科目名

文学

英語科目名

Literature

開講年度・学期

平成20年度・通年

対象学科・専攻・学年

機械・電気情報・建築 4年

授業形態

講義

必修or選択

必修

単位数

1単位

単位種類

履修単位(30h)

担当教員

柴田 美由紀

居室(もしくは所属)

電子制御工学科棟 1F

電話

0285-20-2172

E-mail

Miyuki-s@oyama-ct.ac.jp

授業の達成目標

1 近代文学の諸作品に触れ、創造的感性の素晴らしさに気づく。

2 批評の方法と知識を身につけ、物事を多角的な視点から考察することができる。

3 自分の考えを整理し、小論文の形で論理的に表現することができる。

4 議論に自主的に参加し、自分の意見を明確に述べ、他人の意見を尊重することができる。

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

達成目標1・3・4 口頭発表、提出課題の内容を設定水準で評価する。

 達成目標2 試験において60%以上の成績で評価する。

 

評価方法

定期試験、提出課題、口頭発表、授業態度、出席による総合評価

 

授業内容

昭和期の小説

1 安部公房「赤い繭」― 読者論・変形譚・自己喪失・異化・「砂の女」

2 三島由紀夫「海と夕焼け」― 素材の象徴性・三島と唯識思想・「豊饒の海」

3 梶井基次郎「愛撫」― ヴィジョンと言葉・空想という方法・梶井の観察眼・「檸檬」

 

大正期の小説

1 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」プロレタリア文学・イメージとメッセージ

 

明治期の小説

 夏目漱石「夢十夜」― 父母未詳以前・鏡像関係・漱石と白百合・「それから」

  国木田独歩「春の鳥」―「詩」の目的・独歩とワーズワース・独歩の自然観・「武蔵野」

 

  文学の方法論

  文学的言説の多義性・読書行為における意味の生成・物語成立の条件・物語構造の類型・叙述の形態・

  物語の時間分析・事実と虚構等

 

キーワード

日本近代文学・表現・論理・創造的感性・小論文・議論

教科書

石井和夫・小林修・田中実 編「近代文学読本」双文社出版(1985)

参考書

石原千明他「読むための理論 文学―思想―批評」世織書房(1991)

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

E

技術者教育プログラムの学習・教育目標

 

JABEE基準1の(1)との関係

(a), (f)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

 

現学年の関連科目

 

次年度以降の関連科目

 

連絡事項

 対象作品については、授業の中でクラスごとに興味の方向をみながら決めていくので、上記の作品リスト通りになるとは限らない。時代を遡るほど読み慣れない文章になるが、表現されている内容には普遍性がある。普段は読まないような作品についても、授業を機会にその面白さを知って欲しい。積極的に読み・主体的に考え・熟考して書く姿勢を望みたい。

 

シラバス作成年月日:

平成20310