科目名

電気情報工学大系

英語科目名

Conceptual View of Electric-Computer

Engineering

開講年度・学期

平成18年度・通年

対象学科・専攻・学年

電気情報工学科1年

授業形態

講義+演習

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

履修単位(30時間単位)

担当教員

土田英一

居室(もしくは所属)

電気・物質棟2階

電話

0285-20-2227

E-mail

tsuchida@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1. 電流が作る磁界の様子を描き、直線電流・円電流による磁界を求めることが出来ること。

2. 電動機(モータ)と発電機の原理を理解できること。

3. 静電気現象について理解し、点電荷に働く力を求められること。

4. 平面電荷による電界と電位を求め、コンデンサの静電容量を求められること。

5. 直流回路における、合成抵抗、電流の計算方法を会得する。

6. 回路網の基本法則(キルヒホッフの法則・重ねの理・テブナンの定理)を用いて、複雑な直流回路に流れる

電流を計算できること。

7. 交流発生の原理を理解し、交流を表す式とその物理量を理解できること。

8. RL回路、RC回路に流れる電流・両端の電圧を求めることが出来ること。

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

・中間・定期試験の成績で評価する。

・単元毎の小テストの成績で評価する。

・夏休み等に付与する課題に対する提出リポートの内容で評価する。

 

評価方法

下記の3項目の加重平均で評価する。

1.      中間・定期試験の成績(60%)

2.      小テストの成績(30%)

3.      課題に対する解答内容(10%)

 

授業内容

0.プロローグ(1週:講義)−電気・電子・情報工学、電気情報工学科の教育課程−

1. 磁気と静電気(14週:講義と演習)

 1.1 磁気現象(地磁気の発見、磁気に関するクーロンの法則、磁界と磁束密度:3週)

 1.2 電流による磁界(右ねじの法則、周回路の法則、ソレノイド中の磁界:2週)

 1.3 電磁力とモータ(電磁力、コイルの回転力、モータの原理:2週)

 <前期中間試験>

 1.4 電磁誘導とダイナモ(ファラディの法則、直線導体に発生する起電力、インダクタンス:3週)

 1.5 静電気と電界(帯電現象、電荷に関するクーロンの法則、静電誘導、電界と電位、コンデンサ:4週)

 <前期定期試験>

2. 直流回路(10週:講義と演習)

 2.1 電気回路(直流と交流、導体と不導体、直流(交流)回路:3週)

 2.2 オームの法則(導体を流れる電流、電圧降下、電池・抵抗の接続法:3週)

 2.3 複雑な電気回路の計算(キルヒホッフの法則、テブナンの定理、重ねの理:2週)

 <後期中間試験>

 2.4 抵抗の性質(抵抗率・導電率、抵抗の温度係数:1週)

 2.5 電流の熱作用と電力(電気エネルギー、電力量、許容電流、熱電効果:1週)

3. 交流回路(5週:講義と演習)

 3.1 交流の基本的性質(交流の発生、振幅・周波数・周期・位相・実効値:1週)

 3.2 コイル・コンデンサに流れる電流(2週)

3.3 交流回路のインピーダンス(2週)

 <後期定期試験>

 <講演:最近の情報工学の話題、レーザ計測の話、新エネルギーの話、新製品開発の話など>

 

キーワード

クーロンの法則、フレミングの法則、アンペアの法則、電磁誘導、静電誘導、磁界、電界、キルヒホッフの法則、重ねの理、テブナンの定理、交流、実効値、RL回路、RC回路

教科書

伊里正夫「電気・電子概論」実教出版(1998

増田英二、他3名共著「トレーニングノートわかりやすい電気基礎」コロナ社(2003)

参考書

電気・電子工学の入門書(書籍店で自分で探すのも勉強の内)

技術者教育プログラムの学習・教育目標

 

 

 

JABEE基準1の(1)との関係

 

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

 

現学年の関連科目

物理、基礎数学

次年度以降の関連科目

電気磁気学T、電子情報工学、電気回路学T(以上2年次)、

電気磁気学T、電気回路学T(以上3年次)

連絡事項

1.講義を中心に授業を進め、単元終了毎に小テストを実施します。理解不十分の学生には解答を完成させ、習熟度の向上をはかります。

2.授業内容の要点と疑問に思うことをノートに整理し、習慣化させてください。

3.授業内容についての質問には随時対応じます。電子メールでも受け付けます。

4.中間・定期試験の時間は90分とします。

5.本講義により、今日の電気電子工学の発展は、確立した理論体系により支えられている事を知り、更に技術者が如何に自然法則を応用してテクノロジを作り上げたか、その賢さを実感してほしい。本科目は電気情報工学を専門に学ぶための入り口になるので、初期段階でつまずかぬよう真面目に取り組んでほしい。

 

シラバス作成年月日:平成18年2月14日