2005年度

応用解析学


科目名:

  応用解析学(英文科目名:Applied Analysis)

  2単位 選択 専攻科1年共通(専門基礎科目) 後期 講義

担当教員:

  河島 博(控室:管理棟3階一般科事務室(金曜日)・内線193)

授業目的:

  フーリエ級数とフーリエ積分の基礎理論の理解。工学、物理学における

  偏微分方程式(熱伝導方程式など)への応用についての理解。

達成目標:

  1.フーリエ級数の基本的な概念を説明できる。

  2.具体的な関数のフーリエ級数の計算できる。

  3.フーリエ積分、フーリエ変換の意味を説明できる。

  4.基本的な偏微分方程式(熱伝導方程式など)への応用について説明できる。

 

技術者教育プログラムの学習・教育目標:(A−1)(B−2)

JABEE基準1の(1)との関係:(c)

 

カリキュラム中の位置づけ:

  この科目を学ぶために、前年度までの履修科目で本科目と関連性のある科目

    微分積分学,解析学,応用数学

  現学年でこの科目と関連性のある科目

    特になし

  次年度以降に学ぶ、この科目に関連性のある科目

    特になし

 

教科書:

  E.クライツィグ「技術者のための高等数学3 フーリエ解析と偏微分方程式」

  培風館(2003)

参考書:

  数学教育研究会 編「フーリエ解析と偏微分方程式」東京電機大学出版局(2003)

  福田礼次郎「フーリエ解析」岩波書店(1997)

  今村勤「物理とフーリエ変換」岩波書店(1994)

  T.W.ケルナー(高橋陽一郎訳)「フーリエ解析大全(上・下)」朝倉書店(1997)

  小柳芳雄「フーリエ解析」培風館

 

授業内容:

  周期関数、3角級数、フーリエ級数(3週)

  任意の周期p=2Lをもつ関数(1週)

  偶関数および奇関数、半区間展開(1週)

  複素フーリエ級数[選択](2週)

  フーリエ積分(1週)

  フーリエ余弦変換およびフーリエ正弦変換(1週)

  フーリエ変換(2週)

  偏微分方程式 基本概念(2週)

  変数分離:フーリエ級数の利用(2週)

  学期末試験

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法:

  1〜4.定期試験・課題・小テスト(評価方法については次項)に置いて

  60%以上の成績で評価する。

評価方法:

  評価は下記2項目の加重平均による

  1.定期試験(80%)

  2.課題・小テストなどの解答内容(20%)

連絡事項:

  1.授業方法は講義を中心として適宜課題や小テストを与える。

  2.学習方法としては、

    予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。

    授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。

       理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。

    復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。

       課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。

  3.期末試験の時間は90分とし、不正行為に関しては本校規程に従って対応する。

  4.エンジニアは過去の工学的な成果を学び活用するばかりではなく、これから

    発展していく新しい技術を理解し、自ら発展させていかなければならない。

    フーリエ解析は、そのような場合の表現方法の基礎である。

    数学的な表記の奥にある「本質」に思いをめぐらせて欲しい。