科目名:
  応用解析学(Applied Analysis)
  2単位 選択 専攻科1年共通 後期 講義
担当教官:
  岡部 章(研究室:専攻科棟3階)
授業目的:
  フーリエ級数とフーリエ積分の基礎理論の理解。工学、物理学における
  偏微分方程式(熱伝導方程式など)への応用についての理解。
達成目標:
  1.フーリエ級数の意味を理解すること。
  2.具体的な関数のフーリエ級数を計算できること。
  3.フーリエ積分、フーリエ変換の意味を理解すること。
  4.基本的な偏微分方程式(熱伝導方程式など)への応用について理解すること。
教科書:
  数学教育研究会編「フーリエ解析と偏微分方程式」東京電機大学出版局
参考書:
  篠崎寿夫 他「現代工学のための応用フーリエ解析」現代工学社(1986)
  H.P.スウ 著・佐藤平八 訳「フーリエ解析」森北出版(2000)
学習方法:
  予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。
  授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。
     理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。
  復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。
     課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。
授業内容:
  1.フーリエ級数・一般の周期関数(3週)
  2.複素フーリエ級数と三角多項式近似(2週)
  3.フーリエ級数の収束(2週)
  4.一般フーリエ級数(2週)
  5.フーリエ積分とフーリエ変換の性質(3週)
  6.偏微分方程式への応用(3週)
授業方法:
  講義を中心として適宜課題を与える。
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目
  微分積分学、解析学
評価方法:
  学期末試験および課題等により総合的に評価する。
定期試験実施方法:
  試験時間は90分、不正行為があった場合は不合格。
学生へのメッセージ:
  エンジニアは、過去の工学的な成果を学び活用するばかりではなく、これから
  発展していく新しい技術を理解し、自ら発展させていかなければならない。
  フーリエ解析は、そのような場合の表現方法の基礎である。
  数学的な表記の奥にある「本質」に思いをめぐらせて欲しい。