科目名

複素関数論

英語科目名

Complex Analysis

開講年度・学期

平成19年度・前期

対象学科・専攻・学年

専攻科1年共通

授業形態

講義

必修or選択

選択

単位数

2単位

単位種類

学修単位(15+30)h

担当教員

岡部 章(非常勤)

居室(もしくは所属)

(授業日)管理棟3階 一般科会議室

電話

 

E-mail

sukou@oyama-ct.ac.jp  須甲が取り次ぎます

授業の達成目標

複素関数は、本科の数学で学んだ実数上での微分・積分を、複素数上へ拡張しており、美しい体系を構成している。その基本的な概念について学ぶ。

1.複素関数(複素数・極形式・正則関数・写像の等角性等)の基本的な定義や概念を説明できること。

2.複素積分(コーシーの積分定理・ローラン展開・留数など)の概念を説明でき、基本的な計算ができること。

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

達成目標1〜2.定期試験・課題・小テスト(評価方法については次項)において60%以上の成績で評価する。

評価方法

評価は下記2項目の加重平均による  1.定期試験(80%)  2.課題・小テストなどの解答内容(20%)

授業内容

授業内容に対する自宅学習項目

自宅学習時間 (時間)

複素数(複素数・複素平面・オイラーの公式)

(1週)

教科書の授業内容部分の精読およびノート整理

(予習)教科書の次回授業内容の部分に目を通し、疑

問点を明確にしてノートに記述しておく。

(復習)教科書やノート等を参考にして、授業内容を

再確認し、授業内容に対応する教科書部分の

問題を解き解答をノートに記述する。(授業

中に既に解説した問題も含む)

ノートチェックをすることもあるので、1回の授業毎に上記のことを必ずしておくこと。その他、場合に応じて、特別な課題を指示する場合もある。

複素関数(1次関数・初等関数・逆関数)

(2週)

正則関数(極限値・連続性・正則関数・等角写像)

(4週)

16

複素積分(複素積分・コーシーの積分定理・正則関数の積分表示)          (4週)

16

展開と留数(ローラン展開・特異点・留数・実積分への応用)            (4週)

16

(前期期末試験)

自宅学習時間合計

60

キーワード

フーリエ級数・フーリエ積分・フーリエ変換・偏微分方程式複素数,複素関数,正則関数,

複素積分,ローラン展開,留数

教科書

田代嘉宏「複素関数要論」(森北出版)

参考書

E.クライツイグ「技術者のための高等数学4複素関数論」(培風館)

柴岡泰光「MSライブラリ2複素関数論」(サイエンス社)

柴雅和「数学基礎コース3理工系複素関数論−多変数の微積分から複素解析へ−」(サイエンス社) 

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

A B

技術者教育プログラムの学習・教育目標

(A−1)科学や工学の基本原理や法則を身につける。 (B−2)数学の知識と工学をつなぐ基礎的知識を身につける。

JABEE基準1の(1)との関係

(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識と

それらを応用できる能力

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

基礎数学A,代数学・幾何学,微分積分学,線形代数学

現学年の関連科目

 

次年度以降の関連科目

 

連絡事項

1.授業方法は講義を中心として適宜課題や小テストを与える。

2.学習方法は、(予習)事前に教科書に目を通し、疑問点を明確にしておく。

(授業)講義内容や板書の内容をノートに整理して理解する。

理解できない点は随時質問する。授業中に与えられた課題を解く。

(復習)教科書やノート等を参考にして授業内容を確認しておく。

課題等は勿論のこと、教科書の練習問題や問題集の問題を解いてみる。

3.学期末試験の時間は90分とし、不正行為に関しては本校規程に従って対応する。

4.この科目では、実数の範囲では見えなかった数学の構造が、複素数の範囲で考えることにより

見えてくることを意識して欲しい。さらに複素関数論は工学分野での応用範囲が非常に広い。

5.本校数学科教員6人は、担当科目に関わらず数学に関する質問を受け付けるので、

放課後等を利用して、在室している教員に随時相談すること。

研究室の場所: 新井・佐藤・須甲(→専攻科棟1階)・森田(→専攻科棟3階)

          玉木(→電子制御工学科棟1階)・島田(→機械工学科棟3階)

シラバス作成年月日:平成19年 2月14日