科目名

技術者倫理

英語科目名

Ethics of Engineers

開講年度・学期

平成18年度・前期

対象学科・専攻・学年

専攻科全科 2年

授業形態

講義

必修or選択

必修

単位数

2単位

単位種類

学修単位(45時間単位)

担当教員

松島隆裕

酒入陽子

井田 晋(非常勤講師)

居室(もしくは所属)

松島:講義棟2階

酒入:専攻科棟2階

電話

松島:0285-20-2174

酒入:0285-20-2173

E-mail

松島:akemi@oyama-ct.ac.jp

酒入:ysakairi@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1.近代現代の科学技術とその根底にある哲学倫理について展開過程を説明できる。

2.20世紀の社会的諸問題とそこで登場した倫理的課題について説明できる。

3.21世紀の技術者のとりくむべき課題について説明できる。

4. 事故などの具体的な事例を選んでその問題点について説明できる。

5. 技術者の倫理的課題とあり方について説明できる。 

6.歴史的文脈のなかで、科学技術の発展と技術者のあるべき姿を客観的に考察できる。

7.アジアの中における日本の歴史的な位置付けができる。

 

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

課題に対する口頭発表と提出レポートの内容を設定水準で評価する。

 

評価方法

1. 試験(60%)

2. 演習問題や課題の解答内容(40%)

ただし、試験問題や課題の解答内容が60%未満のものについては評価の対象としない。なお、欠席が著しい場合には、上記の評価に出席率を加えることがある。

 

授業内容

授業内容に対する予習項目

1. 近代の科学技術と哲学倫理、科学革命、演繹法と帰納法、産業革命

2. 近代科学技術と合理主義哲学の限界、知の転換点

3. 20世紀という時代、二度の世界大戦と科学技術、現代社会の諸問題、地球環境から地域の問題まで

4. 新しい倫理の課題、環境倫理、生命倫理、経済倫理、技術者倫理など。

5. (特別講義)企業と倫理、経営者と倫理

6. 技術者としてどう生きるか、技能と技術、専門的職業人として

7. 事例研究

8.戦争と科学者・技術者

   〜原爆開発と科学者

9.アジアの中の日本

   〜日本とアジアの近現代史

 

1. 予習は事前に教科書を読み、問題点を明確にする。

 

2. 授業は講義内容と黒板をノートに整理し、理解する。授業中に与えられた課題に取り組む。

 

3. 教科書やプリントなどをもとに自分の考えを整理する。課題をまとめる。

 

 

 

キーワード

技術と技能、科学革命、知の転換点、技術革新、環境倫理、技術者倫理、企業倫理、事例研究

教科書

松島隆裕編『技術者倫理』学術図書出版社、

松島隆裕編『技術者入門』学術図書出版社、他に適宜プリント配布。

参考書

必要に応じて指示する。

技術者教育プログラムの学習・教育目標

A-2)基礎知識を専門工学分野の問題に応用して解ける。

B-2)数学の知識と工学をつなぐ基礎的知識を身につける。 

C-2)社会・経済と技術の共生の可能性を理解できる。      

C-3)技術者として社会的責任や倫理観を自覚できる。

D-3)実社会の体験についての自らの考えを発表、報告できる。

 

JABEE基準1の(1)との関係

(a)(b)(d)(e)(f)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

3年の倫理社会、4年の哲学

現学年の関連科目

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次年度以降の関連科目

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連絡事項

連絡事項:

  理解困難な内容については随時学習相談に応じる。電子メールでも受け付ける。

学生へのメッセージ:

  技術者倫理は、これからの技術者にとって必須の事項である。地球規模の問題から日常生活の問題まで、まず自分ならどうするかというところから考え始めてほしい。回答が一義的にあるかどうかも分からない問題に取り組んで、自分で悩んでみるのが、技術者倫理の第一歩である。

シラバス作成年月日:平成18年 3月 8日