2005年度
代数学・幾何学

科目名:
  代数学・幾何学(Algebra and Geometry)
  2単位 必修 2年共通 通年 講義
担当教員:
  2MC 新井一道 /2ED 稲見庄二 / 2A 島田 勉
授業目的:
  2次曲線を理解すること。平面のベクトル及び空間のベクトルの取り扱いの習熟。
  行列の概念の理解及びその応用能力の養成を図る。
達成目標
  1.2次曲線(円・楕円・双曲線・放物線)について説明できること。また、
    2次曲線の接線や不等式と領域についての計算処理ができること。
  2.ベクトルの概念が説明でき、それに関する基本的な計算ができること。
  3.行列の概念が説明でき、それに関する基本的な計算ができること。
  4.連立1次方程式を題材にして、消去法、逆行列に関する計算ができること。
 
教科書:
  新井一道 他「新訂 基礎数学」「新訂 線形代数」(大日本図書)
参考書:
  新井一道 他「新訂 基礎数学問題集」「新訂 線形代数問題集」(大日本図書)
 
学習方法:
  予習−事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。
  授業−講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。
     理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。
  復習−教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。
     課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。
キーワード:
  2次曲線・円・楕円・双曲線・放物線・ベクトル・線形独立・行列・消去法
授業内容:
  ●前期中間試験までの7週 ( )内の数字は教科書のページ
  ○2次曲線(基礎数学 p.160〜174)
   円/楕円/双曲線/放物線/2次曲線と直線/不等式と領域
  ○平面上のベクトル(1)(線形代数 p.1〜14)
   ベクトル/ベクトルの演算/成分/ベクトルの内積
  ●前期末試験までの7週
  ○平面上のベクトル(2)(線形代数 p.15〜22)
   平行と垂直/図形への応用
  ○空間内ベクトル(1)(線形代数 p.25〜40)
   空間座標/成分/内積/直線の方程式/平面の方程式
  ●後期中間試験までの7週
  ○空間のベクトル(2)(線形代数 p.41〜48)
   球の方程式/ベクトルの線形独立・線形従属
  ○行列(1)(線形代数 p.51〜56)
   行列の定義/行列の和・差、数との積/転置行列
  ●学年末試験までの7週
  ○行列(2)(線形代数 p.57〜69)
   行列の積/転置行列/逆行列
  ○連立1次方程式と行列(線形代数 p.72〜81)
   消去法/逆行列と連立1次方程式
 
授業方法:
  講義を中心として適宜課題を与える。
カリキュラムの中の位置づけ:
  線形代数学は微分積分学とともに高専の数学の根幹である。その線形代数学の基本
  的な内容を学ぶのが代数学・幾何学である。
この科目を学ぶために先行して理解する必要のある科目:
  1年 基礎数学A、基礎数学B
この科目と同時に学ぶ科目:
  2年 微分積分学
この科目の後に学ぶ関連科目:
  3年 線形代数学(行列式・固有値)、解析学(偏微分・重積分)
評価方法:
  定期試験の結果、レポート、小テスト、授業態度、出席状況を総合的に評価する。
定期試験実施方法:
  前期中間、前期末、後期中間、学年末の4回実施。時間は50分(場合により90分)
  原則的に筆記用具以外の持ち込みを認めない。(持ち込み許可物は予め連絡する)
  不正行為に関しては本校規程に従って対応する。
連絡事項:
  本校数学科教員は、担当科目に関わらず数学に関する質問を受け付けるので、
  放課後等を利用して、在室している教員に随時相談すること。
  研究室:岡部(→専攻科棟3階)・新井・佐藤・須甲(→専攻科棟1階)・
      玉木(→電子制御工学科棟1階)・島田(→機械工学科棟3階)
学生へのメッセージ:
  今後学習する数学の基本計算を多く含んでいるので、基本的な概念と計算技能を
  しっかりと身につけて欲しい。特に3年の線形代数学に直結している。