2005年度
応用数学
科目名:
応用数学(英文科目名:Applied Mathematics)
2単位 必修 4年 電気情報工学科 通年 講義
担当教員:
須甲克也(研究室:専攻科棟1階・内線179)
授業目的:
微分方程式は求積法を中心にして、2階定数係数線形微分方程式の解法を学ぶ。
また、ラプラス変換・フーリエ変換の基本的な概念について学ぶ。
達成目標:
1.変数分離形・同次形・1階線形など1階の基本的な微分方程式が解けること。
2.定数係数線形微分方程式を中心に2階の基本的な微分方程式が解けること。
3.ラプラス変換の概念が説明でき、基本的な計算ができること。
4.フーリエ級数・フーリエ変換の概念が説明でき、基本的な計算ができること。
技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A−1)(B−2)
JABEE基準1の(1)との関係:(c)
カリキュラム中の位置づけ:
この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目
基礎数学A,代数学・幾何学,微分積分学,線形代数学
現学年でこの科目と関連性のある科目
特になし
次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目
応用解析学,複素関数論
教科書:
田河生長 他「微分積分U」・「応用数学」(大日本図書)
参考書:
田河生長 他「微分積分問題集」・「応用数学問題集」(大日本図書)
授業内容:
●前期中間試験までの7週 ( )内の数字は教科書のページ
○微分方程式と解(「微分積分U」p.101〜116)
微分方程式の意味/微分方程式の解/変数分離形/同次形/
1階線形微分方程式/完全微分方程式
◎前期中間試験
●前期末試験まで7週
○2階微分方程式(「微分積分U」p.119〜135)
線形微分方程式/定数係数斉次2階線形微分方程式/
定数係数非斉次2階線形微分方程式/いろいろな2階線形微分方程式/
2階非線形微分方程式
◎前期末試験
●後期中間試験までの7週
○ラプラス変換の定義と基本的性質(「応用数学」p.104〜120)
ラプラス変換の定義と例/基本的性質/たたみこみ/逆ラプラス変換
○ラプラス変換の応用(「応用数学」p.122〜131)
常微分方程式への応用/デルタ関数と系の伝達関数
◎後期中間試験
●学年末試験までの7週
○フーリエ級数(「応用数学」p.133〜148)
周期2πのフーリエ級数/一般の周期関数のフーリエ級数/
フーリエ級数の収束/複素形フーリエ級数/偏微分方程式への応用
○フーリエ変換(「応用数学」p.150〜165)
フーリエ変換とフーリエ積分定理/フーリエ変換の性質と公式/
偏微分方程式への応用/いろいろな応用
◎学年末試験
各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:
1〜4.定期試験・課題・小テスト(評価方法については次項)に置いて
60%以上の成績で評価する。
評価方法:
評価は下記2項目の加重平均による
1.定期試験(90%)
2.課題・小テストなどの解答内容(10%)
連絡事項:
1.授業方法は講義を中心として適宜課題や小テストを与える。
2.学習方法としては、
予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。
授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。
理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。
復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。
課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。
3.定期試験実施方法について、前期中間、前期末、後期中間、学年末の4回実施。
時間は原則として50分(場合により90分とすることがある)また原則的として、
筆記用具以外の持ち込みを認めない。(持ち込み許可物は予め連絡する)
なお、不正行為に関しては本校規程に従って対応する。
4.2年3年の微分積分学・解析学が特に基礎となるので、よく復習しておくこと。
5.本校数学科教員6人は、担当科目に関わらず数学に関する質問を受け付けるので、
放課後等を利用して、在室している教員に随時相談すること。
研究室:岡部(→専攻科棟3階)・新井・佐藤・須甲(→専攻科棟1階)・
玉木(→電子制御工学科棟1階)・島田(→機械工学科棟3階)