電気機器工学                             2005年度

科目名:電気機器工学(英文科目名:Electric Machinery and Apparatus )
    2単位 選択 電気情報工学科4年 通年 講義+課題
担当教官:田村吉章(居室:電気物質棟1階)
    Tel:0285-20-2234 Email:tamura@oyama-ct.ac.jp
授業目的:
  1.電気−機械エネルギー変換の立場から電気機器の基礎的知識を理解する
  2.パワーエレクトロニクスとその応用の基礎を理解する
  3.電気機器とパワーエレクトロニクスの関連性を理解する
  4.両者が融合しあってあらゆる分野で利用され日常生活に役立っている
    ことをを理解する
達成目標:
  1.静止器である変圧器の動作原理と基本特性を説明できること
  2.半導体変換装置のパワー整流回路、直流チョッパ、インバータについて
    その構成、原理、動作、用途について説明できること
  3.代表的な回転機である誘導機、同期機、直流機について
    回転原理の違いや特性、用途について説明できること

技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A-1),(C-2)
JABEE基準1の(1)との関係:(d(2-a),(g)
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カリキュラムの中の位置づけ
 この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目
          電気回路学T、電気磁気学T
 現学年でこの科目と関連性のある科目
     電気回路学U、制御工学
 次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
     電気磁気学U、電磁エネルギー工学、電力システム工学
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教科書:
  西方正司「パワーエレクトロニクスと電気機器」オーム社(1995)
参考書:
  電気学会編「電気機器工学T,U(改訂版)」オーム社(1988)
  田村吉章ほか「エネルギー変換応用システム」丸善株式会社(2000)
  
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キーワード:
  回転機、静止器、変圧器、半導体スイッチ、チョッパ、インバータ、
  誘導機、同期機、直流機、パワーエレクトロニクス、サイリスタ
授業内容:
    1. 変圧器 (4週)
    −印加電圧と磁束、理想変圧器、実際の変圧器、三相変圧器
    2. パワー整流回路(1)(3週)
   −半導体スイッチの概要、単相整流回路
            前期中間試験    
    3. パワー整流回路(2)(2週)
    −三相整流回路、サイリスタ整流回路
    4. 直流チョッパ回路(2週)
    −チョッパ回路の原理、降圧チョッパ、昇圧チョッパ、サイリスタチョッパ
    5. インバータ(3週)
      −他励インバータ、自励インバータ、PWMインバータ、UPS
          前期期末試験 
    6. 誘導機(1)(4週)
    −エネルギ変換基本原理、回転磁界、
    誘導機の動作原理、誘導機の等価回路
    7. 誘導機(2)(3週)
    誘導機の動作特性、始動特性、比例推移、
    誘導機の速度制御、誘導発電機
          後期中間試験 
    8. 同期機(4週)
    −3相交流の発生、同期発電機、同期電動機、無整流子電動機
    9. 直流機(3週)
      −直流電動機、直流発電機
          学年末試験
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各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:
  1.中間、期末試験において、60% 以上の成績で評価する。
  2.課題に対する口頭発表の内容を設定水準で評価する。
  3.課題に対する提出レポートの解答内容を設定水準で評価する。
    
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評価方法:
  評価は下記の2項目の加重平均によって行う。
  1.期末試験(60%)
  2.演習問題や課題の解答内容(口頭発表、提出レポート)(40%)

連絡事項:
  1.授業方法は講義を中心として、適宜課題を与える。授業内容の区切りごとに、
   演習問題や課題を出して解答の提出を求める。
  2.質問や理解困難な点は随時学習相談に応じる。電子メールでも受け付ける。
   なお欠席等により授業内容を理解できなかった場合の責任は当人に求め、
   授業内容の欠損部分は本人の自習等による獲得を強く求める。
  3.試験時間は60分とし、教科書、参考書、コピーの持ち込みは許可しない。
   試験の内容に応じて、電卓、1シートメモ、手書きのノートの持ち込みを
   許可することがあり、授業中に指示する。
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