  1.前期中間試験の成績で評価する。

  2.前期中間、後期中間試験の成績で評価する。

  3.前期中間、後期定期試験の成績で評価する。演習・課題の提出リポートの内容で評価する。

  4.前期定期試験の成績で評価する。

  5.前期定期試験の成績で評価する。演習・課題の提出リポートの内容で評価する。

  6.前期定期、後期中間試験の成績で評価する。

  7.後期定期試験の成績で評価する。

 

 

評価方法

  中間・定期試験(80%)、演習・課題(20%)

連絡事項

1.授業方法は講義を中心とし、トランジスタを取り扱えるようにします。

2.中間・定期試験は時間を90分とし、教科書等の持ち込みはありません。電卓は必要に

応じて持ち込み可とします。

3.IC回路を学ぶ入門としてトランジスタを基本とする電子回路設計の基礎事項を講義形式で

教えますので、この1年間の勉強は特に重要であることを認識して授業に臨んでほしい。

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