科目名:技術者倫理  英文科目名 Ethics  of  Engineers

        2単位   共通  専攻科2年  前期  講義と演習・課題

担当教官:井田晋 (居室:機械科棟1階 電話:0285-20-2202

                            E-mail   ida@oyama-ct.ac.jp)

     松島隆裕(居室:講義棟2階  電話:0285-20-2174

E-mail   akemi@oyama.ct.ac.jp

(他に技術者・経営者などを特別講師に招く予定)

授業目的:

1.近代現代の科学技術と哲学倫理の展開過程の理解。 

2.20世紀という時代と新しい倫理の課題の理解。

3.21世紀を技術者としてどう生きるかという課題の理解。

4.重大事故や失敗事例の具体的検討と理解。

5.技術者の役割と倫理的課題についての理解。

達成目標:

  1.近代現代の科学技術とその根底にある哲学倫理について展開過程を説明できる。

  2.20世紀の社会的諸問題とそこで登場した倫理的課題について説明できる。

3.21世紀の技術者のとりくむべき課題について説明できる。

1.事故などの具体的な事例を選んでその問題点について説明できる。

2.技術者の倫理的課題とあり方について説明できる。 

技術者プログラムの学習・教育目標:

        A-2、B-2、C-2、D-

JABEE基準1の(1)との関係:

        (a)(b)(d)(e)(f)

教科書:松島隆裕編『技術者倫理』学術図書出版社、

松島隆裕編『技術者入門』学術図書出版社、他に適宜プリント配布。

参考書:

    必要に応じて指示する。

学習方法:

1.予習は事前に教科書を読み、問題点を明確にする。

2.授業は講義内容と黒板をノートに整理し、理解する。授業中に与えられた課題に取り組む。

3.教科書やプリントなどをもとに自分の考えを整理する。課題をまとめる。

キーワード:

  技術と技能、科学革命、知の転換点、技術革新、環境倫理、技術者倫理、

  企業倫理、事例研究

授業内容:

1.近代の科学技術と哲学倫理、科学革命、演繹法と帰納法、産業革命

2.近代科学技術と合理主義哲学の限界、知の転換点

3.20世紀という時代、二度の世界大戦と科学技術、現代社会の諸問題、地球環境から地域の問題まで

4.新しい倫理の課題、環境倫理、生命倫理、経済倫理、技術者倫理など。

(前期中間試験)

5.(特別講義)企業と倫理、経営者と倫理

6.技術者としてどう生きるか、技能と技術、専門的職業人として

7.事例研究

評価方法:

  評価は下記の2項目によって行う。

1.試験(60%)

2.演習問題や課題の解答内容(40%)

ただし、試験問題や課題の解答内容が60%未満のものについては評価の対象としない。なお、欠席が著しい場合には、上記の評価に出席率を加えることがある。

連絡事項:

  理解困難な内容については随時学習相談に応じる。電子メールでも受け付ける。

学生へのメッセージ:

  技術者倫理は、これからの技術者にとって必須の事項である。地球規模の問題から日常生活の問題まで、まず自分ならどうするかというところから考え始めてほしい。回答が一義的にあるかどうかも分からない問題に取り組んで、自分で悩んでみるのが、技術者倫理の第一歩である。