情報工学実験(電気情報工学専門科目)                                    2005年度

 

========================================

科目名: 情報工学実験( 英文科目名:Experiment of Information Engineering )

         2単位 必修 電気情報工学科4年 後期 実験

 

担当教官:小林 幸夫 (居室:電気物質棟2階)       

      Tel:0285-20-2226   E-mail: ykoba@oyama-ct.ac.jp

 

授業目的:

 所属のコース別に分かれて、各専門分野での学術レベルの研究に関連する基礎的なテー

マについて実験・実習を行う。4年前期までの実験とは異なり、一つの実験テーマを長期

(1〜2ヶ月)に亘り取り組むことにより、専門基礎技術の修得に加え、解析力・問題解

決能力を養う上で入門的実験・実習科目と位置づけている。また、次年度における卒業研

究で必要とされる基礎技術に関する実験を行うことで、各学生が卒業研究として興味ある

テーマを選ぶ指針としてもらい、併せて技術者としての基本的研究態度を学ぶことを目的

とする。

 

達成目標:

 1. アセンブラ言語CASLUの各命令について説明できること。

 2. 仮想計算機COMETUの構成について簡単に説明できること。

 3. 基本情報処理技術者試験程度のCASLUプログラムを解読、説明できること。

 

プログラムの学習・教育目標 :(A-2), (B-1)

JABEE 基準 1 の(1)との関係:(d)

 

────────────────────────────────────────

 

教科書: 各コースで用意した資料。

 

参考書: 講義で使用した教科書、卒業論文、その他指導教員から配布された技術文献。

 

────────────────────────────────────────

 

授業内容:

 1.アセンブラ言語CASLU及び仮想計算機COMETUの理解

 2.アセンブラ言語プログラミングの理解

 

授業方法:

 ○CASLUの基本命令セット及びCOMETUの構成について各自調べる。

 ○CASLUの各命令の使用方法を学び、各自口頭説明する。

 ○簡単なCASLUプログラミングを行い、各自口頭説明する。

 ○基本情報処理技術者試験レベルのプログラムを解読し、各自説明する。

 ○最後に、各プログラムについてフローチャート、一行ごとの説明等を報告書にまとまる。

 

────────────────────────────────────────

 

評価方法:

 報告書の内容 80 %、プログラムの口頭説明 20 %

 評価にあたっては、全ての報告書が期限内に提出されている事が必須条件である。

 

学生へのメッセージ:

 現代の科学技術の飛躍的な発展は、作製・計測・データ処理等、複数の技術の高速化・

高精度化に負うところが多い。本実験では、複雑で高度な実用技術の基礎となる幾つかの

基本的過程を実践的に行うことで、科学技術の原理および意義を体得することを目的とし

ている。複雑な技術ほど、1つの実験過程の正確性・迅速性が求められるのであるから

(例えば、1つの過程が99%の正確性では、100の過程で、50%以下の精度しか得られな

い)、それらの要求を満たすべく各実験において、創意工夫に心掛けなければならない。

また、不思議なもので、第一線で活躍する技術者は実験・実習中の態度により結果が異な

るような経験を持つことが多い。常に真摯な態度で実験に望むことが、技術者としての基

本的姿勢である。

 

========================================