物性工学実験(電気情報工学専門科目)                              2005年度

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科目名: 物性工学実験( 英文科目名:Laboratory in Electronic Properties )

         2単位 必修 電気情報工学科4年 後期 実験

 

担当教官:森  夏樹 (居室:専攻科棟5階)

       Tel:0285-20-2228 Email:mori@oyama-ct.ac.jp

          土田 英一 (居室:電気物質棟2階)       

        Tel:0285-20-2227   E-mail: tsuchida@oyama-ct.ac.jp

          田中 昭雄 (居室:電気・物質棟1階)

         Tel:0285-20-2233 E-mail:atanaka@oyama-ct.ac.jp

 

授業目的:

 所属のコース別に分かれて、各専門分野での学術レベルの研究に関連する基礎的なテー

マについて実験・実習を行う。4年前期までの実験とは異なり、一つの実験テーマを長期

(1〜2ヶ月)に亘り取り組むことにより、専門基礎技術の修得に加え、解析力・問題解

決能力を養う上で入門的実験・実習科目と位置づけている。また、次年度における卒業研

究で必要とされる基礎技術に関する実験を行うことで、各学生が卒業研究として興味ある

テーマを選ぶ指針としてもらい、併せて技術者としての基本的研究態度を学ぶことを目的

とする。

 

達成目標:

 1. 各コースの基本的実験・計測・評価法の内容を説明し、実行できること。

 2. 与えられた実験・実習テーマが実際の科学技術の何処に応用されているか説明で

   きること。

 3. 得られた結果を評価して、問題点並びに解決策を指摘できること。

 

プログラムの学習・教育目標 :(A), (B)

JABEE 基準 1 の(1)との関係:(a), (b), (c), (d), (e), (f), (h)

 

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教科書: 各コースで用意した資料。

 

参考書: 講義で使用した教科書、卒業論文、その他指導教員から配布された技術文献。

 

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授業内容:

 1.超伝導デバイス実験の基礎技術

 2.光造形・レーザ計測の基礎技術

 3.放電による誘電体材料の評価技術 など

 

授業方法:

 ○与えられたテーマについて、基礎的事項を各自で調べ、テーマの基礎的事柄を学ぶ。

 ○教官の指導の下に、実験・実習計画を立案する。

 ○実験・実習を行い、データ採取、実験状況、疑問点等を記録する。

 ○得られた結果を整理して、結果の妥当性・実験状況との因果性等を検討する。

 ○最後に、実験成果を報告書として提出する。

 

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評価方法:

 実験に対する取り組み方(積極性・熟達度等)30%、実験報告書の内容(調査内容・

 プレゼンテーション・理解度・考察等)70 %で評価する。評価にあたっては、全ての

 実験報告書 が期限内に提出されている事が必須条件である。

 

学生へのメッセージ:

 現代の科学技術の飛躍的な発展は、作製・計測・データ処理等、複数の技術の高速化・

高精度化に負うところが多い。本実験では、複雑で高度な実用技術の基礎となる幾つかの

基本的過程を実践的に行うことで、科学技術の原理および意義を体得することを目的とし

ている。複雑な技術ほど、1つの実験過程の正確性・迅速性が求められるのであるから

(例えば、1つの過程が99%の正確性では、100の過程で、50%以下の精度しか得られな

い)、それらの要求を満たすべく各実験において、創意工夫に心掛けなければならない。

また、不思議なもので、第一線で活躍する技術者は実験・実習中の態度により結果が異な

るような経験を持つことが多い。常に真摯な態度で実験に望むことが、技術者としての基

本的姿勢である。

 

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