監督ブログ(2020/4/11~6/21)

 

2020年4月11日から2ヶ月ちょっとの間、皆さんへのメッセージを書き続けてきましたが、明日から部活動が再開されるため、ひとまずはこの形式の「監督からの伝言」は終わりにします。部員以外に保護者の方々や中学校の先生方が読んで下さっていることを途中で知りました。心より感謝申し上げます。再開後の部活動は、ウイルス感染だけでなく、怪我や熱中症にも気をつけながら、安全第一で進めていきます。何かお気づきの点があれば、遠慮なくご連絡下さい。(上野 哲 E-mail: tueno[アットマーク]sings.jp)

昨日、生まれて初めてカラスに襲撃されました。校外でのトレーニング用にマーカーを使おうと思い、部室横の倉庫に向かって歩いている途中、突然後ろから頭上すれすれに滑空され、足で頭上を蹴られました(背後から足で頭を蹴るなんて…、試合なら一発レッドで退場です!)。後ろから全く気配なく、頭のすぐ上で「ゴワーッ」とものすごい風が巻き起こる感じです。「イタズラ好きだな…」と特に気にもとめず、そのまま歩いていると、電電棟のほうからもう1羽が現れ、1羽は背後から、もう1羽はジグザグ飛びで降下してきました。さすがに「ヤバい。狙われている!」と思い、マーカーを頭上で振り回しながら、電電棟の建物内に逃げ込みました。どうも部室の裏の森に巣があるようです。やられっ放しでは悔しいので、昔、祭りの射的でもらった高性能エアガンを取り出して磨きました。護身用です。念のため、ネットで「カラスの襲撃」について調べてみると…、「絶対にやってはいけないことは『報復』。エアガン等で撃つのはもってのほかで、鳥獣保護法に違反するうえ、カラスは非常に記憶力が良く賢いので、最低5年間は反撃した人間のことを覚えています。カラス同士で『こいつには前に襲われた』と情報共有するため、他のカラスにも複数で襲われる可能性があります。繁殖時期の5~6月を過ぎれば収まります」。ビビって、エアガンは箱に戻して、倉庫にしまいました。部活自粛により3ヶ月間グラウンド周辺は無人だったので、森に巣を作ったのかもしれません。皆さんも間違っても「報復」はせず、カラスが低空で飛んできたら、速やかに森付近から離れるように!荷物もしばらくは部室内に入れて下さい。(2020年6月21日)

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絶好のコンディションのグラウンドです。来週は曇天が続きそうですが、練習再開直後の皆さんにとっては好都合でしょう。雨天時でも、この時期の天然芝グラウンドであれば使用可能です(体育館の使用は不可)。秋になると再びウイルス感染が爆発的に広まる恐れがありますので、サッカーができる可能性が高い期間を最短で予測すれば、6~10月の5ヶ月間くらいでしょうか。時間はあまりありません。サッカー部から感染者が出て部活内で濃厚接触があったことが判明すれば、その時点で活動停止です。活動停止になることが嫌で、体調不良を隠して活動を続けた場合、JFAと栃木県協会による罰則適用の対象になります。4時限目まで授業がある人にとっては平日は1時間程度しか練習できませんが、「手際よく準備片付けして、ボールを蹴れる時間をできる限り増やし、限られた時間で集中して中身の濃い練習を実現すること」「コロナウイルスをなめずに過剰なくらいしっかり感染対策を徹底すること」で、県社会人リーグと全国高専サッカー選手権大会に向けて心身両面のコンディションを整えていきましょう。数は多くないでしょうが、入部を検討してくれている1年生を大切にすることも忘れずに!(2020年6月20日)

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部活自粛期間中にいろいろなサッカー関係の映像を見ましたが、最も興味深かったのは、イングランドのアッシュボーンで1年に1度開催される「シュローヴタイド・フットボール(Shrovetide Football)」の映像です。You Tubeで簡単に観ることができます。フットボール(ラグビー&サッカー)の起源と言われているもので、街の人が北と南に分かれて7,000人規模で2日かけて、川の中にある「ゴール(石碑)」までボールを運び、その石碑に3回ボールをぶつければ勝ち、というゲームです。反則は「殺す」「ボールを隠す」「教会の敷地に入る」だけなので、もうメチャクチャです。家が壊されても保険適用されるので問題ないとのこと。これがサッカーの起源なら、蹴る・殴る・跳びかかる・ヒジ打ちするなどの反則がサッカーの試合では普通に起こることを理解せざるを得なくなります。(2020年6月19日)

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サッカー部への1年生の勧誘活動は、今年は「直接的なこと」は一切やっていません。が、「間接的なこと」については、考えられることはすべてやりました。昨年までさかのぼれば、中学校を訪問して高専の入学案内を配る際に、「サッカー部の顧問の先生に渡して下さい」と独自に作成したチラシを配りましたし…。今月の分散登校初日には、1年生の各クラスの担任の先生方にお願いして、200人の1年生全員にカラー両面刷りチラシを配ってもらっています。でも先日、中学の時はサッカー部に所属していた1年生と話した際「高専に入ってまでサッカーをやりたくない」と言われました。「そっか、高専で新しいことにチャレンジしてね」と答えましたが、ちょっと悲しかったですね、「一緒にサッカーをやれれば、あなたの一生をものすごく豊かなものにできるのに」と言いたかった! ところで、新入生ガイダンスで流してもらった担任紹介映像について「もう一回見たい。クイズの答を確認したい!」というリクエストがあったので、以下にあげておきます(ちなみにサッカー部志望の1年生ではありません)。この「一人で自撮り」映像をサッカー部代表のI先生に見てもらったら「技術がイマイチだな…」と一刀両断されました(苦笑。でも鋭い!)。「技術」以外は好評でした(笑。良かった。ホッ…)。(新聞は「栃木南部よみうりタイムス」2018.7.20/ 2019.7.19/ 2019.9.13版)(2020年6月18日)

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学校に申請していた「感染症拡大防止に係る課外活動実施計画書」が受理され、本日正式に活動計画が容認されました。22日(月)から正式に部活が再開されます。3月3日(火)以来、約3ヶ月半ぶりの活動再開です。感染防止対策はかなり徹底しなければなりません。これは校内の活動だけでなく、今後体外試合を行う時も同様です。3部リーグの試合に参加できる選手は、16日前から平熱が維持されている選手だけです。来週以降写真にあげたような道具や装具、証明書は必需品になります。細かいことは、22日(月)の練習再開前におこなうミーティングで伝えます。「管理されている」という感じは強くなると思いますが(といってもJリーグの選手ほどではありません)、「適当に対応しておけばいいや」とは決して思わないで下さい。サッカーができる期間をなんとかして長引かせられるよう、最大限の努力が必要です。秋になり、ウイルスの活動が活発化して感染拡大すると、再び活動を自粛しなければならなくなります。(2020年6月17日)

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「野球だと、投げたり打ったりといった動作が特定されるじゃないですか。でもサッカーはずっと流れていて動きが多様なので、みんな何をしたらいいのかよく分かっていないんです。・・・メンタルトレーニングとかもサッカー選手がやるかというと誰もやりません。野球だと一瞬の集中力が大事ですぐに役立ちそうってことで取り組んでいる人が多いかもしれません。でもサッカー選手はなんか漠然としているからやらないという感じの選手がすごく多いですね。・・・また体に関しては、スポーツの世界だと20代の半ばから体の能力は伸びないと言われているので、どんどん内面の部分の差になってきます。つまり考え方とか人間性という部分でしかプラスアルファは出てきません」(岩政大樹「文武両道とは「やるか、やらないか」」高畑好秀『僕らが部活で手に入れたもの』STUDIO TAC CREATIVE、2014年)(2020年6月16日)

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先週の土曜日は横殴りの雨が降るあいにくの天気でしたが、近隣の市立中学校のグラウンドではサッカー部が練習をしていました。きちんとした調査をおこなったことがないので推測の域を出ませんが、クラブチームや中学部活でのサッカー経験者のうち、高専入学後も部活でサッカーを続ける学生は三分の一にも満たないのではないでしょうか。原因として、本人の興味の変化もあるのかもしれませんが、中学時代の指導者の影響も少なくないと私は感じています。「サッカーはどんな時でも楽しいものだ」というのが私の持論です。タイの山奥の孤児院で小学生と一緒に3時間エンドレスミニゲームをする時も、私は単純に楽しいです。ゲームで90分間走るための持久力をつけるために、自主的に「素走り」することもありますが(審判は素走りばっかり…)、それも含めて「楽しい」ものです。中学校のサッカー部で良い思い出がなく、「サッカーは好きだけど、中学校の時のような『毎日修行』みたいな部活は嫌だな」と思って入部をためらっている1年生がもしこのホームページを見ていたら、どうぞ一度顔を出してみて下さい。練習再開は22日(月)16時の予定です。(2020年6月15日)

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ニュージーランド北島の街ケンブリッジをホームタウンとする「WaiBOP United」という国内トップリーグ2部のサッカーチームがありました。残念ながら2016年にチームは解散してしまいましたが、私が試合観戦した2014年には、小さな田舎町のチームにもかかわらず、Shota Nakagawa という日本人選手がいました。でも、彼の名前は今世界中のどこのプロサッカーチームの選手リストを検索してもヒットしません。ニュージーランドでもドイツでもタイでも、セミプロリーグで選手として頑張っている日本人に会いましたが、その後陽の目があたるリーグで活躍するようになった選手は一人もいません。夢を諦め、日本からの海外遠征チームに現地のクラブとの試合を斡旋するコーディネーターになる人も少なくありません。日本国内でも、大卒の一般サラリーマン並みの年収さえ得られないJリーガーは、J2以上でもたくさんいます。サッカーで食べていけるのは、それなりの技術とかなりの運を持つ人のみです。「サッカーしかできない人」も悪くはないですが、個人的には「サッカーもできる人」になることをお勧めしたいです。(2020年6月14日)

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チームから最低でも1人は新規で4級審判資格を取得しなければならないのに誰も取る気がなかったので、仕方なく最年少の私が4級審判資格取得講習に参加したのは19歳の時です。当時は4級審判員のワッペンは全国で統一されておらず、広島県はこの真っ黄色のビニールのワッペンでした。その後、2度失効しましたが、なんとなく審判資格は継続的に更新してきました。「リーグ参加のためにチームには4級審判員が必要だった」というのが主な理由です。「身体が動くうちは、現役で選手を続ける。身体が動かなくなったら、指導者になる。指導者ができなくなったら、観客!」と思っていて、そこには「審判」の「し」の字も入る余地はありませんでした。「こんなものはほとんど役に立たないだろう」と思っていたものが将来的に「仕事」に近いものになるとは...。人生は面白いですね。皆さんも、今「面白くない」「有用ではない」と思っていることでも、何らかの縁があって取り組まざるを得なくなったことに対しては、それなりに一生懸命やっておくことをお勧めします。(2020年6月13日)

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先ほど、6/22(月)からの部活再開に向けた「感染症拡大防止に係る課外活動実施計画書」を学生課に提出しました。専攻科生の選手と2人の女子マネージャーが、Jリーグの練習状況なども調べて素案作りに協力してくれました。3人には本当に感謝しています。コロナウイルスの感染対策にはまだまだ適切でない部分があります。現状では「濃厚接触者」の定義は「感染者と1m程度の距離で15分以上接した者」ですが、お気づきのように、サッカーの場合は練習時も試合時も「特定の人と15分間1m以内で接する」という状況は、試合時のベンチの環境を除けば起こりえません。また、下のフィギュアの動きでもわかるように、近くの選手が吐いた息を吸い込む状況が、サッカーでは生じにくいことも容易に想像できます(広いスペースをスピードに乗って移動する途中で相手に接触する。あるいは1対1の駆け引きの時も簡単には飛び込まない)。さらに、一昨日の新聞では「ポジションによって接触の密度も異なる(例えば、GKはほぼ接触なし)」ことにも言及されていました。(2020年6月10日付「朝日新聞」東京本社版朝刊)(2020年6月12日)

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「サッカーがうまければ良い指導者になれる」とは限りません。「サッカーを知っている」というのは最低限の条件ですが、重要なのはチームの歴史や選手やスタッフのことをよく知って、皆から信頼されることだと思います。チームの伝統や背景、暗黙の了解事項を学ぶ気もなく、敬意も払おうとしない指導者がチームの指揮を執ると、チームの雰囲気はすぐにギクシャクし始めます。このことは世界共通でしょう。例えば、(オセアニアの)フィジーのU-18代表の監督を務めるなら、1800年代後半の先住民のフィジー人とインド人労働者の対立を知っておかないといけないし、それぞれのプレーの傾向性(フィジー人はドリブルでの単独突破や身体を張った守備が得意。一方インド系はパスを器用に回すが思い切りがない、など)も把握しておかなければなりません。さらにフィジーの伝統儀礼も知っておかないと、たった一つの自分の無意識な行動で一瞬にしてチーム関係者の信頼を失うことになります…、ということを、フィジーでの高校生の試合会場で教えてもらいました。(2020年6月11日)

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皆さんは多くの面でとても恵まれた環境でサッカーをやれていると思います。特に、皆さんの成長をプロカメラマン並みの腕で記録して下さっている“五代目棟梁”の存在は大きいですね。中学校の時のサッカー部の友人に尋ねてみて下さい、「今通っている高校のサッカー部で、毎年関東大会や全国大会に自腹で駆けつけてくれ、写真を撮ってくれる方はいますか」と。ビデオはゲーム分析のために必要なので、多くのチームが撮っています。でも写真を撮り続けてくれる人がいるチームはほとんどないはず・・・。ビデオの映像はすぐに埋もれて消えていきますが、写真は残ります。“棟梁”は常にスタメンの選手だけでなく、控えの選手やマネージャー、下級生、我々スタッフの写真も撮ってくれています。私が10代だった頃のサッカー選手としての写真は、唯一、下にあげた1枚だけです。高校時代のビデオ映像はありますが。もはや見ることができません。サッカー選手としての成長の記録が残っている皆さんがうらやましいです。(2020年6月10日)

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イングランドはご承知のようにサッカー発祥の地なので、サッカーというスポーツを成立させている「基本的要素」が、きちんとしています。正当なヘディングの競り合いにこだわり、「ルールを意識的に破ることを戦術の一環とみなすこと(マリーシア)」を嫌い、審判員はどんな状況でも対角線式審判法を守ろうとしています。オーストラリアやニュージーランドはもともとイギリス人が入植した島なので、両国のサッカースタイルもイングランド方式ですし、「基本的要素」がしっかりしている点も母国イングランドと同じです。私はオーストラリアやニュージーランドでプロリーグの試合を数多く観てきましたが、ただの1度もヘディングの競り合いでのファウルを目にしたことがありません。写真のようにトップリーグの副審の位置取りも、気持ちがいいくらい基本に忠実です。そんな理由もあって、私はオセアニア地域のサッカー観戦をこの15年ほど続けています。(2020年6月9日)

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ここに写っている9人の1年生のうち5人は5年生になった今もサッカー部で活動を続けています(後に1名入部したので、現在5年生は6名)。5年間、ずっとサッカー部で勉学と部活を両立させてきたことは本当に素晴らしいことです。心から敬意を表します。いつも言っていますが、技術的にも人間的にも劇的に伸びるのは3年生の秋から冬にかけてです。さらに5年生の初夏以降は、どんなに自分勝手な選手であっても(人によって差はありますが)後輩やチーム全体のことを気にかけるようになります。高専のサッカー部の監督を務めることの最大の醍醐味は、皆さんのこの変化に付き合えることです。試合にスタメンで出るとか出ないとか、大会で大きなミスを犯したとか、PKを外して予選敗退したとか、実は「どうでもよい小さなこと」だった、と歳を重ねればわかります。「どうでもよくない大きなこと」は、5年間サッカーに一生懸命取り組んだことだ、ということに気づく日が必ず来るはずです。(写真は2016年夏の関東高専大会/五代目棟梁撮影)(2020年6月8日)

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「自分にできることを考える。ダメだったら、そこで終わるしかない。森保のサッカー人生はいつもその繰り返しだった。自分にできることは、それほど多くない。だからこそ、それを徹底的に見つめ、できることを100%やろうとする。その意志こそ、森保の最大の武器だ。」私はサンフレッチェ広島の設立準備が始まり、ファンクラブサポーター募集と同時に入会したので、会員番号は43番です。選手として絶好調だった「ドーハの悲劇」の頃も、選手晩年の右足首の手術で苦しんだ頃も、常に前向きで、自分に厳しく、周囲を常に気遣い、誰も気にかけないような人を大事にしてきた森保さんを知っています。彼が代表監督に就任したのも「なるべくしてなった。必然だった」としか思いません。(『サンフレッチェサポートマガジン assist』2001年シーズン特別増刊号、より)(2020年6月7日)

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今日はこの春3級に昇格したうちのサッカー部の審判員と一緒に宇都宮に行って走ってきました。この写真だけで場所が当てられたらすごい!「隣で栃木SCの選手たちが練習していた」と言えば大きなヒントになるかな。河内総合運動公園です。といっても、皆さんは試合で使ったことが一度もない競技場かもしれません。駐車場は結構車が一杯でしたし、公園内でも市内の高校の陸上部員が走っていました。皆さん、ちょっとずつ始動している感じです。私は自粛期間中も走る努力はしていましたが、ほぼジョギング系だったので、今日のスプリント・ダッシュはきつかったです。最初からきついことをすると怪我をするので、皆さんの練習再開時の参考にしますね。(2020年6月6日)

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6月22日(月)からの部活再開に向けて、具体的に動き出しました。まだ2週間あるので、学校に来る必要のない遠隔授業の日だけでも、これまでよりも少しハードに身体を動かすことを始めて下さい。でもペースを上げるのは慎重に...。普通のジョギングシューズやトレーニングシューズでアスファルトの道路を走り続けると、膝を痛めます。アスファルトはダイレクトに体重を跳ね返すので、体重60kgの人だと常に片足に240kg以上の「突き上げる力」が下からかかり続けることになります。ちょっとずつ、ちょっとずつ、ですよ。ところで、先月開催を予定していた「親子サッカー教室」は延期になってしまいましたが、なんとか秋に実施できるよう、交渉してみます。前にも書きましたが、今年は自分たちの「サッカーをする力」を、1年生や子どもたちにも使うことを心がけて下さい。そういう気持ちがないと、1年間チームとしてうまく乗り切ることは難しいと思います。(2020年6月5日)

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今日、「体育」の授業をこっそりのぞき、部員の皆さんの様子を見ましたが…。およそ3ヶ月間、きちんとしたトレーニングができなかった影響は、思ったよりもかなり大きかったようですね。身体の胴回り、特に腹部に脂肪がついて「寸胴」体型になっていました。やっぱり元の身体に戻すのは1ヶ月半では無理だと思います。しかもこれからどんどん気温と湿度が上がっていくので、なかなか体型を絞っていくのも難しいでしょう。「失ったものを取り戻す」には、「得た」時の数倍の厳しい努力が必要になります。だからこそ「失わないように維持しておく」ことが重要だったのですが、その「維持」も簡単にはできる状況ではなかったので仕方ないですね。9月までに、昨夏の体型とコンディションを取り戻しましょう。(写真は昨夏2019年7月の関東高専大会決勝前/五代目棟梁撮影)(2020年6月4日)

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4~5年生の部員については、付き合いが長いので、性格や志向はもちろん、利き足やプレーの癖、メンタル的な特徴など、私は頭の中で把握しています。でも、1~2年生の部員に対しては、実はこまめにメモを取って、いろんな情報を把握しようと努力しています。マネージャーが教えてくれる情報も、皆さんの「気質・資質」を把握するのに非常に役立っています。「かっこつけか知らんけど、後ろ向いてパスするのはどうかと思う」「○○は最近やる気に満ちている」「連続でパスがつながるのは、焦った結果か、急いだ結果か、それともまぐれか」とか、マネージャーはちゃんと見るべきところを外さずに見て教えてくれます。それらをほぼ全て、このノートに書き込んでいます。ニュージーランドサッカー協会が発行しているもので、かなり合理的に作られています。中身は皆さんには決して見せられませんが…。きっと怒るだろうからね(笑)。(2020年6月3日)

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5月31日に(公社)栃木県サッカー協会が「活動再開に向けたガイドライン」を公表しました。「プレー・トレーニング以外は移動中もできるだけマスクを装着する」「口に含んだ水や唾をピッチに吐かない」「ミーティングは最小限に行う」など細かい留意点があげられています。栃木県協会の指針はJFAの指針に基づいていますので、部活再開に向けて、この指針に沿って練習計画を立てていくつもりです。「感染が発生するとまたサッカーができなくなる」「あなたの大切な人が肺炎で命を落とす可能性がある」ことを頭に思い浮かべよ、とも書かれていますが、まったくその通りだと思います。練習再開から6週間は、基本的にはゲームはできないと思って下さい(ケガ予防のためです)。写真は昨年2月の練習風景ですが、こういった練習ができるのもかなり先になります。もうしばらく我慢が続きます。(2020年6月2日)

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5月の週末は(土)(日)を合わせて10日間ありましたが、10日間すべて、「指導者」「審判員」「審判インストラクター」の研修に参加しました。もちろんオンライン研修やe-ラーニングに限定されるのですが、かなり充実した内容でした。こうした機会を設定してくれた日本サッカー協会や栃木県協会の関係者の皆さんに本当に感謝しています。平均して1日2時間程度、最長は6時間ほどです。この間、ずっとサッカーに関することを集中的に考え続けるのですから、「サッカーから離れてしまったな・・・」という感覚は、私にはこの1ヶ月間まったくありません。「毎週末研修」の「短所」をあえてあげるとすれば、「世界基準」で育成や判定を考えるようになってしまったことぐらいです。(2020年6月1日)

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写真に写っている彼らが「何者か」「どこで何をしているのか」わかりますか?場所は公園、4人は警察官仲間で真ん中の2人が言い争いになりヒートアップ。彼らが殴り合いになったらすぐに止めに入れるよう、両脇の2人は様子をうかがっている...という光景ではありません。ニュージーランド・ナショナルリーグ1部(日本で言えば、Jリーグ・ディヴィジョン2)の試合前の審判団による打合せの光景です。右側の背が高いイケメンは最年長の第4審、左側で腕を組んでいるのはベテランの副審(A1)、真ん中でこちらに背を向けているのが経験が浅い若手副審(A2)、ちょうど顔が見えませんがこちらを向いているのが有望株の若手主審です。審判団もこうやってバランスを考えて構成されています。「年輩と若手」「ベテランと駆け出し」「若手を成長させる機会とアクシデント対応の両立」・・・。チームも同じです。1年生が入ってきたら、1年生を成長させる一方で彼らの失敗のフォローとサポートを上級生がしていかなければ、「駆け出しの新入生」と「ベテランの上級生」が融合して一体化したチームは作ることは不可能です。(2020年5月31日)

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やっと週明けから「分散登校」ではありますが、再開(&再会)ですね。部活はまだできないし、「中途半端な登校だな」と思いつつも、皆さんに会うのは結構楽しみです(これは本当に真面目な話!)。ヒマがあったら教員室に顔を出して下さい。皆さんからなら、ウイルス感染しても「ま、しょうがないかな」と思えるかも(こっちがうつす可能性の方が高いか…)。皆さんにとっても、私が「会うのが楽しみだな」と思ってもらえる教員であることを願っています。学生に対する教員の影響力は良くも悪くも小さくないので、責任重大ですね。私にとって最初の「本格的なサッカーの指導者」は、平塚智先生でした。当時「中学生はとにかく個人『技術』を高めることが最重要」というのが一般常識でしたが、平塚先生は個人「戦術」(例えば「コーナーキックの時は段差をつけてポジショニングを取る・ディフェンダーの前のスペースでボールに触りに行く」「サポートの動きは斜め背後から」など)も同時に叩き込んでくれました。10歳代半ばまでに徹底的に教えてもらった個人「戦術」の基本は、今も本当に役立っています。今に至るまで30数年間連絡を取っていて、私にとってはまぎれもなく「大きな影響を与えられた指導者&先生」です。(写真は『サッカー小僧』2006新学年版、白夜書房、より)(2020年5月30日)

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今春から「課外活動指導員」として赴任された村川さんが、芝グラウンドの手入れと整備をしてくれています。今週は機械で芝をきれいに刈って下さいました。「北側に刈り残しができてしまってすみません」と先ほど言われましたが、いやいやいや…、感謝の言葉しかありません。日中は最近30度近くまで気温が上がって蒸し暑くなった炎天下で、この広大なスペースの草を刈るのは、かなりの重労働です。部活が再開したら皆さんに村川さんを紹介するので、お礼の気持ちを伝えて下さい。それにしても、美しいグラウンドだな…。(2020年5月29日)

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Jリーグだけでなく、日本のフットサルトップリーグのFリーグも開幕が延期されています。会場が屋内なのでJリーグよりも開催条件が厳しく、9月開幕になるとのこと。Jに比べてまだプロ契約選手は少ないですが、だからこそリーグ開催ができない現状では選手もスタッフも大変です。Fリーグ・ディビジョン1に所属する「立川・府中アスレティックFC」監督の“マルコ”にはずいぶんとお世話になりました。情熱的で、非常に義理堅い指導者です。私がフットサルの戦術や指導法を理解して応用できるようになったのは、ブラジル・サンパウロ出身の“マルコ”のおかげです。感謝しても、しきれません。1週間一緒に同部屋で過ごした御殿場から小山に戻る際、途中にある自宅まで送ったら、「いいか、ちょっと待ってろ」と言い、自宅から新品のスタッフ用ウインドブレーカーを持ってきて「友情の証だ。着てくれ」と言って、一緒に奥さん手作りの「フェジョン(ブラジルの国民食である豆シチュー)」を持たせてくれました。フットボールに深く関わり続けていると、薄っぺらで表面的な関係ではない「戦友」みたいな友人が多くできます。幸せなことです。(2020年5月28日)

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「学業成績」と「サッカーに真剣に取り組む姿勢」との関連性について、科学的な因果関係はわかりませんが、少なくとも私の経験則に基づけば、「関係している」と言えます。おそらくキーワードになるのは「集中力」でしょう。「授業中に寝ていたり、他の教科のレポートを書いていたりする学生は、サッカーにも100パーセントで取り組めない」という傾向は非常に強いです。「授業の時は全力で授業に集中してその時間内で内容を理解して、ついでに宿題もその時間でやって、後はパッと切り替えて次のことをする」ということができている学生は、選手としても能力を発揮している場合が多いです。ブラジル代表だったソクラテスは、医師免許も持っているインテリでしたが、私から見れば別に不思議なことではありません。何事にも全力で集中して取り組める選手だったのでしょう。プロサッカー選手兼医師という人はパブロ・アルファロ(セビージャFC・スペイン)やケニー・デューカー(グレトナFC・スコットランド)など、他にもいます(いました)。(2020年5月27日)

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「私の血管には今でも赤と黒の血が流れている」とジーコがよく言いますが、その理由はこのCRフラメンゴのユニフォームを見れば一目瞭然でしょう。「広島そごう」の屋上で開催されたジーコのトークショーに参加した帰りに購入しました。どちらのユニフォームも小さな子ども用です。この状況下なので、私たち(教員・指導者)は毎日賛否両論がちょうど半分ずつあるような物事に対して「こうしよう!」と決断を下しています。「情熱」や「やる気」の面でも温度差がある人々が集まる中で、予測を立てにくい未来のいろいろなことについて決断していくので、「本当にこの決断で良かったのか。いろんな人をデス・ロード(死の道)に引き込んでしまったのでは?」と感じることもなくはないです。でもそういう時は、ジーコの「そんなことは全く気にするな。私はワールドカップでPKを外したんだぞ」という言葉を思い出して、次のことを考えて進んでいくようにしています。(2020年5月26日)

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夏の甲子園大会が中止になり、全国高専大会を含めて、高校生年代の全国大会はほぼすべて中止になりました。甲子園大会中止が発表された後、「命がけでやってきた3年生から(全国大会の)機会を奪うな」「(甲子園は)きつい練習に耐え、命がけで目指してきた場所」など、強豪校の監督による「命がけ」発言が目立ちました。いろいろな考え方の監督がいていいと思いますが、私は皆さんには「命がけ」でサッカーをして欲しくはないです。むしろ逆に、命がすり減りそうになった時に「もうちょっと頑張って生き続けよう」と考えるきっかけにして欲しい。サッカーに真剣に取り組めば、仲間と意見対立し、言い争いになり、自分の無力さや限界を知らされ、孤立したり、迷惑をかけた罪悪感に打ちひしがれたりする機会が多くなります。でも、こうした経験は長い目で見れば間違いなく「財産」になります。皆さんが40代、50代になって、いろいろと「背負うもの」が重くなってきた時に、これらの経験がジワジワと効力を発揮して、皆さんを助けてくれるはずです。(写真は2018年夏の関東高専大会/五代目棟梁撮影)(2020年5月25日)

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益子町南運動公園でトレーニングをしてきました(昨年9月29日に「ウィナーズ」さんと試合をした場所です)。サッカー場はきれいに整備されていて、良いコンディションが保たれていましたよ。子どもが遊ぶ遊具広場は未開放になっていたため、人は少なかったのですが、親子連れが外周ジョギングコースを走っていました。今日はもともと下野市の大松山運動公園陸上競技場で仲間とトレーニングの予定だったのですが、コロナ禍の影響で5月末まで閉鎖されたため、ちょっと遠かったのですが益子町まで足を伸ばしました。毎週末に、県内の、コロナ禍がなければピッチに立つはずだった競技場に行ってトレーニングをするのは、私なりのモチベーションを保つ工夫の一環です。(2020年5月24日)

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今日は久しぶりに部室の掃除をしました。皆さんが日常的に使っているわけではないので、それほど汚れてはいませんでした。でも逆に使っていないからこそ、至るところに蜘蛛の巣が張られていたり、奇妙な虫の死骸が転がっていたり、ホコリがたまっていたり、なぜかサッカー部費で購入したはずの石灰が陸上部の部室に置かれたりしていて、結構力仕事が多く、やりがいはありました。今後も安全対策で「3密」を避けるため、部室は使えないかもしれません。Jリーグの選手もクラブハウスを使わず屋外で着替えていますし、小・中学校では更衣室の密集を避けるため、今夏は水泳の授業を中止しているところもあるくらいなので...。でも、少しずつこうした作業を通して、部活を再開できる環境を整えていこうと思います。(2020年5月23日)

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学校の前のイオン内の「ヴィレッジヴァンガード」で、2014年のブラジルワールドカップが終わった後、写真の「ワールドカップもどき」が売られていました。「1個4,980円、2個で7,980円」だったと思います。そもそもこんなものは1個だって不要だし、ましてや2個なんて絶対必要ないのは自分でもよくわかっていましたが、まったく迷うことなく2個買いました。サッカーに関心や興味のない人から見れば、きっとガラクタ未満でしょう。でも、私にとっては大きな価値があるんですよね。大先輩に「サッカーに関わることは何でも好きだ。ライン引きさえワクワクする」という人がいますが、その気持ちはよくわかります。サッカー好きは、センスがなくても、試合にスタメンで出場できなくても、ケガをしていても、いつもそれなりに幸せな表情を保っています。多くの選手を見てきましたが、やっぱり、うまくいく時もいかない時も生き生きしているのは、「サッカーセンスしかない奴」よりも断然「サッカーに関わることが好きで好きでたまらない奴」ですね。私もお陰様で結構幸せに毎日を生かしてもらっています。(2020年5月22日)

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私は多分、皆さんと同様、いやそれ以上に「サッカーがしたくてしたくてたまらない」派の一人です。マスクとフェイスガード・手袋着用、酸素ボンベを背負っても「やりたい」派です。サッカーができるなら、安全対策として不自由な思いをすることになっても、さっさと受け入れて即座にプレーしたいです。でも一方で、長くサッカーをやるためには焦りは禁物です。ブンデスリーガが再開しましたが、6試合で8人の選手が「接触プレー以外」のケガでピッチを退いたそうです。肉離れや捻挫など、明らかにトレーニング不足ですね。というわけで、私も今日は夕方「真岡市総合運動公園」に行ってトレーニングしてきました。数は少なかったですが、走っている人もいました。が、ピッチを見て「・・・」。昨日の雨のせいもあったのでしょうが、芝が芽吹き、草やゴミもたまって、残念な状態になっていました。高専の天然芝グラウンド同様、使わないと維持は難しいですね。(2020年5月21日)

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天然芝グラウンドは、今はほとんど学校側に手入れしてもらっていません。その結果、これはマズいですね…、クローバーの花が咲いて「お花畑」になってしまいました。まるで、良くない状態の時の「岩舟総合運動公園サッカー場」のような感じです。天然芝グラウンドは、適度に使って「踏んだり蹴ったり」しておかないと、こうなってしまいます。荒れ始めの状態です。私もさすがに「これはダメだ」と思って、最近毎日グラウンドに出て草引きをしています。何とか、皆さんがこのピッチに立てるまで、最低限の状態は保てるように手入れしておきます。(2020年5月20日)

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なかなか先が見通せません。今のところ小山高専は6月1日(月)から登校解禁予定ですが、福井高専は先週末に登校解除を8月初旬まで延期しましたし、四国のすべての高専は以前から8月初旬までの遠隔授業を決定しています。つまり、福井も四国の高専も、8月初旬までは部活も一切できないということです。県内の社会人の試合は、一応6月28日(日)にクラブ杯が予定されていますが、実際どうなるかわかりません。今朝、日本スポーツ協会から「スポーツイベントの再開(自分でプレーする場合も含む)に向けた指針」も届きましたが、う~ん…、これがまたなかなか解釈が難しい文章です。確実に言えそうなのは「部活の再開はまだ先になりそうだな」ということ。自宅でトレーニングしたければ、部室のボールを持ち帰ってくれても構いません。ご覧のとおり、だいぶ減っていますが、それはすでに6人の部員が自宅にボールを持って帰っているから。ただし、待ち出す時は必ず私に一言連絡を下さい。(2020年5月19日)

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皆さんは体育系の部活に所属しているので、「リスクを伴う決断の練習」をできる機会が多い点は、一般の学生にはない大きなアドバンテージだと思います。監督やレフェリーは、しょっちゅう「決断」していますが、実は自信を持って正しく決断するために不可欠なのが、自分にアドバイスをくれたり、「一緒に責任を負うよ」と言って自分の重圧を和らげてくれるような、「自分を助けてくれる周囲の人」の存在です。監督として決断する時には、キャプテンはもちろん、ベンチにいるコーチや代表、マネージャーにもよく意見を聞きました。主審を担当する時に最も心強く感じるのは、気心の知れた、何十回も一緒に修羅場をくぐってきたベテラン審判員と審判チームを組んだ時です。選手の皆さんも、「自分がここでボールを持って前線にドリブルで上がって、万が一奪われて逆襲を食らっても、中盤のアイツが絶対に全力で自分の代わりに守備ラインに戻って身体を張ってくれる」と確信できたら、迷わず「リスクを伴う決断」ができますよね。経験を重ねた大人であっても、信頼できる仲間がいなくて、結果的に一人で暴走して決断し、修復不能な最悪の状況を引き起こす人は少なくないです。「信頼できる仲間を作り、相談して、助言をもらい、客観的に自分の判断を振り返って、そして最終的な決断をする」という練習を今のうちからできるのは、大きな利点です。(2020年5月18日)

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オンライン授業で「教わろう」としてもあまり効果はないかもしれませんね。むしろ「自分で学ぶ」つもりで授業に向き合ったほうが得るものは大きいと思います。私は大学2年生(19歳)の6月に「ヨーロッパ選手権(EURO92)」を観戦するため、10日間スウェーデンに行きました。しかしちょうどこの時期は大学のテスト期間中。必修の「ドイツ語演習Ⅱ」だけは絶対に落とせなかったので、担当のルー先生(大柄なドイツ人女性)に直談判しました。「予選リーグ6試合の観戦レポートを、1試合につきA4用紙2枚分ドイツ語で書いて帰国後提出するので、どうか受験を免除して欲しい」と。返答は一言「内容次第だ」。単位を落とすと留年なので、スタジアムでドイツ人サポーターにインタビューしてコメントをまとめて、必死でA4用紙15枚分のレポートを作成しました。提出して返ってきた評価は、なんと最高得点で「S」評価!ドイツが準優勝して、ルー先生の機嫌が良かったことも私にとってはラッキーでしたが、でも本当に人生でこの時期一番ドイツ語を勉強しました。まさしく「自分で必死に学んだ」のです。この時の勉強のおかげで、今でも何とかドイツ語は使いこなせています。(2020年5月17日)

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この1か月間で、毎晩寝る前に1時間半ほどサッカーのDVDを見る習慣がつきました。毎日楽しみで、私としては非常にいい勉強になっています。思いがけず嬉しいこともあります。昨夜、ジダンの『The History 1972-2002』を見ていたら、突然往年のウルグアイ代表選手であるフランチェスコリが登場しました(まぁ、皆さんはご存じないでしょうが…)。「おおっ!」と感激して、思わず写真を撮りました!現役時代とまったく変わらず(髪型も)、非常に謙虚で周囲の人を充分に思いやることができる「紳士」でした。現在はテレビ局の副社長です。元プロサッカー選手の中には年齢を重ねるにつれて「やさぐれた」感が強くなる人も少なくありませんが、フランチェスコリとバッジョは、ずば抜けて別格です。「こんな風に自分も年齢を重ねていきたいな」と思える、良いモデルです。(2020年5月16日)

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私は一般の人よりは読書量も蔵書量も多いほうだと思います。そのため「何かお奨めの本があったら貸してくれ」と言われることがあるのですが、貸した結果、ほとんど開かれた痕跡もなく手元に戻ってくるのが、この『うつ病とサッカー』です。私は教員という職業柄、関心があったので出版されてすぐに読みましたが、まったく楽しい内容ではありません。でもこの本を読んだ後、「人が自分の意思で死を選ぶ時に、なぜそんなに苦痛に満ちた方法をとるのだろう」とは思わなくなりました。最近ではサンフレッチェ広島の森崎兄弟が、自分たちがうつ病で自死さえ考えたことを告白した本を出版しましたが(つくづく森保一・元広島監督の偉大さを感じます)、一般的には、皆さんを含め「アスリートはうつ病とは無縁だ」と思っている人が多いのではないでしょうか。でも、それは間違いです。逆に「アスリートだからこそ」うつ病を患う可能性は高くなります。こんな状況なので、なおさらです。どんな病気でも同じかもしれませんが、「自死」を避けるために重要なのは、理解し、分かってくれようとする人がそばにいることです。(2020年5月15日)

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高校時代のサッカー部の先輩であるKさんはチームのメンバーの中でただ一人「ヘディングを免除された人」でした。コーナーキックの際はいつもキッカーを担当。理由は、高校1年の時の交通事故により開頭手術を経験していたからです。Kさんの近くに上がったハイボールは、いつも周囲の選手が全力で競りに行っていました。同じく先輩のSさんは、不幸にも在学中にお母様を病気で亡くされたのですが、そのお母様の遺言が「残した貯金の一部でサッカー部員全員のユニフォームを買って欲しい」でした。そのユニフォームが写真手前のアンブロ製の12番です。30年以上前のユニフォームですが、このユニフォームだけは今でも粗末には扱えません。個性的な、まるで異質な背景や性格をもつメンバーが集まったこの年のチームは強かったです。選手権県予選では4強に入りましたし、1人は国体選抜選手に選ばれました。異質な選手の集団は、監督としてはまとめるのに手こずりますが、一度まとまると揺るぎない結束力のある集団に変わります。(2020年5月14日)

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うちのディフェンス陣の要である2人の5年生が教材を取りに学校に来ました。私がそのまま素直に2人を帰すわけがなく…、短い時間でしたが長い距離を保って一緒にボールを蹴りました。体力は多少落ちていても、2人ともすぐに美しいインステップキックでスパーンと重いボールを飛ばしていました。「サッカー、やりてぇっ!」て…。その通りですよね。いやぁ、このまま5年生が今年度は全国規模で活躍する機会がなく、サッカー部を引退するのはあまりにももったいなすぎます。もしかすると多くの部員の皆さんはモチベーションを失っているかもしれませんが、いい感じになった天然芝の上でボールを蹴ったらすぐに「やる気スイッチ」が入りますよ。顧問として、何とか大会実現に向けて力を尽くすので、5年生はサッカーができない今のうちに勉強に集中して進路を決定させ、公式戦ができるようになったらサッカーに全力投球できるよう準備しておいて下さい。(写真は2019年夏の全国高専大会/五代目棟梁撮影)(2020年5月13日)

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昨日から授業が始まりましたが、オンラインなので中々会えませんね。皆さんが運動不足でスポーツ選手らしくない悲惨な体型になっていないことを祈っています。もし運動不足、食生活も乱れがちになっていたら、この写真の組み合わせをお奨めします。「アセロラ味のクエン酸入りプロテイン」を「アクエリアス・ピーチ」で溶かすのです。「ゲッ…」と思うかもしれませんが、私は病みつきになりました。この世のものとは思えないシュールな、ありえないような味です。昼もコンビニ弁当で済ませているなら、意識的に「幕の内弁当」とか「鮭弁当」を選んで、栄養が偏らないようにして下さいね。まずは、引き続き「健康維持」が最重要課題です。油断しないように…。(2020年5月12日)

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皆さんへのこの毎日の「連絡」作成も5月7日までの予定でしたが、部活中止期間が月末まで延長されたのでもう少し続けることにします。FIFAは現在、試合中のマスクや手袋の着用の許可を検討しているそうです。試合中のツバ吐き(「誰かに対して」ではなく「ツバを吐く行為そのもの」)に対して懲戒罰の適用も検討しているとの記事が昨日の朝日新聞に載っていました。これは、まずいですね…。うちの“福島のファイター”はキックオフ直後に「2回のツバ吐き」で即刻「退場」になりそうな気がします(苦笑)。マスクは「ゴアテックス」のような素材(外からの雨は一切通さないが、内からの空気は通す)をうまく利用すれば問題はないかもしれません。実際、厳寒期の練習ではネックウォーマーを上げて顔の下半分を覆ってプレーしても平気ですしね(これから夏なので熱中症の問題は残りますが)。問題は「審判」です。マスクを着用していると、笛が吹けません。試しに先ほどマスクの上から吹いてみましたが、結構厳しいです。となると電子ホイッスル? でも、実際の笛に比べれば電子ホイッスルの音量は極端に下がるので、最近の白バイのサイレン音くらいに音が通る音域に調整した電子ホイッスルを両手に持ってジャッジすることになるかも…。(2020年5月11日)

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JFA公認コーチ資格を持つ指導者向けに隔月で発行される『JFA TECHNICAL NEWS』(Vol.95、2020年1月発行)に掲載されたアインシュタインの言葉です。育成年代の指導者は「あなたたちは選手の未来に触れている(だから時間をかけて選手を育てる責任がある)」と言われ続けているので「未来に対して…」の部分に反応するでしょう。一方、審判員は「今、目の前で起きていることに対して、一つ一つ競技規則に照らして対応していき、その積み重ねの総体が90分」と言われ続けているので「今日のために…」の部分に反応するかもしれません。でも興味深いことに「本当にこの指導法が適切だったのか」「本当にあの判定で良かったのか」と常に反省して自己の決断を振り返ることを求められる点(何も疑問を持たない状態に陥らない)は、指導者も審判員もまったく同じです。(2020年5月10日)

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ブンデスリーガ(ドイツプロサッカーリーグ)が5月16日から無観客で再開されることが正式に決まりました。所属全選手にPCR検査を受けさせ、周到な準備をしての再開です。16日はルールダービー(ルール地方を本拠地とするチーム同士の対戦)の、シャルケ04vsボルシア・ドルトムントの試合が予定されています。実は私はシャルケファンです。’80年代の「三菱ダイヤモンド・サッカー」(TV番組)で目にして以来です。当時はオラフ・トーン選手の全盛期でした(知らない...?)。有名になる選手が短期間しか在籍しないチームとしても有名です(サネ、エジル、シューマッハーも所属していました)。怒られそうですが、「阪神タイガース」のようなチームみたい、と言えばわかりやすいかも。勝てない、なかなか優勝できない、たまに突然上位進出するけどすぐ失速、でも地元ファンは熱烈応援、のような…。「勝つこと」「力を持っていること」「お金があること」は、人に愛されるための必須条件ではありません。(2020年5月9日)

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JFAが「サッカーとフットサルの融合」を提唱して久しいですが、フットサルの指導理論がサッカー界にもたらした最大の功績は、すべての戦術練習に「認知(みる)→決断(選ぶ)→実行(行う)」の要素を導入させたことだと思います。今でこそ、サッカー指導でも審判育成でも「認知→決断」のプロセスを洗練させることに力が注がれるようになりましたが、フットサル指導ではずっと前から、「実行」に至る前段階のプロセスを強いプレッシャーがかかった中で可能にするトレーニングを積極的に取り入れていました。最も重要なのは「認知(複数の情報を瞬時に収集)」です。言い換えれば「どれだけ見えていて、どれだけ聞こえているか」です。ここが不十分だと、良い「実行」はありえません。「最善の行動をするためには、複数の選択肢から最もマシなものを選ぶしかなく、複数の選択肢を作るためには、最低でも2つ以上の選択肢を構成するために多様多彩な多くの情報を得る必要がある」というのが基本的な考えです。(2020年5月8日)

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エディー・ジョーンズさん(ラグビーイングランド代表ヘッドコーチ)が「スポーツ選手は人々の『ロールモデル(手本・模範)』であり続けて欲しい」と言っていましたが、私も全く同感です。皆さんはアマチュアの選手ですが、それでもこんな状況下であっても「常に前向きで、希望を失わず、自分が置かれている環境に不平を言わず、笑顔を絶やさず、困っている人を助け、落ち込んでいる人を勇気づけられる存在」であり続けられるように努力して欲しいと思います。「実際にそういう存在であるかどうか」は重要ではなく、大切なのは「そういう存在であり続けられるように努力すること」です。レフェリーに対しては、選手に対する要求よりももっと完成度の高い「ロールモデル」であることが求められるでしょうから、私は24時間、少なくとも気持ちだけはレフェリーでいられるように努力しています。(2020年5月7日)

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再び内田篤人選手の言葉です。「実は、ソガさん(アントラーズGKの曽ケ端準選手)に怒られたんだよね。なんかインタビューの記事で『練習では100%の力を出さないようにして、けがしないようにして試合を目指します』って言ったんだよね。すぐに『やべー。変なこと言っちゃったな』って思ったんだけど、記事が出た時くらいに、ぼそぼそっとソガさんが『若手も見てるんだぞ』って言ってきて。同じ、フルで練習ができないという意味合いでも『今、自分ができる100%でやる』って言ったほうがよくない?って言われて考え方を変えたんだよね。」「他の人から見たら『内田、流してるな』と思われるかもしれないけど、俺はこのけがの状態でこのくらいしかできないから、これが“今の自分の 100%”だよっていう練習をしようと思って。」(了戒美子「診断がつくだけでありがたい―内田篤人31歳、けがとの闘いと主将としての変化」Yahoo!ニュース特集、2019/11/9(土) 9:51配信より)(2020年5月6日)

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皆さんは現状を「困難な状況」ととらえていると思いますが、羽中田昌さん(JFA公認S級コーチ。『キャプテン翼』の三杉淳のモデル)ならどう感じているかな、と考えることがあります。羽中田さんは、山梨県立韮崎高校が高校サッカー選手権2年連続準優勝した時のエースでした。でもその後、不運にもバイク事故で脊髄を損傷し下半身不随になりました。私が初めて羽中田さんにお会いしたのは、雨の矢板運動公園陸上競技場での試合の時です。ご著書へのサインの脇に「ありがとう」と添えて下さいました。想像を絶する困難な状況を経験した人は、他人への感謝の気持ちが自然に表れるのかもしれません。でも、今が「困難な状況」であれば、困難を経験している私たちも今後、もっと他人に感謝できるようになれるのでしょうか...。土砂降りの中、矢板陸上競技場の土のトラックの上で、泥だらけになった車椅子のタイヤをビショ濡れになったまま回していた羽中田さんの姿を今も思い出します。(2020年5月5日)

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ボールをトラップした瞬間に、目の前に写真のような状態で相手選手が現れました。皆さんはこの選手(ちなみにFC琉球所属の小野伸二選手です)をかわしたい時、右と左のどちらに逃げますか?私の答は「向かって右側」です。なぜなら小野選手の左足に体重が乗って踏み切っているので、向かって右側に瞬時に動くことは不可能だからです(まぁ、小野選手ならフェイクで、私が右に誘い出されているのかもしれませんが)。これが「逆を取る」ということの基本です。現在は、アマチュアでもスピードとフィジカル重視で、ゴールからゴールまで最短でボールを運ぶスタイルが主流になってしまいましたが、1990年代半ばあたりまでは、サッカーはもっと悠長でした。そして多くの選手は、相手の逆をつくことで、相手を抜いて、パスを通し、シュートを打っていました。今では、PKを蹴る時でさえ、相手がどちらに体重をかけているかを見ながらプレーしている選手は少ないですね。(2020年5月4日)

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上述したように、今夏の兵庫での全国高専体育大会は中止となりました。この後の展開を自分で予測して準備を始めて下さい。船が出航してから港に向かっても、遅すぎです。サッカーでも人生でも、何も考えていない人は常に後手にしか動けないので、何一つ達成できません。パスサッカーを重視したフランス代表の最盛期に活躍したプラティニについてのコメントです。「プラティニは、ピッチ上では誰よりも早く展開を読めた。それが彼の特徴だ。今でも彼と話す機会があるが、会話の意図を理解するのも非常に早い。もちろん、テクニックもある。ゴールへの嗅覚という面でも素晴らしい。でもやはり彼の才能の中で最も素晴らしいのは、あの優れた状況判断能力で人より速くゲームを読む、その才能だと思う」(ローラン・ブラン)(2020年5月3日)

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言い尽くされた言葉ですが、「技術は裏切りません」。歳をとると体力は衰えますが、技術はほとんど衰えません。私が広島県社会人2部リーグのチームに所属していた頃、同じ2部に「マツダFC」も所属していました。当時MAZDAのトップチームはJ1所属の「サンフレッチェ広島」、2軍は中国リーグ所属の「マツダSC東洋」、そして一般社員主体で構成されているチームが「マツダFC」でした。その「マツダFC」に、当時50歳を目前にした小城得達選手や桑原楽之選手が登録されていて、後半30分頃から交替で出てきてプレーしていました。2人とも、1968年のメキシコ五輪で日本が銅メダルを取った時の日本代表メンバーです。特別すごいことをするわけではないのですが、ピタッと足下にボールを止め、パシッと味方選手の足下にまったくズレることなく蹴れる技術は健在でした。(2020年5月2日)

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4月以降、屋内にいることが多くなってから新しく取り入れたのがTABATA式トレーニングです。ご存じの方も多いと思いますが、有酸素性と無酸素性の両方のエネルギー供給系を鍛えることを目的とした「20秒の高強度運動+10秒の休息を8セット(4分間)繰り返すインターバル・トレーニング」です。高強度運動の20秒間は自分の最大心拍数の90%まで心拍を上げるので(400mを超全力疾走するレベル)「地獄」です。今日は固定式自転車(エアロバイク)で2kgの負荷をかけ、160回転/分(やりすぎ)の維持を目指して4分間こいだ結果、自分の最大心拍数の91%まで上げられました。でもこの写真の状態のまま、究極の疲労困憊で15分間まったく動けませんでした。今も気管支が痛い...。自転車こぎの代わりに「全力バービージャンプ」等でも代用可能とのこと。関心がある方は(いない?しんどいからね...)田畑泉『タバタ式トレーニング』扶桑社、2015年、をご覧下さい。もちろん、私に尋ねてくれてもOKです。(2020年5月1日)

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4月以降、屋内にいることが多くなってから新しく取り入れたのがTABATA式トレーニングです。ご存じの方も多いと思いますが、有酸素性と無酸素性の両方のエネルギー供給系を鍛えることを目的とした「20秒の高強度運動+10秒の休息を8セット(4分間)繰り返すインターバル・トレーニング」です。高強度運動の20秒間は自分の最大心拍数の90%まで心拍を上げるので(400mを超全力疾走するレベル)「地獄」です。今日は固定式自転車(エアロバイク)で2kgの負荷をかけ、160回転/分(やりすぎ)の維持を目指して4分間こいだ結果、自分の最大心拍数の91%まで上げられました。でもこの写真の状態のまま、究極の疲労困憊で15分間まったく動けませんでした。今も気管支が痛い...。自転車こぎの代わりに「全力バービージャンプ」等でも代用可能とのこと。関心がある方は(いない?しんどいからね...)田畑泉『タバタ式トレーニング』扶桑社、2015年、をご覧下さい。もちろん、私に尋ねてくれてもOKです。(2020年5月1日)

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家は誰かが住んで手入れをしないと一気に荒れます。車やバイクも使わないとすぐにガタがきます。グラウンドも同じです。芝グラウンドはほぼ2ヶ月間まったく使っていないので、雑草とは呼べない奇妙な「木」みたいな植物が生えてきています(先ほど、頑張って草引きをしてきました)。皆さんの身体も、家や機械、グラウンドと同じです。20歳前後の皆さんの年齢でも、2週間運動をしなければ30%の筋肉が落ちると言われています(自分でふくらはぎの最も太い部分の外周を両手の中指と親指を使って測ってみて下さい。両手の指がくっつくようならアウトです)。そして落ちた筋肉はその後ハードに6週間トレーニングしても元には戻りません。一度筋肉を落とすと、取り戻すのに相当の時間がかかります。しっかり筋トレをして、身体を「荒れたグラウンド」のようにしない努力を続けて下さい。(2020年4月30日)

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全国高校総体の中止が決まりました。全国高専大会の開催がどうなるかは、推して知るべしです。JFA公認サッカーB級コーチ資格を持つ朝日新聞記者の忠鉢信一さんが「全国大会という晴れ舞台がなくなっても、監督やコーチは選手を引きつけ続ける指導力を持っているだろうか」と書かれていました。皆さんはどうですか?全国大会がなくなっても、この監督のもとでならサッカーに真剣に取り組める、と思ってくれているでしょうか?サッカーの指導に関する私の基本的な考えはこの人形たちが体現してくれています(私の審判師匠が1978年アルゼンチンワールドカップの際に購入したものを譲り受けました)。「謎かけ」みたいですが、上級生の皆さんならわかってくれるかな。早くまた皆さんと一緒にサッカーができますように・・・。(2020年4月29日)

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私には、今でも思い出すと脇の下に冷たい汗が流れ出るような、怖い存在の指導者の先輩がいます。広島で高校の地区選抜チームを指導していた頃、指導スタッフの大先輩に船本幸路さんがいました。船本さんは日本代表として1968年のメキシコ五輪予選などで活躍した元GKです。初めてお会いした日にキーパー練習の手伝いをした際、「お前、ロビング(ゴール前に山なりのボールを)を蹴れ!」と言われて蹴ったのですが、雨上がりでボールが重くペナルティエリア前でバウンドしてしまいました。その瞬間「ワぁレぇは何しよぅるんじゃぁ~~ッ!!」と大声で怒鳴られました。選手の前でコーチがコーチに怒鳴られていてはシャレにもなりません。その後もよく怒られて辛かったですが、でもサッカーが全くできない今の状況に比べれば、どうってことはなかったと今では思います。(写真は『JAPANCUP1978プログラム』より)(2020年4月28日)

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私が中学1年生の時にサッカー部顧問の先生から借りたビデオの中に驚愕のシーンがありました。外国人選手がグレープフルーツを自由自在に扱ってリフティングをしている映像です。それが何のビデオだったかすっかり忘れてしまっていたのですが、昨夜『サッカーベストシーン:ペレ』のDVDを見ていたら(最近のテレビは再放送ばかりでつまらないので、寝る前に自分が所蔵している膨大な量のDVDを見る毎日です)、その場面が出てきました。顧問の先生は幼少期をブラジルで過ごした人なので、今思えば「なるほど」です。ペレはほとんどのシュートを浮かしません。シュートの時は常にリラックスした体勢でまったく力まずにきちんとコースにボールを流し込んでいます。え?「ペレって誰?」って・・・。(2020年4月27日)

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立川工務店五代目棟梁にはもう7年以上、様々な形で小山高専サッカー部を支えていただいています。この度、審判服17着(パンツ、ソックスも)をお譲りいただきました。2006年のドイツワールドカップでは、上川徹さん(鹿児島高専出身・前JFA審判委員長)がこの黄色のレフェリーシャツを着て、第3位決定戦を見事に裁いたことを思い出します。棟梁、本当にありがとうございました。リーグ戦が始まったら有効に活用させていただきます。肝心の「審判として能力」がグダグダで「審判服負け」しないようにトレーニングを積んでおかないと…。(2020年4月26日)

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うちの副キャプテンの一人である“福島のファイター”が、教材を取りに学校に来ました。約2ヶ月ぶりの再会!わずか4~5分でしたが、天然芝グラウンドで遠~い距離を保って一緒にボールを蹴りました。悪かったなぁ、ボールの空気圧を間違えて、1.4気圧まで上げてしまった…。しかし、超ガッチガチのVantaggio 5000だったにもかかわらず、しかも裸足でもあれだけきちんと芯に当てた美しく力強いインステップキックができるのは、さすがです!ボールを1球持って帰ったけど、福島でサッカーばっかりするなよ。ちゃんと自宅待機期間中は勉強もして下さい!(写真は2019年夏の関東高専大会/五代目棟梁撮影)(2020年4月25日)

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グラウンドの芝生がどんどん緑色に変化しています。誰も荒らさないので芝の成長速度が早い…。生活スタイルを変化させることが求められていますが、うまく対応して下さい。生き残るためには適応能力を発揮することが不可欠です。ポイントは、「自分のスタイルを変えすぎることなく」、自分自身を変化させ、適応させること。これまでも、試合開始後に悪天候が自分たちの戦術プランを台無しにしそうなことに気づいた時、キャプテンを中心に即座に自分たちのスタイルを一時的に変えることになっても、安全な方法を採用し、チームとして動けましたよね(2019年7月7日の対東京高専戦)。皆さんならできます。大丈夫!(2020年4月24日)

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もう一度オシムさんの言葉を...。「スピーディーでダイレクトなプレーをしようとすると、必ずミスが起きる。どうも日本人は、ミスやリスクのある要素を排除したいと考える傾向があるようだ。サッカーに限らず、人生においても、そういう傾向があるように思える。しかし、それでは、サッカーも人生もうまくは運ばない。ミスやリスクを恐れていては何もできない。人は誤りを犯すことと、折り合いをつけながら生きる方法を学ばねばならない。神でさえ、誤りを犯すのだ。神が誤りを犯さないなら、若くして亡くなる人はいないだろう。悲惨な地震もない」(イビチャ・オシム『信じよ:日本が世界一になるために必要なこと』角川書店、2014年)(2020年4月23日)

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ディフェンスの選手に求められる気質として「不利な状況が起きても冷静に対応、投げやりにならない、最後まで投げ出さない」ということがあげられます。でも私の印象では、ディフェンスの選手の中でもサイドバックの選手はちょっと異質です。「チョイ悪(自由奔放さ)」気質が入ってくる感じです。アントラーズのサイドバック内田篤人選手が、自宅に留まっている中学生に「自宅でリフティングなんかしなくていいから、勉強しようぜ!」というメッセージを送り話題になっています。ウッチーらしいですね。でも内田選手の人気はドイツでは断トツでした。人気の理由は彼の人柄の良さにあります。シャルケ04に所属していた7年間、ファンからのサインの要求を一度も断ったことがないと言われています。(写真はドイツ在住のマティスさんが描いたテンペラ画です。●●●万円です!購入希望の方がいれば私が仲介します)(2020年4月22日)

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「私が思うに、物事がどう決まるかは見ている側次第だ。つまり、相手が邪悪で、醜くて、悪党だと決めつければ、相手はそうなってしまう。―イビツァ・オシム―」(木村元彦『オシム 終わりなき闘い』NHK出版、2015年)(2020年4月21日)

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平日昼間の外出も難しい状況になってきています。新型コロナウイルスによる死者が19,000人を超えたスペインのSD Huescaに所属する岡崎慎司選手は「ゴミ捨てと庭での日光浴以外、家の外にはほぼ出られない。でも小さな目標を立てて毎日トレーニングしている。昼ご飯をたくさん食べても太らないように練習するとか、お菓子を食べるために走るとか」と言ってました。私も人の往来が減る夜間、明るい場所を選んで毎日走っています。一人でのジョギングは「感染リスクを高める外出」には該当しません。「定期的な運動により免疫力を維持できるかどうか」については賛否両論ありますが、私は「ストレスを溜めないための一つの手段」として役立てています。(2020年4月20日)

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政権を批判しただけで懲役15年の宣告を受け、刑務所で「今日から3年間『週末(土)(日)2日間の食事は一切なし』ということに耐えられたら、3年後から、毎週土曜日に30分だけサッカーができるようにしてやろう」と言われたら、どうしますか?3年間はきついですね。でもアパルトヘイト(人種隔離政策)を批判して南アフリカの孤島に流された政治囚たちは迷わず週末の食事を放棄しました。「サッカーと週末の食事とどちらが大事かって?そりゃ、サッカーでしょ。」(2020年4月19日)

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2011年8月に、元日本代表の松田直樹選手が練習中に起こった急性心筋梗塞のため亡くなりました。松田選手の急死が大きなきっかけとなり、都市部の競技場だけでなく地方の練習場や体育館にもAEDが設置されるようになりました。でも松田選手のファンは「あの時、AEDがあったなら…」と今でも思っていることでしょう。信号がない横断歩道に信号が設置されるのは、いつも死者が出た後です。かけがえのないものを実際に失ってみないと気づけないことはたくさんあります。でも、できれば「失う前に」気づける努力をしたいですね。(2020年4月18日)

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こんな状況にもかかわらず、ヤマトヤの店長さんがプラシャツ納品のために来て下さいました。学校が再開したら、皆さんにお渡しします。いつもご支援いただいているヤマトヤさんと立川工務店棟梁に改めて感謝です。一昨年の赤いプラシャツは「ムック」と、昨年の黄緑色のプラシャツは「ガチャピン」と散々なことを言われましたが、「ひらけ!ポンキッキ」では、ガチャピンは「冒険心旺盛なスポーツマン」、ムックは「様々なスポーツに挑戦するガチャピンの応援役」という設定だったのをご存じですか?「ガチャピンとムックが一体化したようなチームになれば良いな」という監督の深い意図があったのです!今年は「ブルース・リー」カラーです。闘う相手は「人間」ではないけれど。(2020年4月17日)

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「人生で幸せな瞬間ってどんな時?」と問われたら、あなたはどう答えますか。2016年11月28日にコロンビアで起こった飛行機墜落事故で、ブラジル1部リーグ・セリエAのシャペコエンセはほとんどの選手、監督やコーチ、チームスタッフを失いましたが、奇跡的に助かったエリオ・ネト選手はこの問いに「友人と“すげえな”と笑い合ったりしてた時」と答えました。(2020年4月16日)

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2009年1月、離陸直後にニューヨークの上空ですべてのエンジンが停止してしまった飛行機をハドソン川に着水させて乗客乗員全員の命を救ったパイロットがいます。彼の信念は「準備こそすべて」でした。普通のパイロットなら着陸直前にしかやらない、現地の気圧・気温・風速を計算して着陸時の速度を割り出す作業を1時間ごとに行い、自家用機で近くに移動する際も緊急着陸の地点と不時着の場所を決め、常に頭の中であらゆる事態を想定して次の行動の計画を立てていました。「生き残りたければ入念に準備せよ」はあらゆることに応用できそうです。(2020年4月15日)

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3級昇格審査を受験した2人の合格通知をいただきました。おめでとう。熱心に指導して下さった相樂さんをはじめ、プラクティカルトレーニングを実施して下さったインストラクターの方々や見極め試合を提供して下さった足利大のスタッフの方々、昇格手続きの事務作業を担当して下さっている県協会のメンバーの方々に、まず感謝しなければなりません。2人の育成のために、この大変な状況下にもかかわらず多くの人たちが労力と時間を費やしてくれました。失効させることなく、是非次のレベルを目指して下さい。いつかドイツで一緒に審判をやりましょう。(2020年4月14日)

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サッカーで最も重要な能力は「先を読む(予測する)力」です(選手だけでなく主審も同様です)。ガンバ大阪監督で元日本代表DFの宮本恒靖さんは「次のプレーを予測する達人」でした。常に最悪の事態(失点)に備えながら、次の展開だけでなく、三手先(次の次の次)まで予測して、先手を打ったアクションを起こせる選手でした。現状では1ヶ月後に何が起きるか、誰にもわかりません。明日のことだけでなく、1週間後、1ヶ月後に起きるかもしれない「最悪の事態」に備えて、今日何をすべきかを考えることは、予測のトレーニングとしても有効です。(2020年4月13日)

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「Have Stars In Your Eyes(by コペルニクス)」は「Be very hopeful and enthusiastic about what is going to happen you in the future.(今後あなたの人生に起こることに、しっかりと希望をもって前向きになろう!)」(Macmillan Dictionaryから)と同じ意味です。TOEIC対策のお勉強を続けている部員の皆さん、自然な日本語に訳せましたか?学校に来れなくてもサッカーができなくても、ポジティブな気持ちで毎日を過ごして下さい。(2020年4月12日)

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今日は往年のイングランド代表選手がわざわざ小山高専を訪ねてくれました。ムーアもキーガンも、ベッカムもルーニーも楽しそうにプレーしていましたよ。(2020年4月11日)

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