「団塊の世代に送るこれからの街」コンペで「優秀賞」

2006.02.25.

 

一般的な住宅設計競技に建築の学生は参加します。自由応募ですので、自分の時間をうまくつくって作業にとりかかり、設計課題に対する議論を友達と語りながら、企画し模型をつくって図面をつくって応募するわけです。

本年度のコンペで「有限会社 家・スタイル」主催のコンペとして、結婚式の出来る家という住宅設計コンペがあり、当科の専攻科2年生大橋文彦君と桜井隆行君が最優秀賞を受賞しましたが、そちらと同じ主催者による「団塊の世代に送るこれからの街」というコンペに応募した当科研究生「渡辺太一」君専攻科1年「小平雄亮」君「増山道子」さんが、「優秀賞」を受賞しました。


主催:
 有限会社 家・スタイル(千葉県船橋市)

概要:
 「一生懸命頑張ってきた団塊の世代の皆様 ご苦労様でした。」ここで一休みと行きたいところでしょうか。これからの人生をもっとステキに暮らしていただきたい。その為にはどのような街が暮らしやすいかアイデアを募集。提案にあたっては、敷地図を参考に区割りから新たなライフスタイルの提案し「新しい街で新しい時を過ごせる素敵な街の景観とそこで展開されるNEWライフスタイル!!」が目に浮かぶようなプランニングが求められると同時に、10年・20年後を見据えた計画を募集。
選出された最優秀案に基づき、分譲販売される住戸が実際に建設される予定で、購買行動に至る魅力のある案であることが条件。このコンペを通して、分譲住宅の新しい価値が創造されることと同時に、同じ時代を共に生きる優れた建築家・デザイナーとの出会いを期待する。

応募:
 資格は日本国内の設計・デザイン活動を行っている者、またはそれらを専攻している学生として、建築士やインテリアコーディネータ、インテリアプランナーなどの資格を問わない。(つまり、プロも参加するコンペ)

賞 :
 最優秀賞1点30万円

 優秀賞1点10万円
 佳作2点 5万円

詳細な募集要項はこちらにあります↓

募集要項

 

以下、表彰等について


○団塊の世代に送るこれからの街

優秀賞:
研究生:渡辺太一・専攻科生:小平雄亮・増山道子

プロも参加する一般のコンペです。応募総数は31点ほど集まったそうです。これの1等賞は逃したものの、優秀賞に選ばれただけてもすごいことなのです。(1等賞の最優秀賞を獲った方は、以前ここの主催のコンペ「結婚式の出来る家」や他のコンペにも数々の賞を獲っている方のようです。)

当学生の作品が優秀賞に選ばれた一つの要因としては、2世帯住宅をターゲットにしたことがあげられます。このコンペの条件の中には、どのような人間が住まうかも提案者の裁量に任され評価されます。団塊の世代という大きな条件の中で、その世代を中心に据えた住宅と街のあり方、生活のあり方を提案し、そこを2世帯住宅でつくりあげた内容が、主催者に共感を得たようです。

渡辺太一君、小平雄亮君、増山道子さんは、同級生同士のチームで、太一君は高橋大輔研究室の研究生として属し、小平雄亮君、増山道子さんは尾立研究室に属す専攻科1年生です。彼らは先輩方の姿をみて、「次は俺らがコンペ入賞!賞金王!」と張り切って参加し、喧嘩しながら大議論を重ね、自分の意見も他人の意見も尊重して一つの作品をつくりあげていった矢先の出来事でした。非常にうれしい限りですし、入賞もさることながら得たものは非常に多きのではないでしょうか?。

2月25日(土)に行われた表彰式は、主催者の以前のコンペによる実施設計「結婚式の出来る家」(設計:当科大橋文彦・櫻井隆行)での竣工内覧会を兼ねて行われました。お気づきの方もいるかもしれませんが、主催者が同じコンペに、本科の学生が、2度も入賞し、賞金を獲得した訳です。ここで付け加えておきますが、コンペでは当然作品だけを提出しており、名前や所属と言ったものを一切知らずに審査しています。主催者側も、「また小山高専が獲った」ことに驚いていたようです。

 表彰式の様子
結婚式の出来る家竣工内覧会場にて表彰式)


2/25(土)の表彰式で頂いた賞状

主催者となった「有限会社 家・スタイル」
http://www.iestyle.jp

小山高専建築学科の玄関はいってすぐに受賞の作品パネルが展示されています。お近くにお寄りの際は是非、ご覧下さい。