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平成 18年 第1回 電気情報工学科 大嶋建次

知の館に遊びにおいでよ

 本年4月よりセンター長に就任いたしました。宜しくお願いします。

 近年、若者の活字離れと言う言葉を良く耳にします。本校の図書情報センターにおける本の貸し出しの統計を見ても15年度:8852冊、平成16年度:8084冊、平成17年度:7522冊と年々減少してきています。また、平成17年度における学年ごとの本の貸し出し状況を見ると1番借りているのは4年生(2403冊)です。この4年生と比較すると1年生(383冊)は約1/6しか借りていませんし、2年生(510冊)は約1/5しかかりていません。特に1、2年生の図書情報センターの利用率は非常に低いのが現状です。また学生1人当たりの年間平均貸し出し冊数を調べると、専攻科1年生が約16.8(冊/人)で最も多く、2番目は4年生で約11.2(冊/人)を大きく離しています。

 このようなデータを分析すると学年進行とともにレポートを書くことが多くなり、その参考資料として活用したり専門科目の授業が増え、授業で分からないことを調べたりするのに利用しているのでしょう。また、哲学等の授業を受けて、人間としての幅を広げるために本を借りることなども多くなって来ているものと思われます。

 将来、技術者として無から有を生み出す仕事をする上で本を読むことは非常に重要です。そのためにも学生時代から本を読む習慣を付けてほしいものです。

 以前、図書館と呼ばれていた当時の館長は図書館を“知の館”と呼んでいたことがあります。私はもう一度、学生諸君に“知の館に遊びにおいでよ”と言いたい。図書情報センターには約7万4千冊以上の蔵書があります。日々、配達されてくる新聞も8誌もとっていて世の中の情勢や事件を知ることが出来ます。また、雑誌も「山と渓谷」、「日本カメラ」、「オートメカニック」、「旅」、「歴史読本」等、学生諸君の趣味趣向等にも応えられるような月刊誌も“知の館”には学生諸君の知的好奇心を誘う情報源がたくさんあります。これらの本を最大限に利用してレポートを書いたり、勉強で分からないことを調べたり、自分自身の教養を広げたりするために図書情報センターを最大限利用してください。そうすることで今までとは違った、多様な見方・考え方が出来るようになることでしょう。

 学生諸君“知の館”に遊びに来て下さい。

(電気情報工学科  大嶋 建次)
「高専だより No.137 掲載」