2005年度

確率統計

 


科目名:

  確率統計(英文科目名:Probability and Statistics

  2単位 必修 4年 電機情報工学科 通年 講義

担当教員:

  玉木正一(研究室:電子制御工学科棟1階・内線178

授業目的:

  確率についての基礎事項の修得とデータ処理のための統計学の基本的手法

  について学ぶ。推定と検定についても学ぶ。

達成目標

  1.確率・確率分布の概念を理解し、基本的な計算ができること。

  2.基本的なデータの整理ができること。

  3.標本と推定に関する概念を理解し、基本的な計算ができること。

  4.検定に関する概念を理解し、基本的な計算ができること。

 

技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A−1)(B−2)

JABEE基準1の(1)との関係:(c)

 

カリキュラム中の位置づけ:

  この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目

    基礎数学A,代数学・幾何学,微分積分学,線形代数学

  現学年でこの科目と関連性のある科目

    特になし

  次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目

    特になし

 

教科書:

  田河生長 他「確率統計」(大日本図書)

 

キーワード:

  確率・ベイズの定理・二項分布・ポアソン分布・正規分布・中心極限定理・

  相関係数・標本・推定・カイ2乗分布・分布・検定・F分布

授業内容:

  ●前期中間試験までの7週 ( )内の数字は教科書のページ

  ○確率の定義と性質(p.116

   確率の定義/確率の基本性質/条件付き確率と事象の独立/ベイズの定理

  ○確率変数と確率分布(p.1850

   確率変数/二項分布/ポアソン分布/平均/分散と標準偏差/連続分布/

   正規分布/二項分布と正規分布の関係/2次元の確率変数/中心極限定理

  ◎前期中間試験

  ●前期末試験までの7週

  ○1変数のデータ(p.5261

   度数分布/代表値/散布度

  ○2変数のデータ(p.6369

   相関グラフ/相関係数

  ◎前期末試験

  ●後期中間試験までの7週

  ○母集団と標本(p.7183

   標本の抽出/標本分布/正規母集団と二項母集団/母数の点推定

  ○区間推定(p.8599

   信頼度と信頼区間/χ2乗分布と分布/

   母平均の区間推定/母分散の区間推定/母比率の区間推定

  ◎後期中間試験

  ●学年末試験までの7週

  ○母数の検定(p.101114

   仮説の検定/対立仮説と棄却域/母平均の検定/母分散の検定/母比率の検定

  ○いろいろな検定(p.116126

   適合度の検定/独立性の検定/F分布と等分散の検定

  ◎学年末試験

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:

  1〜4.定期試験・課題・小テスト(評価方法については次項)に置いて

  60%以上の成績で評価する。

評価方法:

  評価は下記2項目の加重平均による

  1.定期試験(90%)

  2.課題・小テストなどの解答内容(10%)

連絡事項:

  1.授業方法は講義を中心として適宜課題や小テストを与える。

  2.学習方法としては、

    予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。

    授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。

       理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。

    復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。

       課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。

  3.定期試験実施方法について、前期中間、前期末、後期中間、学年末の4回実施。

    時間は原則として50分(場合により90分とすることがある)また原則的として、

    筆記用具以外の持ち込みを認めない。(持ち込み許可物は予め連絡する)

    なお、不正行為に関しては本校規程に従って対応する。

  4.内容的には比較的独立した科目。ただし連続分布の確率密度関数の扱いなど、

    積分の概念やその計算法を知っておく必要がある。2年、3年次で学んだ積分

    について復習しておくこと。基本的な概念と計算技能を身につけて欲しい。

  5.本校数学科教員6人は、担当科目に関わらず数学に関する質問を受け付けるので、

    放課後等を利用して、在室している教員に随時相談すること。

    研究室:岡部(→専攻科棟3階)・新井・佐藤・須甲(→専攻科棟1階)

        玉木(→電子制御工学科棟1階)・島田(→機械工学科棟3階)