科目名

人間と科学T(法学)

英語科目名

Human and Science T (Law)

開講年度・学期

平成22年度・前期

対象学科・専攻・学年

5年 全学科

授業形態

講義

必修or選択

選択

単位数

1単位

単位種類

履修単位(30h)

担当教員

岩佐富男(非常勤講師)

居室(もしくは所属)

非常勤講師控室

電話

 

E-mail

t-iwasasannet.ne.jp

授業の達成目標

1.リーガルマインド(法的ものの考え方)を持てるように努める。

2.人が人を支配するのは法でしかないことを認識する。

3.法の根底にある普遍的価値たる正義=真理を理解する。

 

各達成目標に対する達成度の具体的な評価方法

1〜3 試験およびレポート、発言状況を設定基準に基づいて評価する。

 

 

 

評価方法

特に事例(判例)を通してのレポート、リバッタル、およびディスカションを通してリーガルマインドの芽生えの発見に努める。したがって、@レポート30%、A定期試験50%、B発言意欲および内容20%で評価する。

 

 

授業内容

1.法とは何か。法の源字及びRecht (Right )の分析により、法の本質を学ぶ。

2.2つの人権と3つの社会。市民法と社会法。1789年フランス革命からの近代的人権および1919年ワイマール憲法からの現代的人権の差異並びに国家と国民との関係を知る。

3.刑法学における潮流。客観主義(旧派)と主観主義(新派)という2大潮流とそれによる各分野での違いを学ぶ。

4.犯罪とは何か。構成要件に該当する違法、有責な行為とされる犯罪の成立要件の、それぞれの段階を学ぶ。

5.公務員試験問題演習。国家公務員試験の初級および中級問題の中から、法一般を中心に演習する。

 

 

 

キーワード

権利、義務、法、Recht、法令用語、法解釈、配分的正義

教科書

1.斎藤誠二編『演習ノート 刑法総論』全訂2版(法学書院)

2.岩波『コンパクト六法』平成16年版(岩波書店)

参考書

1.岩佐富男著『法学講義』(多賀出版)

2.下村康正著『犯罪論の基本的思想 上下』(成文堂)

小山高専の教育方針@〜Eとの対応

@

技術者教育プログラムの学習・教育目標

C-1)資源やエネルギー、環境を考慮した技術を指向できる。

 

JABEE基準1の(1)との関係

(a),(f)

カリキュラム中の位置づけ

前年度までの関連科目

政治経済

現学年の関連科目

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次年度以降の関連科目

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連絡事項

授業目的:1.現代社会における法とは何か?を問いつつ、法体系の全体像を理解する。

     2.価値原理としての基本的人権をその根源に遡って学び、もって、組織原理としての三権分立の重要さを認識する。

     3.近代市民法から現代社会法への変遷を理解する。

     4.犯罪と刑罰についての刑法学理論を学ぶことにより、人間の理解を模索する。

     5.民法、商法、労基法その他等日常生活に必要な法律を概観する。

連絡事項:

  1.基本的には講義中心となるが、演習的要素も入れて、mit lernen , mit leben を目指す。デイベイトをしながら、論理力と問題把握能力を習得し、リーガルマインドの涵養を理想とする。

  2.学習方法は

    (1)予習ー予め、六法の条文を読んでおくこと。

    (2)授業ー必ず授業に出席し、内容の理解に努める。

    (3)復習ー講義ノートを見て、授業のポイントを認識すること。

  3.法律学の勉強は、決して暗記ではありません。たとえ六法を全部暗記しても、司法試験は受かりません。いかに論理的、体系的に矛盾なく考えられるか、が大切なのです。身の回りのさまざまな問題を、法律上はどうなるのか?と、日頃、考えるように努力する。それは、やがて論理的思考へと通ずる。なぜ?、どうして?と、すなおな心で疑問を持ち、考えることが肝要です。自分の未来をみつめての意欲的な取組み姿勢を評価します。

 

シラバス作成年月日:

平成22228