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(2021.05.10更新)

教員の取り組みについて:

 着任以来、主に
「水環境の浄化技術」の研究を行っています。化学だけではなく、他の様々な分野を融合した、複合領域からの視点による実用的な水処理技術の構築を目指しています。日々の研究で得られるデータを解析し、装置の開発・改良を行うことで、産業界のニーズに答えられる研究者を目指しております。
 また近年では、"床ずれ"抑制の手法、コーヒー豆滓のバイオマスとしての利活用法についても研究を開始しています。

 研究室に所属している学生には、学外発表を1件/年以上の場を与え、プレゼンテーション技術や書類作成(スライドや要旨作成など)技術の向上を個別指導しています。
私の研究はこんなところでお役に立てます!

○ 水質分析や水処理に関するご相談
〇 廃水等の悪臭対策に関するご相談
○ 液体用フィルターに関するご相談
○ 簡単で楽しく遊べる学べる化学展示実験のご相談と実施(幼稚園生から大丈夫です)
研究の概要(2021年度)
(1) 寝衣コーティング手法による床ずれ発症抑制に関する基礎的研究
 KEY WORDS:床ずれ、褥瘡、摩擦、ムチン、介護服
 (機械工学科 那須先生、物質工学科 酒井先生、群馬高専 大岡先生、長岡技大 桑原先生に協力を頂いております))
 初めて間もないですが、床ずれ防止法についての基礎検討を開始しています。

(2) Anammoxプロセスにおける脱アンモニウムについての検討
 KEY WORDS:海洋性Anammox細菌、上向流反応器、嫌気反応

 (横浜国大 新田見先生、広島大学 金田一先生、北海道大学 押木先生に協力を頂いております))
 海洋性Anammox細菌を使用し、様々な条件下における脱アンモニウム能について検討しています。

(3) コーヒー豆滓の有効利用法についての検討
 KEY WORDS:イオン吸着、肥料、キノコ栽培
 膨大な廃棄量であるコーヒー豆滓の有効利用法として、廃水処理への適用や、バイオマスへの利活用の検討をしています。

(4) 培養中の細菌濃度のリアルタイム測定法の検討
 KEY WORDS:RaspberryPi、画像解析
 (電気電子創造工学科 小林先生に協力を頂いております))
 大腸菌をモデル細菌とし、振とう培養時における細菌濃度の定量化手法について、測定装置および解析手法の検討をしています。

(5) その他:「化学に興味を持ってもらうために」(研究ではありませんが…)
 物質工学科では、地域の小中学校や公民館・博物館などで積極的に出前実験(出前授業)を学生達とともに実施しています。基本的に”参加者全員に化学実験を体験してもらう”をモットーにしています。その様子や企画内容・アンケート結果などについて、常に学生達とデータをとり話し合いを行い、新企画の創出や学会等での紹介を行っています。

(1)〜(4)の学会発表や論文などについてはコチラのページをご覧下さい。

関連する画像などはコチラのページをご覧下さい。

[現在中断中の過去のテーマ(学会発表や論文などについてはコチラのページをご覧下さい)]

@ 高度医療用水製造法の開発 (発熱性物質エンドトキシンの新規除去法)
 透析用水や注射用水などの医療用水を製造するにあたって、発熱性物質エンドトキシンの除去が重要な課題です。従来の除去膜は高性能である反面、高価で 使い捨てのため医療費負担増の一因となっていました。そこで我々は、再利用可能なエンドトキシン除去膜の開発について取り組んでいます。
 → 財団法人 向科学技術振興財団 創立10周年記念 優秀研究成果賞受賞 (2008.11.29)
 → 第10回 首都圏北部4大学 新技術説明会『高純度医療用水製造用フィルターの開発』,宇都宮大学
 → 新技術説明会・相談会in宇都宮 『再利用可能なエンドトキシン除去フィルターの開発』,(宇都宮市文化会館2011.12.02)
A 生物発光細菌を用いた簡易バイオセンサーの開発
 海洋性発光細菌 Vibrio fischeri の示す発光量は、細菌の代謝活性に深く依存しているため、細菌に負荷がかかると発光量が減少することが知られています。その能力を応用し、環境汚染物質の濃度を発光量によってモニタリングする固定化発光細菌センサーの開発を行い、発光量と環境汚染物質の濃度の定量的な 関係式を得ました。
B コンクリートを使用した新しい環境保護材の開発
C 生分解性素材を用いた新規脱窒技術の開発および高密度培養法の検討 (共同研究を行っていた企業との守秘義務のため、詳細は伏せます)
D
活性汚泥の排水処理能力強化法の検討
 超音波照射の追加or難分解性物質分解微生物の添加等を行い”活性汚泥の排水処理能の上昇法”について検討を行い、強化法に関する知見を得ました。
E アルギン酸膜を用いたMBR(膜分離活性汚泥法)プロセスの基礎的な検討 (物質工学科の加島敬太先生と共同研究)
 本研究ではアルギン酸膜を用いたMBRについての基礎評価を行うとともに、廃水処理時の膜ファウリング進行について調査するために、長期の連続実験を実施し、知見を得ました。
F 酸化チタンを用いた排水処理法の検討 (共同研究を行っている企業との守秘義務のため、詳細は伏せます)
G 結晶形状に及ぼす晶析条件の検討
 晶析後の結晶回収には、膜ろ過法が用いられている。回収時の結晶を含むスラリーを固液分離する際、生成した結晶の形状や粒径(分布)が大きな影響を与えることが知られています。本研究では、結晶や粒径を制御する手法について検討を行いました。
H かんぴょうの有効利用法の検討
 [乾燥剤としての研究](物質工学科の川越大輔先生、高屋朋彰先生と共同研究)
 かんぴょうは栃木県の代表的な産物にも関わらず、使用用途が狭く利用用途の難しいことが問題である。
 我々は、かんぴょうの強い吸水力に着目した新規利用法について検討しました。
 
[成長促進剤としての研究](長岡技大の高原先生、群馬高専の大岡先生、電気情報工学科の小林康浩先生と共同研究)
 かんぴょうは豊富なミネラル源に富む。このミネラル源を有効利用するため、植物の成長促進材としての適正を検討した。
I 気泡塔を用いた廃水処理技術の開発および改良
活性汚泥を使用し、好気反応における廃水処理技術について検討していました。
J ドジョウ(泥鰌)粘液の回収およびムチン成分の精製
 
(機械工学科 那須先生、群馬高専 大岡先生、長岡技大 桑原先生と共同研究)
 関節痛やドライアイなどに有効な成分であるムチンをドジョウ粘液から回収・濃縮・精製する手法について検討しています。
K 低学年向け学生実験補助を目的としたweb教材の作成,基礎化学実験における教育法の改善
 学生全員の「自学自習性」を促す教材の開発について検討し、予習復習に適した教材の作成を試みています。
L やや高学年向け環境に関する意識改善を図る実験の導入
 (技術室の出川さんと共同研究中)
 物質工学科では、環境と銘打った学生実験は無く、導入が必要な状況である。そのため、まず身近な実験廃水を用いた環境分析を通して、環境保全に対する考えの基礎教育が可能かどうか検討をしていました。
教員個人情報(ところどころ白字で伏せています):学歴や職歴等はコチラのページ
生年月日:1972年(昭和47年)9月19日
好きなこと:都内散策(浅草〜神保町
秋葉原界隈)/水族館・展示会巡り/ビジネス本を読むこと

愛車歴:デミオ 13C (H25年式)  [車歴:RX-7 FC3S前期 → RX-7 FC3S後期 → R32 SKYLINE GT-R → R56 MINI Cooper S → 現在に至る]




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