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コロナ感染症の数理モデルを、本校久保教授が国際会議で発表し、最優秀賞を受賞

本校電気電子創造工学科・久保和良教授のチームが群馬大学と共同で、コロナ感染症の新しい数理モデルを開発しました。この工学的数理モデルを、久保教授が国際会議ICTSS2022で報告し、最優秀発表賞を受賞しました。

【発表モデル詳細】

タイトル:”A new method to apply the synthetic exponential technique to infection model AID with COVID-19″

研究者名:Kazuyoshi Kubo 久保和良(小山高専 電気電子創造工学科 教授)
     Takafumi Kubota 窪田隆文(小山高専 電気電子創造工学科 5年次学生)
     Haruo Kobayashi 小林春夫(群馬大学 理工学府 教授)
     *本校学生と群馬大学との連名で発表
  
     最優秀発表賞


学会発表スライドの表題部分


提案モデルの合成によりパンデミックを説明


提案モデルの意義を説明するスライド


本校5年次学生(窪田君)と久保教員

 

コロナ感染者数を説明する新しい数理モデルAIDは、前年にICTSS2021で発表しましたが、このうち感染爆発と感染終息を示すモデルは工学アナロジー手法で説明しました。
今回の研究発表は、説明できていなかった直線増加の部分が、エピデミックの発生状況の情報を持っていることと、感染ピークとなる原因を特定できる点に特徴があります。
論文は匿名の査読者によって評価され、招待講演として2022年12月25日から28日に開催された国際会議で口頭発表されました。この発表が、最優秀発表賞を受賞しました。
今後は医学によらない感染予測への発展が期待されます。

 

【特徴】
感染症がエピデミックからパンデミックに移行すると、100年前のスペイン風邪も今回のCorona感染症も同じことで、特効薬やワクチンが十分でない段階では、人類の武器は感染症モデルに基づいたモデリングとシミュレーションしかありません。久保教授の方法は、医学知識のない一般の方でも、ニュース報道のデータのみから感染状況の把握ができるので、非常に強力な対策を提供することができます。


【数理モデルとは】
 現実で起きる様々な問題を、方程式などの数学的な形で表現すること。

 

【関連リンク】
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2023年2月3日