科目名

物理

英語科目名

Physics

開講年度・学期

平成18年度・通年

対象学科・専攻・学年

2年 物質工学科・建築学科

授業形態

講義

必修or選択

必修

単位数

2単位

単位種類

履修単位

担当教員

稲見崇司(非常勤講師)

居室(もしくは所属)

一般管理棟3階・物理実験準備室

電話

 

E-mail

 

授業の達成目標

1.論理的な思考を身につけること

2.科学的方法を理解し使えるようになること

3.数式と自然現象が結びつけて考えられること

4.古典物理学の基礎的知識を身につけること

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1〜4.定期試験および実験報告書を設定基準に基づいて評価する。

 

 

 

評価方法

前期中間試験、前期試験、後期中間試験、後期試験の4回の試験のほか、実験報告書、課題、出席状況、授業中の演習などを総合評価して行う。特に実験報告書は重視し、試験と実験報告書の比率は約7:3くらいとする。

 

 

授業内容

授業内容に対する予習項目

1.力学的エネルギー ・・・4週

仕事の定義、仕事率、運動エネルギー、位置エネルギー、エネルギー保存則

2.回転運動 ・・・3週

等速円運動、慣性力

(前期中間試験)

3.単振動 ・・・4週

バネの振動、単振り子(講義と実験)

4.万有引力   ・・・3週

(前期試験)

5.熱学  ・・・8週

熱容量、ボイル・シャルルの法則、熱力学第1法則、熱機関と熱力学第2法則、気体の状態方程式、気体分子運動論、気体の内部エネルギー、気体の比熱

(後期中間試験)

6.波動学 ・・・8週

@波の性質(波の表記、横波、縦波、重ね合わせ、干渉、回折、反射、屈折、位相、エネルギー)

A音波(音の性質、発音体の振動、共振・共鳴、ドップラー効果)

B光波(レンズ、分散・散乱、回折・干渉、光のドップラー効果)

(後期試験)

 

 

 

 

キーワード

 

教科書

第一学習社 高等学校 改訂 物理TB U

参考書

第一学習社 新編 セミナー物理TB+U

高等学校用物理学習参考書(例 渡辺久夫「親切な物理」正林書院 など)

大学教養程度の教科書、演習書(例 原康夫「教養物理学」裳華房など)

理科年表

技術者教育プログラムの学習・教育目標

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JABEE基準1の(1)との関係

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カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

物理

現学年の関連科目

数学全般

次年度以降の関連科目

応用物理 (一般物理と応用物理をあわせて「高専物理学」と位置づける)

連絡事項

授業方法:

 授業はほぼ毎回前半で理論の講義を行い、後半で演習を行う。演習は必ず自分で解けるよう努める。教師への質問はもちろん、学生どうしでも討論し、理解を深める。

 実験は理論の講義に対応して適宜行う。理論の前に実験を行うこともある。実験を欠席した者については後日補講の実験を行うので、必ず申し出ること。

 

カリキュラムの中の位置づけ(補足):

 技術者が工学と平行して学習するべき「科学」として位置づける。工業高専の学生にとって、物理学はすべての工学分野の基礎知識として大切だが、同時にもっと重要な役割は「科学」としてである。技術(工学)の本質はhow〈どうしよう〉だが、科学はwhy〈なんでだろう〉であり、科学とは自然現象に対する考え方そのもののことを指す。技術者は工学(応用)と科学(思考)の両方の能力をバランスよく身につける必要がある。本講義では思考の過程を重視する。

 

定期試験実施方法:

 試験時間は50分または90分。持ち込み許可物として、電卓を認めることもある。学年最後の総合評価において合格点に達しなかった者は、再試験を行うことがある。それでも合格しなかった者については、次年度に再評価を行うことがある。

 

学生へのメッセージ:

 「ものづくり」に大切なことは、まずモノに対する情熱と十分な知識、触ってみようとする意欲である。そして次に科学的思考能力である。物理学の授業を通して、科学的考え方を身につけて欲しい。そのためには結果を急ぐのではなく、ひとつひとつの論理の過程を大切にすること。演習問題を解く際も結果オーライではダメ。どのような考え方をするのかを学ぶ。

 

 

シラバス作成年月日:平成18年 2月17日